2022年12月30日金曜日

ミッキー・ウォード(Micky Ward)②「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

左フックが武器だったアグレッシブなJ・ウェルター級、ウォード。アルツロ・ガッティとの熾烈な三連戦を紹介します。

ミッキー・ウォード(Micky Ward)②ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ミッキー・ウォード(アメリカ)

身長173cm:オーソドックス(右構え)

ミッキー・ウォード 10R 判定 アルツロ・ガッティ

(J・ウェルター級戦、2002年)

ウォード:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ガッティ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

9R:左ボディフックでガッティがダウン

(感想:ウォードのラスト三試合。有名な三連戦の初戦。元IBF世界J・ライト級王者ガッティはイタリア生まれでカナダ国籍のファイター。試合地はコネチカット州。互いにジャブ、ストレート。ガッティが連打。ウォードは右ストレートと左フックで勝負するが1Rから右目を負傷。4R、ウォードの右ストレートがヒット。ガッティは下がりながら連打。5R、激しい打撃戦。マイク・タイソンばりのコンビネーション(右ボディフックからの右アッパー)を見せるウォード。9R、左ボディでガッティがダウン。立ったが、KO負け寸前になるほど打たれる。最終ラウンドはややガッティが優勢か。判定は2-0。ポイント的にはガッティの連打の方が良かったと思うが、ダウンシーンとガッティが打たれて後退したシーンの印象が強かったため、ウォードの勝ちになったのだと思われる。ウォードは良いパンチを打っていた。こういう打ち方がキャリアの中盤にできていればメジャータイトルを獲れていたのではないか?)


アルツロ・ガッティ 10R 判定 ミッキー・ウォード

(J・ウェルター級戦、2002年)

(ダウンシーン)

3R:右フックでウォードがダウン

(感想:アトランチックシティでの再戦。1R開始からジャブ、ストレートで攻めるウォード。ガッティは慎重に距離を取って連打。3R、右フックがカウンターとなってウォードがダウン。足に来ているウォードにガッティはラッシュをかける。4R、ウォードはサウスポーにスイッチしたり、ブロックしたりしながら回復を図る。その後はガッティが距離を取りながら連打をまとめる。判定は3-0。ガッティが前回のような乱打戦を避けてクレバーに勝利。ウォードは良いジャブ、ストレートを打っていたが、相手にかわされてしまった。)


アルツロ・ガッティ 10R 判定 ミッキー・ウォード

(J・ウェルター級戦、2003年)

(ダウンシーン)

6R:右フックでガッティがダウン

(感想:アトランチックシティでのラバーマッチ(三戦目)。共にジャブ。ウォードはジャブ、ストレートで攻めるが単発。ガッティは回転の速い連打、ボディ打ち。再戦のときとは違って打ち合いに応じるガッティ。ウォードがブロックしながら攻め、単発ながらパンチをヒットさせる。6R、右フックでガッティがダウン。その後、右フックを狙うウォード、打ち合うガッティ。判定は3-0。初戦と再戦を合わせたような内容。ボクサーとしてはガッティの方が優れていたと思うが、ウォードにもダウンを奪えたのは当然と思えるような強さがあった。この試合で完全燃焼したのかウォードは引退(ガッティはこの次の試合でWBC世界S・ライト級王座を獲得、二階級制覇)。引退後、ウォードはトレーナーを務めたり、トラックの運転手をやったり。また、その半生が映画化されたことも(マーク・ウォールバーグ『ザ・ファイター』)。しかし、彼もまた他のボクサー同様、現役時代の後遺症で苦しい日々だという。ガッティは若くして亡くなった(2009年)。)

①「Super Lightweight 

Arturo Gatti vs. Micky Ward」

②「Super Lightweight 

Arturo Gatti vs. Micky Ward」

③「Super Lightweight 

Arturo Gatti vs. Micky Ward」

アルツロ・ガッティ(Arturo Gatti)のページ

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