2023年4月12日水曜日

アンディ・タバナス(Andy Tabanas)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

小柄な体格で世界挑戦したフィリピンのストロー級。リカルド・ロペス戦、ファーラン・サックリン戦(再戦)、ネルソン・ディーバ戦を紹介します。

アンディ・タバナス(Andy Tabanas)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アンディ・タバナス(フィリピン)

身長157cm:オースドックス(右構え)

リカルド・ロペス 12R TKO アンディ・タバナス

(WBC世界ストロー級タイトル戦、1995年)

タバナス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ロペス:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:ロペスがタイトル防衛。WBC3位のタバナスはこれまで30勝(19KO)2敗。デビュー以来、地元で連戦連勝だったが初の海外試合(タイ)でファーラン・サックリンのIBF世界ストロー級王座に挑戦して判定負け。その後、連勝して二度目の世界挑戦のチャンスを得た。王者ロペス(メキシコ)は説明不要。日本で王座獲得。39戦全勝(29KO)。アメリカでの一戦。タバナスのセコンドにはジョー小泉。ゴングが鳴る前からガードを上げるロペス(別に違反ではないから構わないが、毎ラウンド、ゴング前からガードを上げているのを見ると思わず笑ってしまう。ゴングが鳴った後では遅い、ということか?)。上体でリズムを取ってジャブ、ストレート、左フック。タバナスはロペスと比べると小柄。接近してフックを当てようとするが、ロペスのジャブとカウンターにより接近すらできない。右フックをかますタバナス(当たらない)。攻めようとするタバナスにロペスは距離を取ってカウンター。12R、打たれるタバナス。執拗にクリンチ。さらに打たれてレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。ロペスが巧かったせいもあっただろうけれども、タバナスには「ロペスを倒すかもしれない」と思うような凄みは感じられなかった。ロペスは強かったが「(彼なら)勝てる相手」との試合も多かった。)


アンディ・タバナス 12R 引分 ファーラン・サックリン

(WBO世界ライトフライ級王座決定戦、2001年)

タバナス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ファーラン:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:WBO1位のタバナスがラスベガスで三度目の世界挑戦。元IBF世界ストロー級王者ファーランと王座決定戦(ファーランがIBF王者だった時にも二人は対戦。これは再戦)。3位ファーランはこれまで43勝(16KO)2敗1分のサウスポー。距離を取ってジャブ、ストレートを打つボクサータイプ。ファイタータイプのタバナスは右フックを狙う。接近戦ではファーランが左右フックで手数が多い印象。タバナスはやや慎重で手数が少ないシーンも。最終ラウンド、足を使って距離を取るタバナス(ポイントで勝っている、と思っている様子)。12R終了。共に両手を上げて自身の勝利をアピール。判定はドロー(ダウンシーンは無し)。映像ではファーランが手数で勝ったように見えた。タバナスはジャブが少な目で得意の右フックは単発で空を切ることが多かった。パワーに自信があるのだろうけれども、攻めるリズムが良くなかったように見えた。)


ネルソン・ディーバ 11R KO アンディ・タバナス

(WBO世界ライトフライ級王座決定戦、2001年)

タバナス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ディーバ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

11R:右フックでタバナスがダウン

(感想:ディーバがタイトル獲得。タバナスがニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」で四度目の世界挑戦。プエルトリコのディーバ。これまで19勝(10KO)2敗1NC。WBCの地域王座(フライ級)獲得、ウィル・グリッグスピーと空位のWBO世界ライトフライ級王座を争ってノーコンテスト、といった実績。ガードを上げて、力強いジャブ、ワンツー、左フックのディーバ。タバナスはいつもと同じ。ジャブは少な目で大振りのパンチを一発狙いで振るって空振り。ジャブが少ないため攻めもぎこちなく、クリンチが多い。11R、右フックがカウンターとなってタバナスがダウン。失神KO。ディーバは実に良い選手。やや力んではいるが、ジャブから入ってワンツー、パワーのある左フック。プロらしい強さを見せた。これがラストファイトになったタバナス。彼の試合ぶりを見ていると、ボクシングはやっぱりジャブが大事なのだ、と思う。世界団体が4つもあって、それなりに強ければ世界王者になれる時代なのに王者になれなかった選手たち。「挑戦した王者が強すぎた」「長所はあるが短所も大きかった」というのがその理由だと思われるが、タバナスはジャブ。ジャブを使ってリズム良くコンビネーションで攻めることができれば一度ぐらいは王者になれたのでは?)

①「WBC World Minimumweight Title 

Ricardo Lopez vs. Andy Tabanas」

②「vacant WBO World Light Flyweight Title 

Andy Tabanas vs. Fahlan Sakkreerin」

③「vacant WBO World Light Flyweight Title 

Andy Tabanas vs. Nelson Dieppa」

リカルド・ロペス(Ricardo López)のページ 

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