WBOで二冠王(スーパーバンタム、フェザー級)。世界王者になる前の試合。イヴァン・コルデロ戦、ロベルト・チャコン戦ほかを紹介します。
ファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)
身長166cm:サウスポー
①ファン・マヌエル・ロペス 1R KO イヴァン・コルデロ
(スーパーバンタム級4回戦、2005年)
ロペス:右ジャブ、左ストレート、右フック
コルデロ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
1R:左ストレートでコルデロがダウン
(感想:プエルトリコのロペス。ボクサーによくあるタイプの名前(「サウスポーの強打者として鳴らしたスーパーバンタム級」と覚えるのがよいかと)。10歳でボクシングを始める。アマチュアで国内王者(バンタム級)に。アテネ・オリンピック(2004年)にプエルトリコ代表(バンタム級)で出場したが、1回戦で敗退。プロ転向。コルデロ戦はデビュー二戦目。コルデロもプエルトリカン。プエルトリコ・バヤモンでの一戦。速くパワフルな左ストレート、右フックのロペス。スラリとしたアップライトのコルデロは距離を取ろうとする。コルデロの右ストレートをかわし、ロペスが左ストレートカウンター。ダウンしたコルデロ。立ったがダメージがあり、レフェリーは試合を止めた。動き・スピード・パワーがそろっていたロペス。デビュー二戦目とは思えないほどの完成度だった。コルデロはディフェンスに難が。その後も負けが続いてリングを去った。)
②ファン・マヌエル・ロペス 1R KO ロベルト・チャコン
(スーパーバンタム級6回戦、2005年)
ロペス:右ジャブ、左ストレート、右フック
チャコン:左ジャブ、右ストレート、右フック
(ダウンシーン)
1R:右フックで2度、チャコンがダウン
(感想:これまで5連勝(5KO)ロペス。11勝(6KO)5敗1分のチャコンと対戦。チャコンはコスタリカの選手で、デビュー以来連勝でコスタリカ王座(スーパーフライ級)を獲得したことがあるが、このところ連敗中。サンファンでの一戦。動きが素早いロペス。ワンツーからの右フック。チャコンはジャブを使いながら接近して右フック。ロペスの右フックがヒット。さらに右フックでチャコンがダウン。立ったが、強烈な右フックで二度目のダウン、KO。早く終わったが、ロペスの当てる巧さが感じられる試合ぶりだった。一方、試合終了後もしばらく立てないほどのダメージを負ったチャコン。その後、二連敗してリングを去った。)
③ファン・マヌエル・ロペス 2R KO レイビ・ブレア
(スーパーバンタム級10回戦、2007年)
ロペス:右ジャブ、左ストレート、右フック
ブレア:右ジャブ、左ストレート、右フック
(ダウンシーン)
1R:右フック、ワンツーで2度、ブレアがダウン
2R:右フックでブレアがダウン
(感想:連勝を続けるロペス。ドミニカ出身のブレアと対戦。ブレアはドミニカ王座(フェザー級)を獲得した実績があるが、直前の試合ではKO負けしている。サンファンでの一戦。共にサウスポー。パンチにスピードとパワーがあり、好勝負になりそうな気配。ところがロペスが右フック。ブレアがダウン。さらにワンツーで二度目。2Rにもタイミングのいい右フックでブレアがダウン。立ったが、左ストレートを食って足に来たところでストップ。ロペスが右フックで快勝。一瞬の隙を突くセンスに素晴らしいものがあった。その後の二人。ブレアはジョニー・ゴンザレスに1Rで仕留められるなど負けが込むように。ロペスは2008年6月7日、ダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ)のWBO世界スーパーバンタム級王座に挑戦し、王座奪取。2010年1月23日にはWBO世界フェザー級王者スティーブン・ルエバノ(アメリカ)に挑戦し、TKO勝ちで二階級制覇。ボクサーとしては素晴らしかったロペス。しかし、プライベートでは女性に暴力を振るって逮捕。リングでも強い男が女性に暴力では話にならない。強いが、残念な選手だ。)
①「Super Bantamweight
Juan Manuel López vs. Ivan Cordero」
②「Super Bantamweight
Juan Manuel López vs. Roberto Chacon」
③「Super Bantamweight
Juan Manuel López vs. Leivi Brea」
ダニエル・ポンセ・デ・レオン(Daniel Ponce de León)のページ
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