2024年10月10日木曜日

スティーブ・ロビンソン(Steve Robinson)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBO世界フェザー級王者。ポール・ホドキンソン戦、アンドリュー・マタボラ戦、ファン・カルロス・ラミレス戦を紹介します。

スティーブ・ロビンソン(Steve Robinson)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

スティーブ・ロビンソン(イギリス)

身長173cm:オーソドックス(右構え)


スティーブ・ロビンソン 12R TKO ポール・ホドキンソン

(WBO世界フェザー級タイトル戦、1994年)

ロビンソン:左ジャブ、右ストレート、フック

ホドキンソン:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

12R:左フックで2度、ホドキンソンがダウン

(感想:ロビンソンがタイトル防衛。ウェールズ・カーディフ出身の黒人選手ロビンソン。デビュー当初は勝ったり負けたり。英国のローカル王座、WBAの地域王座を獲得したが、波に乗れず。ところがWBO世界フェザー級王座決定戦で3-0の判定勝ちを収め、王座獲得に成功。番狂わせ的な勝利だったため「シンデレラマン」と呼ばれるようになった。結果的に世界王座を七度防衛。「根拠のない番狂わせ」ではなかったことを証明。ホドキンソン戦は三度目の防衛戦。ホドキンソンは元WBC世界フェザー級王者。WBC王座をグレゴリオ・バルガスにTKOで奪われ、これが再起戦。カーディフでの英国同士の一戦(ロビンソンはこれまで16勝(8KO)9敗1分。ホドキンソンは22勝(21KO)2敗1分。リングサイドではバリー・マクギガン、デューク・マッケンジーが観戦)。ホドキンソンは精力的な選手。いつものように上体を忙しく動かしてジャブ連打、右ストレート、接近して左フック。ロビンソンはガードを上げてブロックしながらジャブ、右ストレートで迎え撃つ。激しい接近戦。互いにフック、右アッパー、ボディ打ち。5R、ロビンソンの右強打がヒット。8Rには右ストレート。よく攻めるホドキンソンだが、ロビンソンはディフェンスして反撃。12R、左フックが効いたホドキンソン。さらに左フックでダウン。立ったが、 左フックで再び。セコンドからタオルが投入されて試合終了。ロビンソンが相手の攻めに粘り強く耐えながら反撃して勝利。右パンチが効果的だった。ホドキンソンは最後までよくやったが、打たれた。これが最後の試合に。)


スティーブ・ロビンソン 5R KO アンドリュー・マタボラ

(WBOインターコンチネンタル・フェザー級タイトル戦、1997年)

ロビンソン:左ジャブ、右ストレート、フック

マタボラ:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

1R:右フックでマタボラがダウン

5R:ボディ連打でマタボラがダウン

(感想:ロビンソンがタイトル防衛。世界王座をナジーム・ハメドに奪われたロビンソン(95年9月)。その後、WBOインターコンチネンタル王座(フェザー級)を獲得。マタボラと防衛戦。マタボラ(南アフリカ)はこれまで20勝(13KO)4敗2分の黒人選手。南アフリカ王座(フェザー級)を防衛するなどこのところ連勝中。ベルファストでの一戦。1R、ロビンソンがジャブ、ワンツー、接近して左右フック。マタボラはアウトボクサー。距離を取ってジャブ。右フックのカウンターでマタボラがダウン。その後も攻める姿勢のロビンソン。マタボラは右カウンター、フックで応戦するが、接近戦でのフック攻撃でロビンソンが優勢。5R、ボディ連打でマタボラがダウン。立てず、KO。ロビンソンが積極的な攻めで快勝。左フックが特に良かった。マタボラはクリーンな試合ぶりだったが、パワー不足。相手の精力的な前進に屈した。その後、マタボラはWBCのインター王座(J・ライト級)を獲得したが、初防衛に失敗。中堅どころにとどまった。)


ファン・カルロス・ラミレス 11R TKO スティーブ・ロビンソン

(WBOインターコンチネンタル・フェザー級タイトル戦、2000年)

ロビンソン:左ジャブ、右ストレート、フック

ラミレス:左ジャブ、右ストレート、フック、アッパー

(ダウンシーン)

11R:左アッパーでロビンソンがダウン

(感想:ラミレスがタイトル獲得。欧州王座(フェザー級)も獲得したロビンソン。ラミレスとWBOインター王座の防衛戦。挑戦者ラミレスはメキシカン。メキシコのスーパーバンタム級王座、フェザー級王座を獲得した実績があるが、二度の世界挑戦は失敗に終わっている。英国ケンジントンでの一戦。ガードを上げて足のスタンスを広く取るラミレス(オスカー・デラ・ホーヤのような構え、戦い方)。長いパンチが武器。ロビンソンはワンツー、接近して左フック。攻めるロビンソンだが、ラミレスが左フック、右アッパーでしぶとく応戦。一進一退ではあるが、ラミレスの長いパンチがヒットしてロビンソンがクリンチするシーンも。11R、ロープ際で連打するラミレス。強烈な左アッパーでロビンソンがダウン。立ったが、レフェリーストップ。ロビンソンは勇敢だったが、振りの大きいパンチをマトモに食ってしまった。その後の両者。勝ったラミレスは世界挑戦のチャンスを得たが、勝てず。ロビンソンはラミレス戦後は勝てず。引退後、ロビンソンはジムを設立し、若手の指導をしているとか。また、現役時代の功績を讃えられて駅の名前にロビンソンの名が付けられる名誉も。)


①「WBO World Featherweight Title

Steve Robinson vs. Paul Hodkinson」

②「WBO Inter-Continental Featherweight Title

Steve Robinson vs. Andrew Matabola」

③「WBO Inter-Continental Featherweight Title

Steve Robinson vs. Juan Carlos Ramirez」

ポール・ホドキンソン(Paul Hodkinson)のページ

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ナジーム・ハメド(Naseem Hamed)のページ 

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