2025年3月14日金曜日

アントニオ・ディアス(Antonio Diaz)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

IBAスーパーライト級王者。アイバン・ロビンソン戦、シェーン・モズリー戦、ハビエル・カストロ戦を紹介します。

アントニオ・ディアス(Antonio Diaz)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アントニオ・ディアス(メキシコ)

身長175cm:オーソドックス(右構え)


アントニオ・ディアス 11R TKO アイバン・ロビンソン

(IBAスーパーライト級タイトル戦、2000年)

ディアス:左ジャブ、右ストレート、フック

ロビンソン:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:ディアスがタイトル防衛。王者ディアスはメキシカン。「ボクシング兄弟」で、世界王者になったフリオ・ディアスの兄。主戦場はアメリカ。判定負けがデビュー当初にあったが、勝つコツをつかみ連勝。判定でIBA王座獲得。コーリー・スピンクスらを相手に王座を連続防衛中。挑戦者ロビンソンは全米王座、北米王座(いずれもライト級)を獲得している実力者ではあるが、フィリップ・ホリデイのIBF世界ライト級王座への挑戦は判定負けに終わっている。ラスベガスでの一戦。共にジャブ。ロビンソンは距離を取ってジャブ、ワンツーからの左フックといったコンビネーション。ディアスはパワー。距離を詰め、右ストレート、右フック、左ボディ打ち。互いにディフェンス。手数を出すロビンソンだが、ディアスがパワーで優勢か? 6R、ディアスの右ストレートがヒット。その後、左フックで目を痛めるなどロビンソンは押され気味になり、11Rに連打を浴びてレフェリーストップ。ディアスが力強い攻めで勝利。一発で倒すタイプではなく、ひたすら前進して相手にプレッシャーをかけ続けた。ロビンソンは良い選手。しかし、決め手に欠けるところがあった。その後、ロビンソンはフリオ・セサール・チャベスに敗北するなど勝ったり負けたり。チャベスはその次の試合にTKO負けで引退。ロビンソンは「チャベスの最後の勝利」の相手となった。)


シェーン・モズリー 6R TKO アントニオ・ディアス

(WBC世界ウェルター級タイトル戦、2000年)

ディアス:左ジャブ、右ストレート、フック

モズリー:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

2R:右フックでディアスがダウン

6R:ワンツー、右フックで2度、ディアスがダウン

(感想:モズリーがタイトル初防衛。ディアスが次のステージへ。王者モズリーはカリフォルニア出身の黒人パンチャー。これまで全勝。IBF世界ライト級王座を連続防衛後、オスカー・デラ・ホーヤからWBC世界ウェルター級王座奪取。これが初防衛戦となる。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」での一戦(レフェリーは大ベテランのアーサー・マーカンテ。翌年、引退)。1R開始から左フックをヒットさせるなどモズリーが驚異的なハンドスピードを披露。左のガードを下げた構えからのジャブ、ワンツーも速くてパワフル。時折サウスポーにスイッチしたりする。ディアスはガードを上げ、左を使いながら前進。右ストレート、左フック出すが、動きとパンチのスピードで相手と差が。2R、右ストレートからの右フックでディアスがダウン。その後もディアスはワンツー、ボディ連打、右ストレートからの左ジャブをいったテクニックを使うが、モズリーが瞬発力で優勢(ワンツー、右クロスに速さ)。5R、モズリーが回転の速い連打。6R、ワンツーでディアスがダウン。立ったが連打を浴び、右フックで二度目のダウン。それと同時にレフェリーストップ。モズリーがスピード&パワーで快勝。ディアスは頑張る選手であるが、モズリーとはスペックが違う。速いうえにパワーがあるモズリーの独壇場だった。しかしながら、モスリー。バーノン・フォレストに敗れ、王座陥落。デラ・ホーヤとの再戦でWBC世界スーパーウェルター級王座獲得、三階級制覇。しかし、この試合でドーピング発覚。いつからドーピングに手を出し始めたのかはわからないが、ディアス戦もそうだったとしたら試合の評価を変えなければならない。)


その後のディアス

モズリー戦後、連勝。しかし、アントニオ・マルガリートと空位のWBO世界ウェルター級王座を争ったがTKO負け(2002年。結局、それが最後の世界戦に)。ブランク、カムバック。WBOの地域王座(スーパーウェルター級)を獲得(2008年)。ハビエル・カストロと復帰四戦目。


アントニオ・ディアス 10R 判定 ハビエル・カストロ

(ウェルター級戦、2009年)

ディアス:左ジャブ、右ストレート、フック

カストロ:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:メキシコの新旧対決。ディアスはこれまで44勝(27KO)5敗1分。カストロは18勝(17KO)1敗で、WBCの地域王座(スーパーライト級)を獲得したことがある。ティファナでの一戦。共に力強い打ち方。ジャブ、右ストレート、左フック。互いの強打が1Rからヒット。接近戦ではボディ攻撃。しかしながら、パンチを当てる巧さで若干ディアスが上の印象。9R、カストロがローブローで減点。全般的に一進一退の試合内容で、互いに譲らず10R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。パンチの正確さでディアス。カストロはやや振りが大きい打ち方だった。その後の二人。ディアスは次の試合に敗れ、事実上のラストファイトに。カストロはWBOの地域王座(スーパーライト級)に挑戦して敗北するなど中堅どころにとどまった。)


①「IBA Super Lightweight Title

Antonio Diaz vs. Ivan Robinson」

②「WBC World Welterweight Title

Shane Mosley vs. Antonio Diaz」

③「Welterweight 

Antonio Diaz vs. Javier Castro」


シェーン・モズリー(Shane Mosley)のページ 

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