世界フェザー級、J・ライト級王者。テンポの良いフック連打で二階級制覇。J・ライト級時代のベン・ビラフロア戦(初戦・再戦)、ビクター・エチュガレー戦を紹介します。
柴田国明(日本)
身長163cm:オーソドックス(右構え)
①柴田国明 15R 判定 ベン・ビラフロア
(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1973年)
柴田:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ビラフロア:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(感想:柴田が二階級制覇。クレメンテ・サンチェスにぶっ倒されてWBC世界フェザー級王座を失った柴田。その後、南アフリカでアンドリース・ステインに判定負けしたが、ハワイでビラフロアに挑戦。王者ビラフロアはアルフレド・マルカノ(小林弘にTKO勝ちで王座獲得)から王座を奪ったサウスポーで、これが二度目の防衛戦。ホノルルでの一戦。テレビ解説は白井義男、ゲストにジャイアント馬場。共に慎重にジャブ。サウスポーのビラフロアが左ストレート、右フック。柴田は右ストレート、左フック。左フックを決める柴田(3R、6Rなど)。ジャブを連打するビラフロアだが、柴田のパワーを警戒しているのかあまり攻めない。判定は3-0。柴田の左フックが評価されたか。ダウンシーンは無し。柴田は相手のパンチを巧くかわして良いパンチを打っていたが、ビラフロアは手数が少なく、自分から負けたような感じの試合ぶりだった。)
②柴田国明 15R 判定 ビクター・エチュガレー
(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1973年)
柴田:左ジャブ、右ストレート、左右フック
エチュガレー:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
15R:エチュガレーが二度ダウン
(感想:柴田がタイトル初防衛。アルゼンチンの挑戦者エチュガレーはビラフロアが王者だったときに挑戦して引き分けたことがある。日本で二度目の世界挑戦。直前の試合では南米J・ライト級王座を獲得している。ガードしながらキレのあるジャブ、そして伸びる右ストレート、左フックを使う端正なボクシングのエチュガレー。柴田は足を使いながら隙をうかがう。エチュガレーの正確なジャブ。柴田はパンチにキレはあるが手数が少ない。15R、押されたような形になって倒れたエチュガレーが「ダウン」としてカウントを取られる。さらにローブローっぽい感じのパンチで倒れて、またしてもカウントされる。判定は3-0で意外にも柴田。エチュガレーはとても良い右ストレートを打っており、映像では柴田がジャブで打たれっぱなしだったように見えたが。消極的だった柴田。クレメンテ・サンチェスに倒されたときの二の舞を避けたかったのかも。エチュガレーはその後もリングに上がり続けたが、これが最後の世界戦となった。)
③ベン・ビラフロア 1R KO 柴田国明
(WBA世界J・ライト級タイトル戦、1973年)
柴田:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ビラフロア:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:左ストレートで柴田がダウン
(感想:ビラフロアがタイトル奪回。二度目の防衛戦はビラフロアとの再戦。場所は前回と同じホノルル。ビラフロアはこれまで30勝(16KO)3敗2分で世界ランク2位。柴田は40勝(24KO)4敗3分。左ストレート、左フックで攻めるビラフロア。応戦する柴田だが、勢いに押されてロープ外へ。その後、左ストレートで柴田がダウン。完全KO。映像ではビラフロアが妙に大きく見えた。惨敗の柴田。再起戦はリカルド・アルレドンドの持つWBC世界J・ライト級王座への挑戦。)
①「WBA World Super Featherweight Title
Ben Villaflor vs. Shibata Kuniaki」
②「WBA World Super Featherweight Title
Shibata Kuniaki vs. Victor Echegaray」
③「WBA World Super Featherweight Title
Shibata Kuniaki vs. Ben Villaflor」
柴田国明(Shibata Kuniaki)①のページ
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柴田国明(Shibata Kuniaki)③のページ
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