2020年7月17日金曜日

ママドゥ・チャム(Mamadou Thiam)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フランスのハードパンチャー、チャム。バレンティノ・マンカ戦、フェリックス・トリニダード戦、マイケル・ラスク戦を紹介します。

ママドゥ・チャム(Mamadou Thiam)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ママドゥ・チャム(フランス)
身長175cm:オーソドックス(右構え)

ママドゥ・チャム 6R KO バレンティノ・マンカ
(EBU S・ウェルター級タイトル戦、1999年)
チャム:左ジャブ、右ストレート、左右フック
マンカ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
5R:連打でマンカがスタンディングダウン
6R:右ストレートでマンカがダウン
(感想:チャムがタイトル防衛。セネガル生まれのチャム。フランス国籍でリングに上がる。デビュー以来、連戦連勝(負けはキャリア初期の一つのみ)。フランス王座、欧州王座(いずれもS・ウェルター級)を獲得。マンカはイタリアの選手。勝ったり負けたりだが、イタリア王座(S・ウェルター、ミドル)を獲得してきた。パリで行われた試合。アイラン・バークレーっぽい構えと打ち方のチャム。伸びるジャブとストレートを打つ。マンカはジャブ、ストレート、ワンツーを使うがパンチが少し軽い印象。5R、6Rにダウンを奪ってチャムの勝利。 チャムは右ストレートと連打が力強かった。次の試合はフェリックス・トリニダードの持つWBA世界S・ウェルター級タイトルへの挑戦。)
(注)EBU王座は欧州の地域タイトル。

フェリックス・トリニダード 3R TKO ママドゥ・チャム
(WBA世界S・ウェルター級タイトル戦、2000年)
チャム:左ジャブ、右ストレート、左右フック
トリニダード:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:トリニダードがタイトル防衛。チャムの世界初挑戦。王者トリニダードは説明不要の選手。プエルトリコ出身。しなやかでパワフルなパンチで世界ウェルター級王者になり、ヘクター・カマチョ、パーネル・ウィテカー、オスカー・デラ・ホーヤを撃破。階級を上げてWBA世界S・ウェルター級王座獲得、二階級制覇。未だ全勝。チャム戦は初防衛戦。マイアミで行われた試合。ジャブが速いトリニダード。1Rに左アッパーでチャムをグラつかせる。チャムの右目があっという間に腫れ上がり、3Rにチャムが自ら棄権。ダウンシーンは無し。「フランスのバークレー」があっさり負けてしまった。動きとパンチにキレがあったトリニダード。実力者を撃退。「世界は広い」ということか。)

ママドゥ・チャム 9R TKO マイケル・ラスク
(WBAインターコンティネンタル S・ウェルター級タイトル、EBU S・ウェルター級タイトル戦、2001年)
チャム:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ラスク:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:チャムがタイトル獲得。EBU王者のチャムがパリでWBAのインター王座を狙う。ラスクはデンマークの選手。世界王座戦では敗れてしまったが、それ以外は全勝。WBAのインター王座を決定戦で獲得し、防衛を続けてきた。1Rから打ち合い。手数が多いラスク。しかしチャムはディフェンスし、伸びのあるストレートとパワフルなフック。ラスクは打たれてもひるまないほどタフだったが、9R、ボディが効いてしまい、相手に背を向けてレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。ラスクは良い選手だったが、上手くディフェンスされてしまった。後、チャムはWBA世界S・ウェルター級暫定王座に挑んだが敗北。結局、世界王者になれなかった。層の厚い階級では実力者でもそういう結果になるのはよくあることだが、世界王座を獲れなかったのはやはり残念。)

①「EBU European Super Welterweight Title
Mamadou Thiam vs. Valentino Manca」
②「WBA World Super Welterweight Title
Felix Trinidad vs. Mamadou Thiam」
③「WBA Inter-Continental Super Welterweight Title
EBU European Super Welterweight Title
Mamadou Thiam vs. Michael Rask」

フェリックス・トリニダード(Félix Trinidad)のページ

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