2022年11月16日水曜日

ゴールデン・ジョンソン(Golden Johnson)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

北米王座三階級制覇。パワーが武器。シェーン・モズリー戦、ベン・タッキー戦、テディ・リード戦ほかを紹介します。「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ゴールデン・ジョンソン(Golden Johnson)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ゴールデン・ジョンソン(アメリカ)

身長178cm:オーソドックス(右構え)


シェーン・モズリー 7R KO ゴールデン・ジョンソン

(IBF世界ライト級タイトル戦、1999年)

ジョンソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

モズリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

3R:左ボディフックで2度、ジョンソンがダウン

7R:右フック、左ボディフックで2度、ジョンソンがダウン

(感想:モズリーがタイトル防衛。テキサス州出身のジョンソン。「ゴールデン・ジョンソン」というのは変わった名だが、本名(フルネームは「Golden Demond Johnson」)。レジー・ジョンソン(元WBA世界ミドル級、IBF世界L・ヘビー級王者)の「いとこ」。ニックネームは「Fourteen Carat(14カラット)」(どういう由来なのだろう?)。デビュー当初は負けや引き分けがあったが、才能が開花。連勝し、北米ライト級王座獲得。しかし、全米王者イスラエル・カルドナとの王座統一戦で2-1の判定負け。その再起戦でモズリーに挑戦。モズリーはアマチュアで優秀だった選手で、プロではこれまで全勝。ジョンソン戦は七度目の防衛戦。フロリダ州ペンサコーラでの一戦。金色トランクスのジョンソン(派手)。モズリーはヒョウ柄(大阪のオバチャン?)。共にジャブ、ストレート、左フックを打つが、パンチのキレ・動きのスピードはモズリーの方が上。3R、左ボディでジョンソンが二度のダウン。序盤にボディでダウンする厳しい展開の中、ジョンソンはクリンチしてピンチをしのいだり、思い切ったパンチで反撃しようとしたりするが、身軽でディフェンスができるモズリーは当てさせない。7R、タイミングのいい右フックでジョンソンがダウン。立ったが、さらに左ボディで試合終了。ジョンソンは決して弱い選手ではないが、モズリーがパワー、スピード、ディフェンスで快勝。後、モズリーは大きな試合に何度も出場するスター選手に。)


ベン・タッキー 10R 判定 ゴールデン・ジョンソン

(スーパーライト級戦、2000年)

ジョンソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

タッキー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

6R:フック連打でジョンソンがダウン

(感想:モズリー戦後、決定戦で北米ライト級王座を取り戻したジョンソン。これまで18勝(13KO)3敗2分。タッキーはスピード&コンビネーションのガーナ人で18勝(11KO)1敗。ミシシッピ州トゥーニカでの一戦。力を込めたジャブを打つジョンソン。タッキーは速いジャブ。攻める姿勢のタッキー。応戦するジョンソン。6R、ボディ攻撃からのフック連打でジョンソンがダウン。接近戦。パワーのジョンソン、回転の速い連打のタッキー。10R終了。判定は3-0。タッキーのジャブ、アグレッシブさが評価されたか。ジョンソンの試合ぶりはもどかしい。全てのパンチにパワーを込めるため、窮屈そうな戦いぶり。それだと相手が速い選手の場合は対応できない。一方、見事な連打でダウンを奪ったタッキー。後にコンスタンチン・チューの世界王座に挑戦したが、判定負けに終わった。)


ゴールデン・ジョンソン 12R 判定 テディ・リード

(北米スーパーライト級王座決定戦、2000年)

ジョンソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

リード:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ジョンソンがタイトル獲得。タッキーに敗れたジョンソンが再起戦で北米王座決定戦。相手のリードはこれまで16勝(11KO)3敗1分のジャマイカ人(後に世界戦も経験)。伸びるジャブ、右ストレートが武器。サウスカロライナ州マウントプレザントでの一戦。共に動きのスピードはそれほど速くはないが、パンチを強く当てようとする。互いにジャブ。接近戦。リードの右がヒット(2Rなど)。一進一退だが、ジョンソンのパワーがやや印象的。最終ラウンド終了。共に両手を上げて自身の勝利をアピール。判定は2-1。ジョンソンの攻める姿勢が評価されたと思われる(ダウンシーンは無し)。ボクシングには「名勝負」と呼ばれる試合がたくさんあるが、パワーとパワー、スピードとスピードのように同じテーマで競い合うのが「名勝負」なのだと思う。接近戦でパワーを競い合ったこの試合はそういう意味で「名勝負」だった。)


ゴールデン・ジョンソン 11R TKO シャンテル・スタンシェル

(北米ウェルター級タイトル戦、2002年)

ジョンソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

スタンシェル:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

11R:右フックでスタンシェルがダウン

(感想:ジョンソンがタイトル初防衛。リード戦の次の試合で北米ウェルター級王者になったジョンソン(北米王座三階級制覇)。しかし、実力者ビビアン・ハリスに3RでKO負け。スタンシェルと初防衛戦。挑戦者スタンシェルはミズーリ州セントルイスの黒人。中堅どころに勝利してきたが、ベテランのフランキー・ランドールに勝利。その次の試合でジョンソンに挑戦するチャンス。ニューヨークでの一戦(レフェリーはスティーブ・スモーガー)。共にスキンヘッド。白のトランクスのスタンシェル。ジョンソンはキラキラ光るトランクス。開始から接近戦。ジャブ、ストレート、フック、左ボディを力強く打つ似たような戦い方。テクニックもあり、ディフェンスもできる。ただ、左フックをボディからアゴへ連打したり、右カウンターをヒットさせたりするなど器用さでは少しジョンソンが上か? 接近戦が続く。クリンチ、ホールドが多いジョンソン(単に休みたいのか、作戦か?)。互いのパンチがヒットする中、11R。右カウンターを食って後退するスタンシェル。右フックで前のめりにダウン。どうやら失神したらしく、レフェリーはカウントを途中で止めて試合を終了させた。ジョンソンが強烈なKO勝利。休みながらも強打を当てて、最後は右フック。ホールド連発はいかがなものか、という気もするが、最後の豪快なシーンが全てを正当化したような気もする。スタンシェルは相手の老獪さに屈したが、よく頑張った。その後の二人。スタンシェルはブランクがちに。一年に一度のペースでリングに上がり、三連敗で引退。ジョンソンはWBC米大陸王座戦などでの敗北もあり二度目の世界挑戦はなかった。世界王者にはなれなかったが、地域王座戦に多く出場してファンを沸かせる世界王者並の活躍をした実力者であった。)


①「IBF World Lightweight Title 

Shane Mosley vs. Golden Johnson」

②「Super Lightweight 

Ben Tackie vs. Golden Johnson」

③「vacant NABF Super Lightweight Title 

Teddy Reid vs. Golden Johnson」

④「NABF Welterweight Title 

Golden Johnson vs. Chantel Stanciel」


シェーン・モズリー(Shane Mosley)のページ

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ベン・タッキー(Ben Tackie)のページ

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テディ・リード(Teddy Reid)のページ 

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