2024年5月8日水曜日

レオ・ランドルフ(Leo Randolph)&セルヒオ・パルマ(Sergio Palma)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界J・フェザー級王者&オリンピック金メダルのランドルフ。リカルド・カルドナ戦、セルヒオ・パルマ戦、「パルマ vs. ルハン」を紹介します。

レオ・ランドルフ(アメリカ)

身長172cm:オーソドックス(右構え)

レオ・ランドルフ(Leo Randolph)&セルヒオ・パルマ(Sergio Palma)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

セルヒオ・パルマ(アルゼンチン)

身長164cm:オーソドックス(右構え)

レオ・ランドルフ(Leo Randolph)&セルヒオ・パルマ(Sergio Palma)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

レオ・ランドルフ 15R TKO リカルド・カルドナ

(WBA世界J・フェザー級タイトル戦、1980年)

ランドルフ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

カルドナ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

5R:右ストレートでランドルフがダウン

(感想:ランドルフがタイトル獲得。ミシシッピ州コロンバス出身の黒人ランドルフ。1976年のモントリオール・オリンピックにフライ級で出場し、金メダル(レオン・スピンクス、マイケル・スピンクス、シュガー・レイ・レナード、ハワード・デイヴィス・ジュニアも金メダルを獲得した大会)。プロではバンタム級でスタート。一つ黒星を喫したが、「WBA6位」として初の世界挑戦。王者カルドナはコロンビアの選手で「ボクシング兄弟」(兄プルデンシオ・カルドナはWBC世界フライ級王座を獲得)。洪秀煥をジャブでギブアップさせて王座獲得。日本で瀬川幸雄を相手に防衛成功。長いジャブ、ストレートを武器とするエウセビオ・ペドロサのようなタイプ。ワシントン州シアトルでの一戦。共にジャブ。カルドナがシャープなジャブ、右ストレート、そして威力がありそうな左フック。接近戦。ランドルフが左を使いながら斜め上からの右フックを当てる。5R、右ストレートでダウンしたランドルフ。ブロック、クリンチでピンチをしのぐ。8R、ジャブがクリーンヒットしてカルドナが後退。カルドナはキレイなボクシングをするが、倒しに行くような攻めをしない。14R、15R、打たれるカルドナ。ロープ際で連打を浴びてレフェリーストップ。ランドルフがパンチを当てるテクニックで勝利。レナードがベニテスを破って初めて世界王座を獲ったときと同じように15Rに仕留めた。カルドナは優秀な選手ではあったが、闘争本能に欠けていたように見えた。その後、カルドナは王座奪回を目指したが、果たせず。ラストファイトはホルヘ・ルハンにTKO負けだった(1984年)。)


セルヒオ・パルマ 5R KO レオ・ランドルフ

(WBA世界J・フェザー級タイトル戦、1980年)

ランドルフ:左ジャブ、右ストレート、左フック

パルマ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

1R:右フック、連打で2度、ランドルフがダウン

5R:連打でランドルフがダウン

(感想:パルマがタイトル獲得。ランドルフの初防衛戦。挑戦者パルマはアルゼンチンの選手。アルゼンチン王座、南米王座(いずれもJ・フェザー級)獲得後、リカルド・カルドナのWBA王座に挑戦して判定負け。再起二連勝でこの二度目の同王座挑戦。ワシントン州スポーカンでの一戦(リングアナはジミー・レノン、レフェリーは南アフリカのスタンリー・クリストドーロー、ラウンドガールはキレイな女性)。1R、共に速いジャブ。パルマが先制攻撃。右フックでランドルフがピンチ。ラッシュするパルマ、応戦するランドルフ。右フック、連打でランドルフが二度ダウン。2Rにはストップ寸前まで打たれる。3R、ジャブで体勢を立て直そうとするランドルフ。5R、連打でランドルフがダウン。立ったがカウントアウト。パルマが左右フックの嵐で新王者に(髪型、攻め方が張正九みたいな感じだった)。初防衛に失敗したランドルフ。キレのある良いパンチを打っていたが、1Rの右フックが効いてしまった。そして、これで引退。まだ22歳だったが「自分はプロ向きではなかった」というのが辞めた理由だそうだ。引退後はバスの運転手になったという。)


セルヒオ・パルマ 15R 判定 ホルヘ・ルハン

(WBA世界J・フェザー級タイトル戦、1982年)

パルマ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ルハン:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:パルマがタイトル防衛。王者になったパルマ。自信がついたのか、リカルド・カルドナにTKO勝ちして雪辱するなど王座を連続防衛。挑戦者のルハンはパナマの選手。ハードパンチャーのアルフォンソ・サモラを番狂わせでKOしてWBA世界バンタム級王座を獲得し、日本で磯上修一をTKOで下して王座を防衛したこともあるテクニシャン。二階級制覇を目指す。アルゼンチンでの一戦。パルマがブロックしながら左右フックで攻める。ルハンは足で距離を取りながらジャブ、右ストレート、左フック。左のテクニックを中心に使う。攻めるパルマ、応戦するルハン、の展開が続く。パルマは得意の右フックではなく、この試合では左フックを時折ヒットさせる。13R、ルハンが左手を伸ばし、サミングで減点。15R終了。判定は3-0。パルマの攻める姿勢が評価されたか(ダウンシーンは無し)。ルハンは器用だったが、カルドナと同様、倒しに行かないボクシング。世界戦の挑戦者としては物足りない、といったところ(後、WBA世界フェザー級王者エウセビオ・ペドロサに挑戦したが、判定負け。二階級制覇ならず。それが最後の世界戦となった)。後、パルマはかつて判定で下したレオ・クルスに判定で敗れ、王座陥落。世界王者としては地味だったが、ランドルフを圧倒した右フックが印象に残る選手である。)


①「WBA World Super Bantamweight Title 

Ricardo Cardona vs. Leo Randolph」

②「WBA World Super Bantamweight Title 

Leo Randolph vs. Sergio Palma」

③「WBA World Super Bantamweight Title 

Sergio Palma vs. Jorge Lujan」


ホルヘ・ルハン(Jorge Luján)のページ

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