2023年10月13日金曜日

オクタイ・ウルカル(Oktay Urkal)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBCインター王者。精力的な連打のドイツ人。ヴィクトル・バラノフ戦、ガブリエル・マプーカ戦、コンスタンチン・ジュー戦を紹介します。

オクタイ・ウルカル(Oktay Urkal)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

オクタイ・ウルカル(ドイツ)

身長174cm:オースドックス(右構え)

オクタイ・ウルカル 12R 判定 ヴィクトル・バラノフ

(WBCインター・J・ウェルター級タイトル戦、1998年)

ウルカル:左ジャブ、右ストレート、左右フック

バラノフ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ウルカルがタイトル初防衛。ベルリン出身のウルカル。アマチュアで優秀な成績。1996年のアトランタ・オリンピックではライトウェルター級で銀メダル。デビュー以来、地元を主戦場に連戦連勝。TKOでインター王座獲得。バラノフと初防衛戦。バラノフはロシア人。ロシア王座(J・ウェルター級)、WBCインター王座(ウェルター級)を獲得してきたが、このところ負けが込んでいる。ドイツ・ミュンヘンでの一戦。ウルカルはファイター。ディフェンスしながらパワーを込めた右ストレート、左ボディフックで前進。バラノフはややアップライトな姿勢からジャブを連打し、接近戦ではフック連打。共に攻めるときは連打で勝負するため手数が多い。判定はPTS(ダウンシーンは無し)。最後までバラノフはよく攻めたが、パワーとディフェンスでウルカルが少し上だった。その後、バラノフはWBU王座(J・ウェルター級)、WBOインター・コンチネンタル王座(ライト級)に挑戦したが、勝てず。ロシアの実力者にとどまった。)


オクタイ・ウルカル 12R 判定 ガブリエル・マプーカ

(欧州J・ウェルター級タイトル戦、2000年)

ウルカル:左ジャブ、右ストレート、左右フック

マプーカ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ウルカルがタイトル防衛。ウルカルはこれまで26戦全勝(9KO)。バラノフ戦後、欧州王座も獲得。29勝(20KO)3敗の挑戦者マプーカは中央アフリカ共和国のバンギ出身。フランス国籍でリングに上がり、フランスのスーパーライト級タイトルを獲得。そして今回、欧州王座にチャレンジ。ドイツ・ノイケルンでの一戦。なかなかパワフルなマプーカ。ジャブ、右ストレート、接近戦で左右フック。特に右フックが強い印象(世界二階級制覇したサイモン・ブラウン風の攻撃力)。ウルカルはディフェンスしながらパワーを込めて応戦。接近戦での打ち合い。ウルカルはクリンチでしのぐ。10R、ウルカルの左右フックがヒット。しかしながら、全体的にマプーカが押し気味。最終ラウンド終了時、共に自身の勝利をアピール。判定は2-1(ダウンシーンは無し)。映像ではマプーカが一貫して攻める姿勢で優勢に見えたが・・・。とりあえず全勝を守ったウルカル。再戦が行われ、3-0の判定で勝利(内容は不明)。マプーカは良い選手だったが、世界王座には手が届かなかった。) 


コンスタンチン・ジュー 12R 判定 オクタイ・ウルカル

(WBA・WBC世界スーパーライト級タイトル戦、2001年)

ウルカル:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ジュー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ジューがタイトル防衛。ウルカルが全勝で初の世界挑戦。王者ジューはロシア出身。これまで26勝(22KO)1敗1分。個性的なファイターで、フットワークはあまり使わず、パワーを込めたパンチを叩き込むスタイル(腕っぷしと背中の筋力で打っているようなパンチ)。IBF王者だった頃もあったが、直前の試合でWBA王座をシャンバ・ミッチェルから奪取。アメリカで行われた試合(会場ではIBF王者ザブ・ジュダーが観戦)。ウルカルがブロックしながらジャブを飛ばす。しかし、パワーではジュー。左ジャブ、左フックを使う左が中心の攻め。右ストレート、ボディ打ちも強い。動きが少ないジューだが、ウルカル得意の連打で巧くかわす。12R、ウルカルの右ストレートがヒットしてジューがちょっとピンチに。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。ウルカルはいいパンチを打っていたが、ジューの固そうなパンチによる連打に軍配が上がった(上には上があるのが勝負の世界)。その後も世界挑戦のチャンスに恵まれたウルカル。しかし、ビビアン・ハリス(WBA世界スーパーライト級王座戦)、ミゲル・コット(WBA世界ウェルター級王座戦)に敗北して世界には手が届かず。基本的なパンチがしっかりと打てるうえにディフェンスも巧かったウルカル。実力的には世界王者になっていてもおかしくない選手だった。)

①「WBC International Super Lightweight Title 

Oktay Urkal vs. Viktor Baranov」

②「EBU Super Lightweight Title 

Oktay Urkal vs. Gabriel Mapouka」

③「WBA and WBC World Super Lightweight Title 

Kostya Tszyu vs. Oktay Urkal」

コンスタンチン・チュー(Konstantin "Kostya" Tszyu)のページ 

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