WBC世界ミドル級王者。強烈なフック、右ストレート。カルロス・モンソンのライバル。ボビー・キャシディ戦、ベニー・ブリスコ戦(再戦)、ラモン・メンデス戦を紹介します。
ロドリゴ・バルデス(コロンビア)
身長177cm:オーソドックス(右構え)
①ロドリゴ・バルデス 7R TKO ボビー・キャシディ
(ミドル級戦、1971年)
バルデス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
キャシディ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(感想:バルデスはパワフルにパンチを振るう選手。コロンビア・カルタヘナ出身。ニックネームは「Rocky」。カルタヘナでのプロデビュー戦に勝利。以来、負けや引き分けもあったが、精力的にリングに上がり続ける。キャシディはニューヨークを主戦場に戦ってきた白人。まだ王座を獲得したことがない者同士の一戦。試合地はニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」。バルデスがディフェンスしながらジャブ、そして接近して右ストレート、左フック。キャシディはサウスポースタイルからゴツい感じのパンチを打つ。互いにジャブを使ってストレートを狙い、接近戦ではフックで打ち合う。7R、キャシディの負傷により試合終了。ダウンシーンは無し。バルデスの右ストレートと左フックが印象的だった試合。負けたがキャシディはタフだった。)
②ロドリゴ・バルデス 7R TKO ベニー・ブリスコ
(WBC世界ミドル級王座決定戦、1974年)
バルデス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ブリスコ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
7R:左フックでブリスコがダウン
(感想:バルデスがタイトル獲得。カルロス・モンソンが剥奪されて空位となったWBC世界ミドル級王座をモナコでブリスコと争った試合。この試合は再戦。初戦はブリスコの北米ミドル級王座を懸けて行われ、バルデスが判定勝ち、王座奪取。ブリスコとしては雪辱して、大きなタイトルを獲得したいところ。パワーが売り物のファイター、ブリスコ(スキンヘッドで強そうに見える)。1Rから積極的に攻撃。接近してボディへフック連打。応戦するバルデス。激しい接近戦。共に手数が多い。7R、右フックからの強烈な左フックでブリスコがダウン。立ったが、レフェリーストップ。1Rから激しく、中身の濃い試合。共に勇敢で「敗者がいない激戦」と言ってもいい内容だった。)
③ロドリゴ・バルデス 8R TKO ラモン・メンデス
(WBC世界ミドル級タイトル戦、1975年)
バルデス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
メンデス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右フック、右ストレートで2度、メンデスがダウン
5R:右フックでメンデスがダウン
8R:右フックで2度、メンデスがダウン
(感想:バルデスがタイトル防衛。コロンビアでの二度目の防衛戦。メンデスはアルゼンチンの選手。勝ったり負けたりで、直前の試合ではトニー・リカタ(当時の実力者。世界王者にはなれなかったが、メンデス戦後にモンソンの世界王座に挑戦した)との再戦で判定負け(リカタに勝利した初戦での金星が評価されてバルデスに挑戦することになったと思われる)。しかしながら、なかなかパワフルなファイター、メンデス。力を込めて右ストレート、左のボディ打ち。バルデスはディフェンスしながらジャブ。2R、5R、メンデスがダウン。それでもパワフルに攻めるメンデス。8R、二度のダウン。メンデスは立ったが、さすがに戦意喪失。ギブアップするような形で終了。二人とも力強かったが、パンチのキレはバルデス。「世界タイトル戦」にふさわしい激戦だった。)
Rodrigo Valdes vs. Bobby Cassidy」
②「vacant WBC World Middleweight Title
Rodrigo Valdes vs. Bennie Briscoe」
③「WBC World Middleweight Title
Rodrigo Valdes vs. Ramon Mendez」
カルロス・モンソン(Carlos Monzon)①のページ
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ロドリゴ・バルデス(Rodrigo Valdes)②のページ
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ベニー・ブリスコ(Bennie Briscoe)のページ
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