2020年7月17日金曜日

チャールズ・ブルーワー(Charles Brewer)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

長いリーチのIBF世界S・ミドル級王者。フランク・ローデス戦、ゲーリー・バラード戦、ヘロール・グラハム戦を紹介します。

チャールズ・ブルーワー(Charles Brewer)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

チャールズ・ブルーワー(アメリカ)
身長185cm:オーソドックス(右構え)

チャールズ・ブルーワー 12R 判定 フランク・ローデス
(全米S・ミドル級タイトル戦、1996年)
ブルーワー:左ジャブ、右ストレート、左フック
ローデス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:ブルーワーがタイトル獲得。フィラデルフィア出身のブルーワー。ニックネームは「The Hatchet(斧)」。アマチュアを少し経験してプロへ。連敗したこともあったが、この王座戦のチャンスを得た。王者のローデスはこれが初防衛戦。フィラデルフィアでの試合。リーチが198cmもあるブルーワー。遠い距離からでもボディ打ちができるほどの長さ。しかし試合は接近戦。1Rから打ち合い。ジャブ・ストレート・左ボディフックを正確に当てて、ブルーワーが3-0の判定勝ち。ダウンシーンは無し。ブルーワーはなぜか接近戦。せっかくの長いリーチが生かされないシーンも。もう少し距離を取って戦えばよかったのでは?)

チャールズ・ブルーワー 5R TKO ゲーリー・バラード
(IBF世界S・ミドル級王座決定戦、1997年)
ブルーワー:左ジャブ、右ストレート、左フック
バラード:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレートでバラードがダウン
5R:左フック、連打で2度、バラードがダウン
(感想:ブルーワーがタイトル獲得。ロイ・ジョーンズ・ジュニアがIBF世界S・ミドル級王座を返上。空位になった王座の決定戦に世界1位のブルーワー、2位のバラードが出場。バラードは南アフリカの白人選手(後にWBC世界S・ミドル級王座を獲得するスラニ・マリンガに判定負けしたことも)。ローカル王座を獲得するなど、ここのところ連勝中。しかしながら大きな実力差が。動きが固いバラードは1Rにダウン。3Rには左フックでブルーワーをグラつかせたが、5Rにダウン。立ったが出血もあり、ストップされた。スピード、パンチのキレ・パワー・伸びでブルーワーの勝利。S・ミドル級に限ったことではないが、世界王者になるような器ではない選手が世界戦に出てくると、「良い選手がいないのかな?」と思ってしまう。ましてや軽量級や不人気なクラスがそういう状態だとそのタイトルの存在意義が無いような気がしてくる。)

チャールズ・ブルーワー 10R TKO ヘロール・グラハム
(IBF世界S・ミドル級タイトル戦、1998年)
ブルーワー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
グラハム:右ジャブと左ストレート
(ダウンシーン)
3R:左フック、左ストレートで2度、ブルーワーがダウン
(感想:ブルーワーがタイトル防衛。アトランチックシティで行われた二度目の防衛戦。グラハムはマイク・マッカラム、ジュリアン・ジャクソンと世界ミドル級タイトル戦をやったことがある英国のベテラン選手。世界レベルのスピードの持ち主ではあるが、パワー不足のため、未だに世界を獲得できていない。足を使いながら左ストレートを狙うグラハムをジャブ・ストレートで追うブルーワー。3Rの最初のダウンは腕を引っかけたようなパンチで大したことはなさそう。しかし、二度目のダウンはキレイな左ストレートによるもの。ブルーワーは挽回しようと攻めるが、左ストレートをカウンターされる。ちょこまか動くグラハムを捉えられないブルーワーはサウスポーが苦手の様子。10R、ロープ際にグラハムを追い込んでラッシュ。レフェリーストップ。手こずっているのかと思ったら一気に連打して終わってしまった(その気になればいつでもKOできたってこと?)。グラハムはこれで引退。一度も世界王者になれなかった。その後のブルーワー。スベン・オットケ(ドイツ)に判定負けし王座陥落(王者になったオットケは防衛を続け、結局、負けることなく王者のまま全勝で引退)。再戦でも判定負け。その後もチャンスには恵まれたが世界王座復帰ならず。リーチ198cmのハイスペックの割には王者としてそれほど活躍できなかった印象。もっと活躍できたはずの選手である。)

USBA
全米ボクシング協会。WBAの傘下で発足。IBFの母体。

NABF
北米ボクシング連盟。WBC 傘下の北米地区の地域王座認定団体。

①「USBA Super Middleweight Title
Frank Rhodes vs. Charles Brewer」
②「IBF World Super Middleweight Title
Charles Brewer vs. Gary Ballard」
③「IBF World Super Middleweight Title
Charles Brewer vs. Herol Graham」

ヘロール・グラハム(Herol Graham)のページ

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