世界ミドル級王者。強烈なフック、右ストレートで激戦を展開。カルロス・モンソン戦(再戦)、ベニー・ブリスコ戦(三戦目)、ウーゴ・コーロ戦(初戦)を紹介します。
ロドリゴ・バルデス(コロンビア)
身長177cm:オーソドックス(右構え)
①カルロス・モンソン 15R 判定 ロドリゴ・バルデス
(世界ミドル級タイトル戦、1977年)
バルデス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
モンソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右フックでモンソンがダウン
(感想:モンソンがタイトル防衛。WBC王者バルデス。WBA王者モンソンとのタイトル統一戦に敗れて無冠に。統一王者モンソンとの再戦でタイトル奪回を目指す。試合地は初戦と同じモナコ。モンソンはこれまで88勝(61KO)3敗9分。バルデスは59勝(38KO)5敗2分。いつものようにジャブで相手を突き放そうとするモンソン。バルデスはジャブとストレートで前に出る。2R、バルデス得意の右フックでモンソンがダウン。その後は、モンソンがジャブを当て、バルデスの攻めをスウェーやクリンチでかわす展開。判定は3-0。モンソンはこの試合を最後に引退。「ライフル(またはショットガン)」と呼ばれる右ストレートを持つ男にしては地味なラストファイトだった。バルデスは文句無しの一流ボクサーだが、モンソンとは相性が良くなかったようだ。モンソンに二連敗したことで「格下のチャンピオン」という扱いをされているのは残念なことである。)
②ロドリゴ・バルデス 15R 判定 ベニー・ブリスコ
(世界ミドル級王座決定戦、1977年)
バルデス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ブリスコ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:バルデスがタイトル奪回。イタリアで行われたバルデスとブリスコの三戦目(バルデスが二勝)。バルデスにとってはモンソンに敗れた再起戦。モンソンが返上したタイトルをスキンヘッドのパンチャー、ブリスコと争う。ブリスコは再戦のときのようにジャブで攻め、フックでボディ攻撃。バルデスは打ち合いに応じるが、ジャブで距離を取る慎重さも見せる。3R、バルデス得意の右でグラつくブリスコ。打撃戦。判定は3-0。バルデスのジャブ、連打が評価されたもよう。ダウンシーンは無し。バルデスは我慢比べのように打ち合いながらもディフェンスをしっかりやっていた。)
③ウーゴ・コーロ 15R 判定 ロドリゴ・バルデス
(世界ミドル級タイトル戦、1978年)
バルデス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
コーロ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:コーロがタイトル獲得。ブリスコに勝利して王座を取り戻したバルデスの初防衛戦。挑戦者コーロはかつてこのベルトを持っていたカルロス・モンソンと同じアルゼンチンの選手。これまでの試合はほとんどが地元アルゼンチン。南米ミドル級王座を獲得した実績。ダイジェストで観た試合。試合地はイタリア・サンレモ。コーロが足を使いながらジャブ、そしてクリンチ(モンソンがバルデスに勝ったときのパターン)。コーロの打ち合わないスタイルに対応できないバルデス。判定は3-0。ダウンシーンがあったかどうかは不明。コーロには再戦でも敗北。どうやらバルデスはディフェンシブなタイプが苦手だったようだ。キレのあるパンチでWBC王座を獲得・防衛していた頃が全盛時代か? パワーとキレのあるパンチでエキサイティングな試合ぶりだったバルデス。個人的にはモンソンよりも好みのボクサー。)
Carlos Monzon vs. Rodrigo Valdes」
②「vacant World Middleweight Title
Rodrigo Valdes vs. Bennie Briscoe」
③「World Middleweight Title
Rodrigo Valdes vs. Hugo Corro」
ロドリゴ・バルデス(Rodrigo Valdes)①のページ
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カルロス・モンソン(Carlos Monzon)①のページ
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ベニー・ブリスコ(Bennie Briscoe)のページ
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