日本バンタム級王者。ファイティング原田の弟子。日本王座戦の磯上修一戦(初戦)、島袋忠司戦、高橋直人戦(再戦)を紹介します。
今里光男(日本)
身長 cm:オースドックス(右構え)
①今里光男 4R KO 磯上修一
(日本バンタム級タイトル戦、1983年)
今里:左ジャブ、右ストレート、左右フック
磯上:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
4R:右ストレートで磯上がダウン
(感想:今里がタイトル獲得。日本2位の今里は好戦的なファイター。これまで13勝(5KO)6敗(KO負けがあるのが気になるところ)。「トーア・ファイティング」ジム所属で、セコンドには世界のファイティング原田。磯上は世界挑戦の経験もあるベテランで30勝(16KO)4敗4分。左が巧い今里。左ジャブ、左フックで1Rからラッシュ。磯上はショートパンチで応戦。接近戦。勢いに乗る今里がリズミカルな攻撃で優勢。4R、打ち下ろすような右ストレートで磯上がダウン。立ったがカウントアウト。今里が攻撃力で豪快な勝利。ただ、真っ直ぐ攻めてパンチをもらうシーンも。再戦も今里が勝利。)
②今里光男 2R KO 島袋忠司
(日本バンタム級タイトル戦、1986年)
今里:左ジャブ、右ストレート、左右フック
島袋:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
2R:右フックで島袋がダウン
(感想:今里がタイトル防衛。磯上戦後、東洋太平洋バンタム級王座の獲得に失敗した今里。日本王座の五度目の防衛戦でKO負け、王座陥落。判定で王座奪回。そのタイトルの二度目の防衛戦。相手は実力者。日本1位の島袋。これまで10勝(7KO)1分で無敗。フットワークを使いながらジャブを多く出す島袋。今里もジャブ。共に良い右ストレートを打つ。2R、右フックからの左フックをキッカケに今里がラッシュ。右フックで島袋がダウン。立ったが足に来ており、カウントアウトされた。今里の倒し方は実に豪快。ラッシュをかけるときの攻め方がルーベン・オリバレスに似ていた。島袋はジャブを多用し、長いストレートを打つなど良い選手。後にこのタイトルを獲得。)
③高橋直人 3R KO 今里光男
(日本バンタム級タイトル戦、1987年)
今里:左ジャブ、右ストレート、左右フック
高橋:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右フックで今里がダウン
3R:左フックで今里がダウン
(感想:高橋がタイトル防衛。攻撃力が魅力の今里だが、打たれ弱さがあるため安定しない。島袋戦の次の試合でマーク堀越にKO負け。新鋭の高橋にもKOされて王座陥落。ダイレクト・リマッチで王座奪回なるか、といったところ。共に軽快な動きでジャブ、ストレート、左フック。2R、接近戦で高橋の右が連続ヒット。そして右フックで今里がダウン。3R、左フックで今里がダウン、KO。かなり痛烈なダウンで今里は試合終了後もしばらく立てないほどだった。動きはどちらも良かったが、高橋が思い切りのいい攻撃でパワフルに勝利。結局、今里も高橋も世界には手が届かなかったが、攻撃センスは世界レベル。国内マッチのファンは彼らのことを世界王者並に記憶し続けるだろう。)
①「Japanese Bantamweight Title
Isogami Shuichi vs. Imazato Mitsuo」
②「Japanese Bantamweight Title
Imazato Mitsuo vs. Shimabukuro Tadashi」
③「Japanese Bantamweight Title
Takahashi Naoto vs. Imazato Mitsuo」
高橋ナオト(Takahashi Naoto)のページ
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