2024年5月29日水曜日

ロベルト・ルバルディーニョ(Roberto Rubaldino)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

バンタム級のメキシカン。左ストレートが武器のサウスポー。アントニオ・パイサニョ戦、ホルヘ・ルハン戦(初戦・再戦)を紹介します。

ロベルト・ルバルディーニョ(Roberto Rubaldino)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ロベルト・ルバルディーニョ(メキシコ)

身長168cm:サウスポー


ロベルト・ルバルディーニョ 10R 判定 アントニオ・パイサニョ

(バンタム級戦、1977年)

ルバルディーニョ:右ジャブ、左ストレート、左右フック   

パイサニョ:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

(感想:ルバルディーニョは右ジャブ、左ストレートが武器のメキシカン・サウスポー。ニックネームは「Kid」。層が厚いメキシコのバンタム級で台頭。北米王座、メキシコ王座(いずれもバンタム級)を獲得してきた。パイサニョはニカラグアの選手。記録によるとブランクがちな中堅選手。ロサンゼルス「スポーツ・アリーナ」での一戦。ルバルディーニョが右ジャブ連打、ワンツー。パイサニョは長いジャブ、ストレートを打つ。共にストレート狙い。接近戦ではディフェンスしながら互いにボディ打ち。ルバルディーニョをロープ際に追い込んでフック、アッパーで連打するパイサニョ(4R、6Rほか)。7R、ルバルディーニョの左ストレートがカウンターでヒット。10R、精力的に攻めるルバルディーニョ。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。映像では一進一退に見えた。ルバルディーニョの左ストレートが評価されたものと思われるが、パイサニョの攻める姿勢と思い切った右ストレートも悪くはなかった。しかし意外なことにパイサニョはこれがラストファイトとなった。)


ホルヘ・ルハン 11R TKO ロベルト・ルバルディーニョ

(WBA世界バンタム級タイトル戦、1978年)

ルバルディーニョ:右ジャブ、左ストレート、左右フック   

ルハン:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

(ダウンシーン)

1R:左フックでルハンがダウン

11R:左フックでルバルディーニョがダウン

(感想:ルハンがタイトル初防衛。ルバルディーニョが初の世界挑戦。王者ルハンはパナマのテクニシャン。ハードパンチャー、アルフォンソ・サモラ(メキシコ)を番狂わせでKOしてWBA世界バンタム級王座を獲得(後に日本で磯上修一をTKOで下して王座を防衛)。ルバルディーニョはサモラが失った王座をメキシコに取り戻すことができるかどうか、といったところ。テキサス州サン・アントニオでの一戦。1R、ルバルディーニョがサウスポースタイルからのジャブ、左ストレート、左フックで攻める。左フックでルハンがダウン。しかし、これは大したダメージはなさそう。次第にルハンがテクニックで優勢に。攻めるルバルディーニョだが、ルハンはディフェンスしながら相手の隙を突き、右ストレートをボディに打ち込む器用さも見せる。10R、ロープ際で連打を浴びてルバルディーニョがピンチ。11R、コーナー付近で連打されるルバルディーニョ。左フックでダウン。立ったがダメージ深く、試合ストップ。ルハンがディフェンスとパンチを当てる巧さでいつの間にか自分のペースに持ち込み、勝利。ルバルディーニョはよく攻めたが、テクニシャンの固いディフェンスを吹き飛ばすほどのパワーは無かった。後、両者は再戦。)


ホルヘ・ルハン 15R TKO ロベルト・ルバルディーニョ

(WBA世界バンタム級タイトル戦、1979年)

ルバルディーニョ:右ジャブ、左ストレート、左右フック   

ルハン:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

(ダウンシーン)

15R:右ストレートでルバルディーニョがダウン

(感想:ルハンがタイトル防衛。ルバルディーニョはルハンとの初戦後、連勝。直前の試合は北米王座戦(バンタム級)で、TKO勝ち。挑戦者の資格は十分。ルハンはルバルディーニョとの初戦後、さらに二度の防衛。そしてこの再戦。テキサス州マッカレンでの一戦。今回のルバルディーニョは慎重姿勢。ディフェンスに気を配りながら接近して連打。王者ルハンはディフェンスしながら時折テンポ良くコンビネーション。3R、右ストレートを食ってルバルディーニョが後退。その後、ルバルディーニョが左ストレート、右フックをヒットさせるシーンもあるが、ルハンは連続ヒットを許さない。15R。それまでのラウンドと同じように前に出るルバルディーニョだが、左フックを浴びる。ルハンが一気にラッシュ。右ストレートで倒れたルバルディーニョを見て、レフェリーはすぐさま試合を止めた。テクニシャンのルハンが最終ラウンドに豪快なKO勝ち。連打にはキレと破壊力があった。一方、またしても敗れたルバルディーニョ。強いパンチを打っていたが、ルハンの当てさせないボクシングを崩すことはできなかった。もし、打ち合いに応じるタイプの王者だったら勝つチャンスがあったかもしれない。その後のルバルディーニョ。ルハンと三度目の対戦を行い、2-0の判定勝ち(しかし、この時点でルハンは王座を失っていた)。ウィルフレド・ゴメスのWBC世界J・フェザー級王座への挑戦は失敗。結局、世界を獲得することはできなかった。)


①「Bantamweight 

Roberto Rubaldino vs. Antonio Paisano」

②「WBA World Bantamweight Title 

Jorge Lujan vs. Roberto Rubaldino」

③「WBA World Bantamweight Title 

Jorge Lujan vs. Roberto Rubaldino」


ホルヘ・ルハン(Jorge Luján)のページ 

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