2024年6月12日水曜日

ボビー・ジョー・ヤング(Bobby Joe Young)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

プライアーに勝ったスピーディーなウェルター級。ミルトン・セワード戦、アーロン・プライアー戦、サイモン・ブラウン戦を紹介します。

ボビー・ジョー・ヤング(Bobby Joe Young)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボビー・ジョー・ヤング(アメリカ)

身長173cm:オーソドックス(右構え)


ボビー・ジョー・ヤング 1R KO ミルトン・セワード

(ウェルター級戦、1982年)

ヤング:左ジャブ、右ストレート、左右フック

セワード:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

1R:右ストレート、連打で2度、セワードがダウン

(感想:オハイオ州出身の黒人ヤング。アマチュアで優秀な成績(あのトーマス・ハーンズと対戦。負けたが、ハーンズを追い込んだという)。プロではこれまで15勝(14KO)2敗。その「2敗」はデビュー戦とケビン・ハワード(後、シュガー・レイ・レナードをダウンさせた)戦で判定負けしたときのもの。セワードは21勝(7KO)5敗1分。デビュー以来、連勝を続けていたが、ニノ・ラロッカらに敗れたりするなど苦戦中。アトランチックシティでの一戦。共に速いジャブを飛ばす。いい勝負になりそうな雰囲気もあったが、速い右ストレートでセワードがダウン。右フック、左ボディ打ちで攻めるヤング。連打でセワードが二度目のダウン、KO。猛烈な連打でヤングが快勝。最初のダウンを奪った右ストレートのキレ、アグレッシブな姿勢が印象的だった。後、セワードはサイモン・ブラウン、ビンセント・ペットウェイ、マニング・ギャロウェイといった実力者に連敗し、引退。)


ボビー・ジョー・ヤング 7R KO アーロン・プライアー

(ウェルター級戦、1987年)

ヤング:左ジャブ、右ストレート、左右フック

プライアー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

1R:右ストレートでプライアーがダウン

7R:右ストレートでプライアーがダウン

(感想:これまで29勝(22KO)6敗1分のヤング。ニノ・ラロッカらに敗れたりでタイトル戦には恵まれない状況。大きなチャンス到来。有名選手プライアーと対戦。プライアーはアレクシス・アルゲリョとの試合で有名なタフガイ。36戦全勝(32KO)ではあるが、薬物問題などで世界王座を返上したりするなど決して良い状態ではない。フロリダ州サンライズでの一戦(会場ではアルゲリョが観戦)。ゴング前、妙にハイテンションなプライアー。ヤングのセコンドを小突いて小競り合い。試合開始。プライアーが得意の先制攻撃。ジャブ、右ストレート、左右フック連打。しかし、ヤングはしっかりディフェンスして応戦。左フックからの右ストレートでプライアーがダウン。その後、プライアーの右がヒットするシーンもあったがヤングは耐え抜き、左ジャブ、左フックといった左パンチでやや優勢。6R、右ストレートをカウンターで食ってプライアーがピンチ。7R、右ストレートでプライアーがダウン。映像では当たったようには見えなかったが、足に来ている(かするようなパンチだったと思われる)。座ったままカウントアウト。ヤングが定評のある左パンチとディフェンスで大物から勝利。初黒星のプライアー(結果的に唯一の敗戦となった)。全盛期と比べると衰えていたが、動き自体は悪くはなかった。)


サイモン・ブラウン 2R TKO ボビー・ジョー・ヤング

(IBF世界ウェルター級タイトル戦、1989年)

ヤング:左ジャブ、右ストレート、左フック

ブラウン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:右ストレートで2度、ヤングがダウン

(感想:ブラウンがタイトル防衛。ヤングが世界挑戦。プライアー戦後、一試合(判定勝ち)。88年はその試合のみ。それから一年以上間が空いて、この挑戦。コンディションはどうか? 王者ブラウンはジャマイカ出身のハードパンチャー。やや地味な存在ではあるが、その実力はボクシング関係者から高く評価されている。ニューヨーク州ロチェスターでの一戦。1R、互いにジャブ。ヤングがワンツー、左フックといったショートパンチをまとめて攻めの姿勢。2R、プレッシャーを強めるブラウン。左フックで何度もヤングをグラつかせ、ストレート、フックに加えて右アッパーも入れていく。右ストレートでヤングがダウン。立ったヤングだが連打され、レフェリーは試合をストップしようとしたが間に合わず。強烈な右ストレートでヤングが二度目のダウン、試合終了。ケタ外れの強さを見せ、ブラウンが圧勝。離れた距離ではジャブ、接近戦ではフック、アッパーを自在に打ち込んだ。共に左フックが得意であるが、ヤングはスピード、ブラウンはスピード&パワー。ヤングはこれで引退。最初で最後のタイトル戦となった。その後、ブラウンはWBC王座を獲得、ウェルター級統一。WBC世界J・ミドル級王座も獲得し、二階級制覇。三階級制覇は達成できなかったが、ミドル級でも強打を振るった。)


①「Welterweight 

Bobby Joe Young vs. Milton Seward」

②「Welterweight 

Bobby Joe Young vs. Aaron Pryor」

③「IBF World Welterweight Title 

Simon Brown vs. Bobby Joe Young」


アーロン・プライアー(Aaron Pryor)のページ

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サイモン・ブラウン(Simon Brown)のページ 

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