2024年9月28日土曜日

レイ・バウティスタ(Rey Bautista)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBOアジア・パシフィック王者(バンタム級)。世界挑戦も経験。ヘラルド・エスピノサ戦、エデン・マルケス戦ほかを紹介します。

レイ・バウティスタ(Rey Bautista)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

レイ・バウティスタ(フィリピン)

身長168cm:オーソドックス(右構え)


レイ・バウティスタ 8R 判定 ヘラルド・エスピノサ

(バンタム級戦、2005年)

バウティスタ:左ジャブ、右ストレート、フック

エスピノサ:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

2R:右ストレートでバウティスタがダウン

(感想:フィリピンの強打者バウティスタ。ニックネームは「Boom-Boom」。アマチュアを経験後、プロ入り。デビュー以来、これまで17戦全勝(14KO)。WBOアジアパシフィック・バンタム級王座を獲得し、防衛にも成功。年齢はまだ19歳。エスピノサ戦はノンタイトル戦。エスピノサは28勝(26KO)9敗のメキシカン。クルス・カルバハルとWBO世界バンタム級王座を争ってTKO負け(2003年)したことがあるベテラン。しかし、それ以降は負けが込んでいる状況。カリフォルニア州エルカホンでの一戦。共にしっかりとガードを上げて速いジャブ連打。バウティスタは足でリズムを取りながらワンツー、左ボディで攻める姿勢。エスピノサはボクサータイプ。距離を取ってジャブ。右フックと左ボディ打ちが巧い。共にテクニックがあり、接近戦ではパワフルな打ち合い。2Rに右ストレートでダウンしたバウティスタだが、その後は攻める姿勢で先手を取る。判定は3-0。バウティスタはいわゆる「フィリピンの強打者」とは違うタイプ。強引にラッシュするのではなく、ジャブで相手を崩す端正なスタイル。ダウンは喫したが、相手が良い選手だったためマイナスの評価にはならない。エスピノサには当てる巧さがあった。)


レイ・バウティスタ 2R TKO エデン・マルケス

(WBOスーパーバンタム級インターコンチネンタル・タイトル戦、2008年)

バウティスタ:左ジャブ、右ストレート、左フック

マルケス:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

2R:左フック、右フックで2度、マルケスがダウン

(感想:バウティスタがタイトル防衛。WBOのインター王座(スーパーバンタム級)を獲得し、世界王座挑戦者決定戦にも勝利したバウティスタ。全勝のままダニエル・ポンセ・デ・レオンのWBO世界スーパーバンタム級王座に挑戦したが、何と1RでKO負け(サウスポー王者の左ストレートをマトモに食って二度のダウン。右ストレートをヒットさせるなど、バウティスタの動きは決して悪くはなかったが・・・)。再起して、インター王座の防衛戦に出場。挑戦者マルケスはメキシカン。まだ王座を獲得したことはないが、敗北は一つだけで戦績が良い。フィリピン・セブシティでの一戦。マルケスが思い切りのいい右ストレート、左フックで力強い攻め。バウティスタはやや慎重。足のスタンスを広く取るオスカー・デラ・ホーヤのようなスタイルと構えからワンツーを打つ。2R、左フックのボディ打ちを繰り出したマルケス。ガードに隙ができ、バウティスタが左フック。ダウンしたマルケスは立ったが、ラッシュされて右フックで二度目。ダメージ深い、と見てレフェリーは試合を止めた。バウティスタが相手の隙を突く攻撃で快勝。1Rを観た感じでは2Rで終わるような雰囲気は全く感じられなかったが、マルケスは攻めるときのディフェンスに難があった。メキシカン特有の大きなパンチはそれだけ隙も大きい。その後、マルケスはWBCの地域王座戦に出場したが、勝てず。「かませ犬」的な連敗を喫してリングを去った。)


ホセ・ラミレス 12R 判定 レイ・バウティスタ

(WBOフェザー級インター・タイトル戦、2013年)

バウティスタ:左ジャブ、右ストレート、左フック

ラミレス:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

1R:左フックでバウティスタがダウン

8R:左ジャブでラミレスがダウン

(感想:ラミレスがタイトル獲得。マルケス戦後、IBFのインター王座(フェザー級)、次いでWBOのインター王座(フェザー級)を獲得したバウティスタ。WBOインター王座の初防衛戦。挑戦者ラミレスはメキシカン。デビュー以来、連戦連勝だったが、このところ取りこぼしが目立つ。まだ王座を獲得した経験がない。フィリピン・ダバオでの一戦。構えが似たタイプ。1R、共にガード、そしてジャブ。しかしながら、勢い、パンチのキレはラミレス。ワンツー、右フックからの左フック、左ボディ打ちで攻め、左フックでバウティスタからダウンを奪う。その後、攻めるラミレス、受け身のバウティスタ。8R、左ジャブでラミレスがダウン。10Rにハプニング。ラミレスのジャブがズレてヒジ打ちに。出血してしまったバウティスタはその後、数度のドクターチェック。ブレイクが目立つ内容(ラミレスが滑ったり、反則・クリンチがあったり、バウティスタのグローブのテープがはがれたり)。12R終了。判定は2-1。ラミレスは妙な男。試合中に動きを止めたり、クリンチされてヒザを着いたり(集中力に欠けるタイプ?)。バウティスタは動きのキレに欠けていた。全盛を過ぎていたか、これが最後のタイトル戦に。良い選手だが、タフネスに問題があった印象。一方、勝って大喜びだったラミレスだが、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)との初防衛戦でKO負け。それが最後のタイトル戦となった。)


①「Bantamweight 

Rey Bautista vs. Gerardo Espinoza」

②「WBO Inter-Continental Super Bantamweight Title

Rey Bautista vs. Eden Marquez」

③「WBO International Featherweight Title

Rey Bautista vs. Jose Ramirez」

ダニエル・ポンセ・デ・レオン(Daniel Ponce de León)のページ 

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