2024年4月17日水曜日

ギレルモ・リゴンドウ(Guillermo Rigondeaux)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

世界バンタム級、スーパーバンタム級王者。キューバ出身。パワー&ディフェンス。リカルド・コルドバ戦、ノニト・ドネア戦、天笠尚戦を紹介します。

ギレルモ・リゴンドウ(Guillermo Rigondeaux)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ギレルモ・リゴンドウ(キューバ)

身長161cm:サウスポー

ギレルモ・リゴンドウ 12R 判定 リカルド・コルドバ

(WBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦、2010年)

リゴンドウ:右ジャブ、左ストレート、左右フック

コルドバ:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

4R:左ストレートでコルドバがダウン

6R:右ジャブでリゴンドウがダウン

(感想:リゴンドウがタイトル獲得。キューバのリゴンドウ(1980年生まれ)。小柄ながらパワーがあり、サウスポーのテクニックでキッチリ勝つタイプ。アマチュアで活躍(2000年シドニー、2004年アテネ・オリンピックではバンタム級で金メダル。世界選手権での優勝も)。キューバから亡命しようとして失敗した苦い経験。その後、アメリカに亡命。プロ入り後、これまで6連勝(5KO)。暫定王座決定戦に出場のスピード出世(年齢的には若くないため急ぐ必要があった)。コルドバはパナマの選手で37勝(23KO)2敗2分。元WBA世界スーパーバンタム級王者でもある。テキサス州での一戦(「マニー・パッキャオ vs. アントニオ・マルガリート」の前座試合)。共にサウスポー。使う武器も似ているが、コルドバは足を使ってリゴンドウのパワーを警戒。リゴンドウは攻めの姿勢で左ストレートに伸びがあり、右フックもパワフル。踏み込みも速い。4R、左ストレートがボディに入ってコルドバが一瞬間を置いてダウン。立ったコルドバにリゴンドウは力強くラッシュし、ロープ際に追い込む。そして問題の6R。タイミングのいい右ジャブでリゴンドウがダウン。それですっかり慎重になったリゴンドウ。足を使ってジャブ。それまで受け身だったコルドバがジャブで先手を取るシーンも。12R終了。判定は2-1。「ギレルモ・リゴンドウ」という選手の特徴がよく出ていた試合。「強いボクサーの条件」にはいろいろあるが、「タフネス」はその一つ。リゴンドウの打たれ弱さはプロとしては致命的。ダウン後は大観衆の前で「逃げるボクシング」。コルドバが序盤から攻めていれば勝敗は逆だったかも。コルドバはリゴンドウ戦が事実上のラストファイトとなった。)


ギレルモ・リゴンドウ 12R 判定 ノニト・ドネア

(WBA・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦、2013年)

リゴンドウ:右ジャブ、左ストレート、左右フック

ドネア:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

10R:左ストレートでリゴンドウがダウン

(感想:リゴンドウがタイトル統一。コルドバを破って暫定王座を獲得したリゴンドウ。その後、正規王者を下して正規王者に昇格。そして、興味深い相手と対戦。WBO王者ドネア(フィリピン)は説明不要のハードパンチャー。多くの王座を獲得し、西岡利晃をKOしたこともある。ニューヨークでの注目の一戦。パンチがある者同士の対戦ではあるが、戦い方には大きな違いが。リゴンドウはガードを上げてフットワーク&ジャブ。そして踏み込みの速い左ストレート、ワンツー。ドネアは一発一発にパワーを込めるタイプで、リゴンドウと比べると手数は少な目。ジャブが多いリゴンドウ。ドネアの左フックをダッキングなどでかわし、左でカウンターを取る。10R、サウスポーの構えにチェンジしたドネアが左ストレートでリゴンドウを倒す。しかし、その後もそれまでと同じようにリゴンドウがフットワーク&ジャブ。12R終了。判定は3-0。リゴンドウが手数とディフェンスで勝利。ドネアは狙いすぎ。独特の角度で打つ左フックはほぼ不発に終わり、右目の下が腫れていた。しかし、その後もドネアは世界戦を中心にリング活動。ビック・ダルチニアンを強打で沈めるなど猛威を振るった。) 


ギレルモ・リゴンドウ 12R TKO 天笠尚

(WBA・WBO世界スーパーバンタム級タイトル戦、2014年)

リゴンドウ:右ジャブ、左ストレート、右フック

天笠:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

7R:右ストレート、フックで2度、リゴンドウがダウン

10R:ワンツーで天笠がダウン

(感想:リゴンドウがタイトル防衛。これまで14戦全勝(9KO)の統一王者リゴンドウが来日(軽量級としては破格のファイトマネーが支払われたとか)。WBA10位、WBO6位の天笠は28勝(19KO)4敗2分。何と身長が179cm(161cmのリゴンドウと大きな差。違う階級によるハンディキャップ戦のよう)。大阪での一戦。開始から天笠がショート連打。リゴンドウはパワーとキレがある右ジャブ、左ストレート。そして、右フックからの左ストレートといったコンビネーション。5R、リゴンドウの強打が連続ヒット。天笠は攻めるが、かわされてしまう。7R、右ストレートがちょこっと当たってリゴンドウがダウン。さらにフックで二度目のダウン。しかし、試合展開は変わらず。10R、非常に速いワンツーで天笠がダウン。右目と左ホホが腫れていく天笠。11R終了後、棄権。ハプニングはあったが、定評のある強打とディフェンスでリゴンドウが防衛。天笠はダウンを奪ったが、パンチ力はそれほどではなかった印象。後、リゴンドウは階級を上げてワシル・ロマチェンコのWBO世界スーパーフェザー級王座に挑戦したり(初黒星)、階級を下げてWBA世界バンタム級王座を獲得したり。そのしぶといディフェンスのテクニックでリングに上がり続けたが、2022年に目を負傷したというニュース。復帰後に二連勝しているが、40歳を過ぎている。今後の活躍があるのかどうか。)


①「vacant WBA Interim World Super Bantamweight Title 

Guillermo Rigondeaux vs. Ricardo Cordoba」

②「WBA & WBO World Super Bantamweight Title Unification Match

Guillermo Rigondeaux vs. Nonito Donaire」

③「WBA & WBO World Super Bantamweight Title

Guillermo Rigondeaux vs. Amagasa Hisashi」


ノニト・ドネア(Nonito Donaire)のページ

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