2022年5月18日水曜日

柴田国明(Shibata Kuniaki)③「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

強打で二階級制覇(世界フェザー級、J・ライト級)。WBC戦のアントニオ・アマヤ戦、ラミロ・ボリャノス戦、ノンタイトル戦の岡部進戦、アル・エスピノサ戦を紹介します。

柴田国明(Shibata Kuniaki)③ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

柴田国明(日本)

身長163cm:オーソドックス(右構え)

柴田国明 15R 判定 アントニオ・アマヤ

(WBC世界J・ライト級タイトル戦、1974年)

柴田:左ジャブ、右ストレート、左右フック

アマヤ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:柴田がタイトル初防衛。ベン・ビラフロアに1RでKO負けしてWBA世界J・ライト級タイトルを失った柴田。再起戦でリカルド・アルレドンドからWBC世界J・ライト級王座を奪取。アマヤは小林弘のWBA世界J・ライト級タイトルに二度挑戦していずれも判定負けしたパナマの選手。世界9位でこれまで64勝(15KO)10敗2分。柴田は41勝(24KO)5敗3分。強打で前に出る柴田が左右フックでボディ打ち。アマヤは距離を取ってジャブ、ストレート。いいパンチを打つアマヤだが手数が少なくなったりするなど、攻撃のリズムがあまりよくない。柴田は手数が少なくなっていく。終盤、フットワークとジャブを使うアマヤ。10Rの激しい打ち合いではアマヤが左フック、右アッパー、柴田が左フックを決める。その後はアマヤのジャブが目立つ展開。15R終了。判定は2-0。ダウンシーンは無し。柴田はジャブが少な目。そのため映像ではアマヤがジャブがポイントを取っているように見えた。柴田は日本ボクシング史上屈指のハードパンチャーだが、手数が少なくなって相手に先手を取られることもあった。)


柴田国明 15R TKO ラミロ・ボリャノス

(WBC世界J・ライト級タイトル戦、1974年)

柴田:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ボリャノス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:右フックでボリャノスがダウン

(感想:柴田がタイトル防衛。二度目の防衛戦。挑戦者ボリャノスはエクアドルのアフロな黒人選手で世界2位。これまで50勝(40KO)3敗2分。互いにジャブをよく出し、柴田が右ストレート、ボディ攻撃、ボリャノスはワンツー(左ジャブからの右ストレート)、独特の左フック。2R、左フックが効いたボリャノスが右フックでダウン。3R、ボリャノスのワンツーがヒット。両者とも手数が多い展開に。目が腫れていくボリャノスは14Rにドクターチェック。15R、ボリャノスが強打にさらされたところでレフェリーストップ。危険なパンチを持つ者同士が精力的に打ち合った激しい試合だった。柴田はアマヤ戦に比べるとジャブがよく出ており、ディフェンスもしっかりできていたように見えた。)


柴田国明 10R 判定 岡部進

(ライト級戦、1976年)

柴田:左ジャブ、右ストレート、左フック

岡部:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:アルフレド・エスカレラに豪快にKOされてWBC世界J・ライト級王座を失った柴田。再起二戦目。岡部もベテラン。日本王座、東洋王座(J・ライト級)を獲得したことがあり、負けたがリカルド・アルレドンドのWBC世界J・ライト級王座に挑戦したこともある。フットワークを使いながらきびきびした動きでジャブ、右ストレートを突き刺すように打つ柴田。岡部はしっかりした打ち方をする選手で、ジャブ、ワンツー、接近して左右フック。力強いパンチを打つ岡部だが、柴田の動きを止められない。判定で柴田。テンポの良いアウトボクシング、手数で勝利。柴田の動きに付いていけなかった岡部。もう少し強引に攻めてもよかったような気がする。ダウンシーンは無し。)


柴田国明 10R 判定 アル・エスピノサ

(ライト級戦、1977年)

柴田:左ジャブ、右ストレート、左右フック

エスピノサ:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:柴田の最後の試合。エスピノサはフィリピンの選手でサウスポー。柴田との試合でおなじみのベン・ビラフロアに似た構え。サウスポースタイルにやりにくそうな柴田。共に手数が少なく、レフェリーから注意される。エスピノサはジャブ、左ストレート、柴田は右ストレートを当てようとする。9R、左フックでエスピノサのマウスピースが落下。判定で柴田。引退試合だったが柴田のパンチには力強さがあった(8、9、10Rのダイジェストで観戦したためダウンシーンがあったかどうかは不明)。柴田はビクター・エチュガレーやアントニオ・アマヤ戦のような不本意な試合をやってしまったこともあるが、ビセンテ・サルディバル、ラウル・クルス、ラミロ・ボリャノス戦は見事だった。「日本のボクシング」を語る時には欠かせないボクサーの一人。引退後はトレーナーとして若手を指導している。)

①「WBC World Super Featherweight Title 

Shibata Kuniaki vs. Antonio Amaya」

②「WBC World Super Featherweight Title 

Shibata Kuniaki vs. Ramiro Bolanos」

③「Lightweight 

Shibata Kuniaki vs. Okabe Susumu」

④「Lightweight 

Shibata Kuniaki vs. Al Espinosa」

柴田国明(Shibata Kuniaki)①のページ

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柴田国明(Shibata Kuniaki)②のページ  

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アルフレド・エスカレラ(Alfredo Escalera)のページ

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