2021年7月23日金曜日

スベン・オットケ(Sven Ottke)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

無敗の世界S・ミドル級王者。「Phantom(幽霊)」のニックネームを持つ男。ロイド・ブライアン戦、ジェームズ・バトラー戦、バイロン・ミッチェル戦を紹介します。

スベン・オットケ(Sven Ottke)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

スベン・オットケ(ドイツ)

身長178cm:オーソドックス(右構え)

スベン・オットケ 12R 判定 ロイド・ブライアン

(IBF世界S・ミドル級タイトル戦、2000年)

オットケ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ブライアン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

10R:右ストレートでブライアンがダウン

(感想:オットケがタイトル防衛。「Phantom(幽霊)」と呼ばれたオットケ。アマチュアではヨーロッパの大会で優勝したこともある。29歳でプロデビュー。結局、プロでは全勝で引退。世界王座を21度防衛。チャールズ・ブルワーに勝利してIBF世界スーパーミドル級王者に。ブライアン戦は五度目の防衛戦。試合地はドイツ(オットケは世界王者になる前にウィーンで試合をしたことがあるが、それ以外は全てドイツでの試合だった)。ブライアンはジャマイカの選手。ここ数年は勝ったり負けたり。オットケはブロックしながらジャブ、ストレートを突き刺すように連打する正統派タイプ。ブライアンはジャブを連打してボディを攻めるタイプで、同じジャマイカのマイク・マッカラムに見た目とファイトスタイルが似ている。連打で攻めるオットケにブライアンが応戦。6R終了間際、オットケの左フックがヒットしてブライアンはダウン寸前に。10R、右ストレートでブライアンがダウン。判定は3-0。「パンチの無いマッカラム」といった感じだったブライアン。オットケは実に堅実なボクシング。ディフェンスして得意の右ストレート。あれこれやらずに得意のパターンで忍耐強く戦うタイプだ。)


スベン・オットケ 12R 判定 ジェームズ・バトラー

(IBF世界S・ミドル級タイトル戦、2001年)

オットケ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

バトラー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:オットケがタイトル防衛。11度目の防衛戦。ニューヨーク・ハーレム出身のバトラー。全米スーパーミドル級王座をKOで獲得、防衛している選手。共にガードを上げて、ジャブ、ストレート。戦い方は似ているが、バトラーはナイジェル・ベンのような大振りのフックを使う。オットケはいつものようにブロックしながら細かくジャブ、ストレート連打をまとめる。バトラーの大きなパンチは思い切りはいいが、ディフェンスされて当たらない。判定は3-0。ダウンシーンは無し。オットケは「強い」というより、「ポイントを取るテクニックがある」という印象を残した。バトラーはこれが最初で最後の世界戦となった。)


スベン・オットケ 12R 判定 バイロン・ミッチェル

(WBA・IBF世界S・ミドル級王座統一戦、2003年)

オットケ:左ジャブ、右ストレート、左フック

ミッチェル:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:オットケがタイトル統一。WBA王者ミッチェルと統一戦。スキンヘッドの黒人選手ミッチェルはこれまで25勝(18KO)1敗1分。二度WBA王者になっており、この統一戦は奪回した王座の三度目の防衛戦でもある。共にジャブ、ストレート、左フックで戦う。手数は多いが、互いにディフェンス。12R、ミッチェルの右ストレートがクリーンヒットしてオットケにダメージを与える。判定は2-1。ダウンシーンは無し。映像で観た感じではどちらが勝ったとは言い難い一進一退の内容だった。たぶん、リングサイドのジャッジが正しいのだろう。結局、統一王座を防衛し続けて全戦全勝で引退したオットケ。「S・ミドルの強豪」と言えば、トーマス・ハーンズ、ナイジェル・ベン、クリス・ユーバンク、ジェームス・トニー、ロイ・ジョーンズらを思い出すが、オットケは彼らに負けないぐらい強かったのだろうか? 引退後はゴルフのインストラクターになったという。)

①「IBF World Super Middleweight Title

Sven Ottke vs. Lloyd Bryan」

②「IBF World Super Middleweight Title

Sven Ottke vs. James Butler」

③「WBA・IBF World Super Middleweight Title

Sven Ottke vs. Byron Mitchell」 

チャールズ・ブルーワー(Charles Brewer)のページ

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