S・バンタム級とフェザー級で二階級制覇したメキシコのデ・レオン。ソッド・ゴーキャットジム戦(初戦・再戦)、レイ・バウティスタ戦を紹介します。
ダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ)
身長170cm:サウスポー
①ダニエル・ポンセ・デ・レオン 12R 判定 ソッド・ゴーキャットジム
(WBO世界S・バンタム級王座決定戦、2005年)
デ・レオン:右ジャブ、左ストレート、左右フック
ソッド:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右フックでデ・レオンがダウン
(感想:デ・レオンがタイトル獲得。メキシコのデ・レオン。5人兄弟だったが、過酷な環境での生活により生き残ったのは彼だけだという。アマチュア時代は2000年のシドニーオリンピックにフライ級で出場して1回戦負けするなど、トップには立てず。メキシコでプロデビュー。連戦連勝でWBCユース王座(バンタム級)、NABO王座(S・バンタム級)を獲得。しかし、セレスティーノ・カバジェロ(後、WBA世界スーパーバンタム級王者に)に判定負け、初黒星。これまで26勝(25KO)1敗のハードパンチャー。後頭部だけ少し伸ばしたヘンな髪型で世界初挑戦。ソッドは25戦全勝(10KO)。WBOのアジア王座(S・バンタム級)を獲得し、防衛してきたタイ人。アメリカでどんな試合を見せるか? 両者とも戦績が良いサウスポー。構え方も戦い方も似ている。強いパンチを当てていこうとする両者。ジャブからのストレート、振りの大きいフック。2R、右フックでデ・レオンがダウン。共にジャブ、ストレートは良いが、次第にクリンチが多くなる。最終ラウンド終了時、両者とも勝利をアピール。判定は3-0。デ・レオンがジャブで先手を取ったのが評価されたか。大振りのパンチは見ていて迫力があるが、接近戦ではうまく当たらないためクリンチが多かった。デ・レオンはハードパンチャーだが、少し不器用さも感じられた。)
②ダニエル・ポンセ・デ・レオン 1R KO ソッド・ゴーキャットジム
(WBO世界S・バンタム級タイトル戦、2006年)
デ・レオン:右ジャブ、左ストレート、左右フック
ソッド:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:左ストレートでソッドがダウン
(感想:デ・レオンがタイトル防衛。ラスベガス「MGM Grand」での再戦。初戦ではダウンを奪われ、ジャブでなんとか競り勝ったデ・レオン。完全に決着をつけようということなのか、両者とも開始からパワフルなストレート、フックで打って出る。左ストレートでソッドがダウン。うつぶせに倒れたソッドは起き上がることができなかった。力強い勝ち方をしたデ・レオンだが、腕っぷしに自信があるとしてもいきなり打ち合うのは危険。ジャブで相手の勢いを奪ってから攻めるべき。ソッドのパンチが先に当たっていたら逆の結果になっていたかも。)
③ダニエル・ポンセ・デ・レオン 1R KO レイ・バウティスタ
(WBO世界S・バンタム級タイトル戦、2007年)
デ・レオン:右ジャブ、左ストレート、左右フック
バウティスタ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
1R:左ストレートで2度、バウティスタがダウン
(感想:デ・レオンがタイトル防衛。サクラメント「アルコ・アリーナ」での防衛戦。挑戦者バウティスタはWBOのアジアタイトルなどを獲ったことがあるフィリピン人で、これまで23戦全勝(17KO)。速いジャブ、ストレートを使うバウティスタ。デ・レオンは振りの大きいフックを使って攻める。左ストレートを食って足に来たバウティスタがダウン。さらに二度目のダウン。ダウンと同時にレフェリーは試合を止めた。デ・レオンは思い切って打っていくタイプ。当たったときのインパクトは大きい。パワフルでプロらしい勝ち方だった。その後も王座を防衛し続けたデ・レオンだが、ファン・マヌエル・ロペスに何と1RでのKO負けで王座陥落(2008年)。2012年、日本でもおなじみのジョニー・ゴンサレスに勝ってWBC世界フェザー級タイトルを獲得し、二階級制覇。その王座は初防衛に失敗してすぐに奪われてしまったが、数年かけて王座返り咲きを果たしたのはなかなかの根性。勝っても負けてもエキサイティングで勇敢な選手だった。)
Daniel Ponce de León vs. Sod Kokietgym」
②「WBO World Super Bantamweight Title
Daniel Ponce de León vs. Sod Kokietgym」
③「WBO World Super Bantamweight Title
Daniel Ponce de León vs. Rey Bautista」
ジョニー・ゴンザレス(Jhonny Gonzalez)のページ
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