2023年11月22日水曜日

マーロン・タパレス(Marlon Tapales)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

世界二階級制覇。強烈な左ストレート。ラスマヌディン戦、プンルアン・ソー・シンユー戦、大森将平戦(再戦)を紹介します。

マーロン・タパレス(Marlon Tapales)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

マーロン・タパレス(フィリピン)

身長163cm:サウスポー

マーロン・タパレス 2R KO ラスマヌディン

(バンタム級戦、2012年)

タパレス:右ジャブ、左ストレート、左右フック   

ラスマヌディン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

1R:左ストレートでラスマヌディンがダウン

2R:左ストレートでラスマヌディンがダウン

(感想:タパレスはサウスポー。左のパンチに自信があるようで、ジャブを使いながら左ストレートを突き刺すように叩き込み、左右フックを豪快に振るうタイプ。アマチュアからプロへ。フィリピン王座(フライ級)に挑戦して初黒星。その後、同王座獲得、防衛。ラスマヌディンはインドネシアの中堅どころ。インドネシア王座(バンタム級)を獲得しているが、日本で二連続KO負けしている。フィリピンでの一戦。1R、パワーを見せるタパレス。ラスマヌディンはジャブ、そして振りが大きめのフックで対抗。左ストレートでラスマヌディンがダウン(ラスマヌディンはブロックしており、パンチはグローブに当たったが、勢いでダウンした)。攻めるタパレス。距離を取ろうとするラスマヌディン。2R、またしても左ストレートでラスマヌディンがダウン。立てず、KO。結果は妥当なところ。注目すべきはタパレスの腕っぷし。その童顔からイメージしづらいほどのパワーの持ち主。ラスマヌディンはその後、再起戦でインドネシア王座(スーパーバンタム級)を獲得したが、次第に負けが込むようになっていった。)


マーロン・タパレス 11R KO プンルアン・ソー・シンユー

(WBO世界バンタム級タイトル戦、2016年)

タパレス:右ジャブ、左ストレート、左右フック   

プンルアン:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

(ダウンシーン)

5R:右ボディフックで2度、タパレスがダウン

6R:右フックでプンルアンがダウン

11R:左ストレートでプンルアンがダウン

(感想:タパレスがタイトル獲得。ラスマヌディン戦の次の試合でメキシコで判定負けしたタパレス。WBOのアジア王座(バンタム級)を獲得、防衛し、初の世界挑戦。王者プンルアンは二度WBO王座を獲得したタイ人で、これは奪回した王座の二回目の防衛戦。タイ・アユタヤでの一戦。ブロックしながら力強い右ストレートを打つプンルアン。タパレスは得意のパワーで前進し、ジャブ、ストレート、そして右フックを思い切って振る。互いにパワーを込めた迫力のある接近戦。プンルアンは右ストレート、ボディ攻め。タパレスは左ストレートを決めるシーンもあるが、連打で押されるシーンも。5R、ボディで二度タパレスがダウン。しかし、仕留め損なったプンルアンは6Rに右フックでダウン。それ以降、タパレスの左ストレートがよく当たる。プンルアンはボディ攻めにこだわる。共にダメージ。11R、右フックが効いたプンルアン。左ストレートでダウン。KO。タパレスが最後は得意中の得意である左ストレートで勝利。プンルアンは細かいショートパンチを得意とする男だが、この試合では右ストレートがパワフルで好試合となった(この試合は「WBOの2016年8月度月間MVP」に選出された。パンチがある者同士の試合はいつの時代もファンの心を捉えるということか)。プンルアンはその後もリングに上がり続けたが、階級を上げたこともあって負けが多くなっていった。) 


マーロン・タパレス 11R TKO 大森将平

(WBO世界バンタム級王座決定戦、2017年)

タパレス:右ジャブ、左ストレート、左右フック   

大森:右ジャブ、左ストレート、左右フック   

(ダウンシーン)

10R:右フックで大森がダウン

(感想:タパレスの初防衛戦。ところがタパレスがやらかす。計量オーバーで王座剥奪。「大森が勝てば新王者」という条件で行われた。これまで29勝(12KO)2敗のタパレス(パワーファイターにしてはKO数が少な目)。大森は18勝(13KO)1敗。その「1敗」はタパレスに以前KO負けしたもの。大阪で行われたサウスポー同士の再戦。互いにジャブ、ディフェンス。大森は警戒しながらコンビネーションを使う。タパレスは一発を狙う。パンチ力ではタパレスの方が上か。次第に動きのキレが落ちていく両者。10R、右フックで大森がダウン。11R、タパレス得意の左ストレートがヒットしたところでレフェリーストップ。大森は連打とディフェンスでよく頑張っていたと思うが、最後はパワーで決着。同じような戦い方ならば何かが優れている方が勝つ、という当たり前の結果となった。その後、タパレスはIBF世界スーパーバンタム級暫定王座を懸けて岩佐亮佑と対戦して敗北。そこから復活。ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)を2-1で下してWBA・IBF世界スーパーバンタム級王座獲得。日本のエース井上尚弥(WBC・WBO王者)と統一戦を行う予定。強打で大物を仕留めることができるかどうか。)

①「Bantamweight 

Marlon Tapales vs. Rasmanudin」

②「WBO World Bantamweight Title 

Pungluang Sor Singyu vs. Marlon Tapales」

③「vacant WBO World Bantamweight Title 

Marlon Tapales vs. Omori Shohei」

プンルアン・ソー・シンユー(Pungluang Sor Singyu)のページ

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井上尚弥("Monster" Inoue Naoya)のページ 

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