2023年4月21日金曜日

ホーレス・ノティス(Horace Notice)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

志半ばで引退した英国のヘビー級。ヒューロイ・カリー戦(初戦)、ポール・リスター戦、ディーン・ウォータース戦を紹介します。

ホーレス・ノティス(Horace Notice)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ホーレス・ノティス(イギリス)

身長187cm:オーソドックス(右構え)


ホーレス・ノティス 6R TKO ヒューロイ・カリー

(英連邦・英国ヘビー級王座決定戦、1986年)

ノティス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

カリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

6R:左フックでノティスがダウン。連打でカリーがダウン。

(感想:ノティスがタイトル獲得。英国ウェスト・ブルミッジ出身の黒人ノティス。英国でデビューして以来これまで9連勝(6KO)のホープ(結果的にノティスの試合は全て英国で行われた)。後にWBC世界クルーザー級王者になるアナクレット・ワンバにも勝利。カリーはジャマイカ出身の黒人で、英国籍。13勝5敗1分の中堅選手で英国のローカル王座を獲得したことがある。英国マン島・ダグラスでの一戦。ややアップライトな姿勢で小刻みに体を動かしながらジャブ、ストレート、連打で攻めるノティス。ただ、右の打ち方が微妙。カリーは右ストレート、左フックがパワフルで、打ち方も良い。接近戦。強いパンチの交換。4R、ノティスがラッシュをかけて強引に連打。相撲の「はたきこみ」でカリーをダウンさせる。6R、左フックでノティスがダウン。しかし連打で反撃し、カリーがダウン。立ったカリーが連打を浴びたところでレフェリーストップ。ノティスが腕力で強引に勝利。腰が入らないアップライトスタイルなため、ぎこちなさが目に付いた(会場ではノティスのライバル、フランク・ブルーノが観戦していたが、この試合を観てどう思っただろう?)。カリーはノティスよりもパンチの打ち方が良かったが、攻撃されると劣勢に。才能はあるが、気が弱い選手なのかも。後、カリーはアディルソン・ロドリゲス、ゲーリー・メイソンらにKO負け。) 


ホーレス・ノティス 3R TKO プラウド・キリマンジャロ

(英連邦ヘビー級タイトル戦、1987年)

ノティス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

キリマンジャロ:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:ノティスがタイトル初防衛。英連邦・英国ヘビー級王者ノティスが英連邦王座の初防衛戦(英国王座は英国人しか挑戦できない)。挑戦者キリマンジャロはジンバブエ出身の黒人で、アフリカ王者。本名は「プラウド・チネンブリリ」。身長198cmの大型。デビューから連勝で、ジンバブエ王座、アフリカ王座獲得。好調だったが、英国で判定負け(初黒星)。直前の試合はコートジボワール・アビジャンで行われ、判定負け(二敗目)。その再起戦でノティスに挑戦。英国ダドリーでの一戦(レフェリーはジョン・コイル)。共に29歳。ややアップライトな姿勢でジャブ、ワンツー。二人にはスピードの差が。のらりくらりした動きのキリマンジャロはジャブをよく食う。2Rには攻めるが、逆にジャブを食ってしまい、精彩をますます欠くようになっていく。ノティスがジャブ、振りが大きめのフックで攻撃、優勢。しかし、空振りしてバランスを崩したり、真っ直ぐ攻めたりするところなどディフェンスに甘さがある攻め方。4R、ノティスがフック連打。キリマンジャロはジャブ、右フックからの左ジャブ、ショートフックなどで何とか抵抗。8R、ノティスが大きなフックで連打したところでレフェリーストップ(ダウンシーンは無し)。ノティスがスピードの無い相手を攻めまくって勝利。勝ったが、上位陣には苦戦しそうなディフェンス。キリマンジャロは「身体が重たいマイク・マッカラム」といった感じの動き。動きの機敏さに欠けた。その後のキリマンジャロ。アフリカで活躍。タイトルも防衛。「ジョージ・フォアマン」なるジンバブエ人もKO。ところがレノックス・ルイス戦を放棄。エイズ検査の結果を公表することを拒否した結果。1994年、エイズを原因とする病により36歳で死去。)


ホーレス・ノティス 3R TKO ポール・リスター

(英連邦・英国ヘビー級タイトル戦、1987年)

ノティス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

リスター:左ジャブと右ストレート

(ダウンシーン)

3R:左フック、左フック、右フックで3度、リスターがダウン

(感想:ノティスがタイトル防衛。白人の挑戦者リスターは英国ニューカッスル出身で、これまで10勝(2KO)1敗。直前の試合で英国のローカル王座を獲得している。英国サンダーランドでの一戦。共にボクサータイプでジャブ、ストレート。戦闘的なノティス。前傾姿勢で強打する。リスターはジャブで応戦。3R、ノティスが強引な左フックでダウンを奪う。続く二度のダウンは豪快なフックによるもの。ダメージが深いと見てレフェリーは試合を止めた。一気に攻撃して相手を仕留めたノティス。パンチの振りは相変わらず大きめだったが、キレとパワーがあった。後、リスターは勝ったり負けたりでキャリアを終えた。) 


ホーレス・ノティス 4R TKO ディーン・ウォータース

(英連邦ヘビー級タイトル戦、1987年)

ノティス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ウォータース:左ジャブと右ストレート

(感想:ノティスがタイトル防衛。挑戦者ウォータースはオーストラリアの白人。ガイとトロイでおなじみの「ウォータース兄弟」の一人。東洋太平洋ヘビー級王座を獲得したこともあるが、これまで5勝2敗とキャリアは浅い。英国ウェンブリーでの一戦。ノティスが軽快な動きからジャブを連打し、左右フックを叩き込む。ウォータースもジャブを使うが、動きのスピードがそれほどでもないため右のパンチは当たらない。4R、ノティスがフットワークからの右ストレート。ウォータースが大きくグラついてレフェリーストップ(ダウンシーンは無し)。ライバル、フランク・ブルーノが観戦する中、活きのいいボクシングで快勝したノティス。次の試合でヒューロイ・カリー(再戦)に勝利したが、網膜剥離で引退。通算戦績は16戦全勝(12KO)。やや攻撃重視でディフェンスが甘い感じだったため、タイソンやホリフィールドには敵わなかっただろうけれども、ブルーノやその他の英国のライバルとの対戦が実現しなかったのが残念。ウォータースはその後、地元での王座戦で活躍。)


①「vacant Commonwealth & British Heavyweight Title 

Horace Notice vs. Hughroy Currie」

②「Commonwealth Heavyweight Title 

Horace Notice vs. Proud Kilimanjaro」

③「Commonwealth & British Heavyweight Title 

Horace Notice vs. Paul Lister」

④「Commonwealth Heavyweight Title 

Horace Notice vs. Dean Waters」


フランク・ブルーノ(Frank Bruno)のページ

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