テディ・リード（Teddy Reid）「世界の強豪ボクサー：ボクシング・ブログ」

北米スーパーライト級王者。豪快な左右フックが武器だったジャマイカ出身のハードパンチャー。テレンス・コーセン戦、エマニュエル・バートン戦、エリオ・オルチス戦を紹介します。

テディ・リード（ジャマイカ）

身長180cm：オーソドックス（右構え）

①テディ・リード 4R KO テレンス・コーセン

（NABAスーパーライト級王座決定戦、1999年）

リード：左ジャブ、右ストレート、左右フック

コーセン：右ジャブ、左ストレート、左右フック

（ダウンシーン）

2R：フック連打でコーセンがダウン

3R：右フックでコーセンがダウン（コーセンの腕に当たったように見えた）

4R：右フックで２度、コーセンがダウン

（感想：リードがタイトル獲得。ジャマイカ出身のリードはこれまで12勝（8KO）3敗1分。同じジャマイカ出身のサイモン・ブラウンのようなタイプのパワーファイター。しぶとい元王者ファン・ラポルテに２－１で勝利したり、WBAの北米王座戦に敗北したり。コーセンは1996年オリンピック・ライト級の銅メダリストで15戦全勝（8KO）。サウスポーのコーセンが距離を取ってジャブを使い、連打でポイントを取ろうとする。リードは動きのスピードはそれほどではないが、左右フックを思い切って振っていく。2R、3R、4Rのダウンでリードが圧勝。コーセンを挑発する余裕があったほどのKO劇。コーセンはキレイなボクシングをする選手だが、プロボクシングは腕っぷしを競い合う世界。リードの豪腕に粉砕されてしまった。後、コーセンは世界王者にはなれなかったが、この王座（NABAスーパーライト級王座）、全米王座、北米王座（いずれもスーパーライト級）を獲得する活躍を見せた。）

②テディ・リード 12R 判定 エマニュエル・バートン

（北米スーパーライト級暫定王座決定戦、2000年）

リード：左ジャブ、右ストレート、左右フック

バートン：左ジャブ、右ストレート、左右フック

（感想：リードがタイトル獲得。シカゴ出身のバートンはこれまで21勝（10KO）14敗4分。IBFとWBOのインター王座（スーパーライト級）を獲ったことがあるが、負けがエラい多い（キャリア終盤はさらに負けが多くなった）。ところが思い切りのいい左フック、右ストレートで積極的に前進。リードはジャブ、右ストレートを伸ばし、左右フック、ボディ打ち。攻めるバートン、応戦するリード。11R、右ストレートを決めるバートン。最終ラウンド終了時には共に両手を上げて勝利をアピール。判定は３－０。ダウンシーンは無し。バートンはよく攻めた（負けながら強くなっていった選手だと思われる。後、フロイド・メイウェザー・ジュニアとも対戦）。リードは器用さを見せ、映像ではリードの長いパンチの方が見栄えが良かった印象。）

③テディ・リード 4R KO エリオ・オルチス

（北米ウェルター級タイトル戦、2003年）

リード：左ジャブ、右ストレート、左右フック

オルチス：左ジャブ、右ストレート、左右フック

（ダウンシーン）

1R：右ストレートで２度、オルチスがダウン

2R：フック連打でオルチスがダウン

4R：フック連打、右ストレートで２度、オルチスがダウン

（感想：リードがタイトル防衛。ゴールデン・ジョンソン、ベン・タッキーとの北米王座戦に敗れてしまったリード。強い選手ではあるが、圧倒的な存在にはなれない限界が。決定戦で北米ウェルター級王座獲得。マイアミで防衛戦。ベネズエラの挑戦者オルチスは24勝（18KO）5敗1ノーコンテスト。WBAの地域王座、IBU王座（いずれもウェルター級）などを獲得しており、戦績からは王座戦には慣れているような印象。先制攻撃を仕掛けるリード。右ストレートでダウンを奪う。これが効いたようでオルチスは劣勢に。リードが挑発するような仕草も見せながらストレート、フックを打ち込み、オルチスはクリンチでしのぐ。フック連打で反撃するオルチスにリードがグラつくシーンもあったが、4R、残り時間わずかのところで右ストレートで試合終了。数字の上では何度もダウンを奪ったリードの圧勝だが打たれ弱さも見せた。後にリードはカーミット・シントロンとWBO世界ウェルター級暫定王座を争いTKO負け。世界王者にはなれなかったが、地域王座戦を盛り上げた。）

①「vacant NABA Super Lightweight Title 

Teddy Reid vs. Terrance Cauthen」

②「interim NABF Super Lightweight Title 

Teddy Reid vs. Emanuel Burton」

③「NABF Welterweight Title 

Teddy Reid vs. Elio Ortiz」

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