2021年8月6日金曜日

エディ・ムスタファ・ムハマド(Eddie Mustafa Muhammad)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界L・ヘビー級王者。引退後はトレーナーとして活躍。マービン・ジョンソン戦、ルディ・クープマンズ戦、マイケル・スピンクス戦を紹介します。

エディ・ムスタファ・ムハマド(Eddie Mustafa Muhammad)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

エディ・ムスタファ・ムハマド(アメリカ)

身長183cm:オーソドックス(右構え)

エディ・グレゴリー 11R TKO マービン・ジョンソン

(WBA世界L・ヘビー級タイトル戦、1980年)

グレゴリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ジョンソン:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

3R:左ボディフックでジョンソンがダウン

(感想:グレゴリーがタイトル獲得。ニューヨーク・ブルックリン出身のグレゴリー。アマチュア時代はニューヨークの大会で優勝するなどの活躍。プロ入り後はミドル級の強豪ユージン・ハート、ベニー・ブリスコ、L・ヘビー級の若手マシュー・フランクリンと戦ってきた(ブリスコには敗北)。しかし、ビクトル・ガリンデスのWBA世界L・ヘビー級王座への挑戦は判定負け(1977年)。その後の頑張りで世界1位になったグレゴリー。これまで35勝(29KO)4敗1分。二度目の世界挑戦のチャンスを得た。サウスポーの王者ジョンソンはこれまで24(18KO)3敗。WBCタイトルを獲得したことがあるが、初防衛戦で王座をマシュー・フランクリンに奪われた。その後、ビクトル・ガリンデスをKOして WBAタイトルを獲得。これが初防衛戦となる。いつものようにジャブ、ストレート、左右フックで前進するジョンソンだが、3Rにダウン。それでもジョンソンは攻め続けるが、グレゴリーはジャブ、ストレートで応戦し、ヘッドスリップでパンチをかわす。11R、連打されてジョンソンが大きくグラついたところでレフェリーストップ。またしても初防衛に失敗したジョンソン。よく攻めるアグレッシブな選手だが、反撃されて負けてしまうこともあった。グレゴリーは相手のガードの隙を狙うパンチの正確さと時折入れるアッパーが印象的だった。グレゴリーはこの試合の後、「エディ・ムスタファ・ムハマド」に改名。)


エディ・ムスタファ・ムハマド 4R TKO ルディ・クープマンズ

(WBA世界L・ヘビー級タイトル戦、1980年)

ムハマド:左ジャブ、右ストレート、左フック

クープマンズ:左ジャブ

(感想:ムハマドがタイトル防衛。ロサンゼルス「オリンピック・オーディトリアム」で行われた二度目の防衛戦。挑戦者クープマンズはオランダの選手で欧州L・ヘビー級王者。しかしながら残念な選手。フットワークを使いながらジャブで距離を取ろうとする。ムハマドはテンポのいい、正確なジャブ連打で前進。押されっぱなしのクープマンズ。3R終了で棄権(「目の負傷」が原因か?)。ダウンシーンは無し。ただ、ジャブで逃げ回っただけのクープマンズ。右の打ち方もあまり良くなかった。お金を払って会場で観戦したファンが気の毒に思えてくるような内容だった。)


マイケル・スピンクス 15R 判定 エディ・ムスタファ・ムハマド

(WBA世界L・ヘビー級タイトル戦、1981年)

ムハマド:左ジャブ、右ストレート、左フック

スピンクス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

12R:右ストレートでムハマドがダウン

(感想:スピンクスがタイトル獲得。ムハマドの三度目の防衛戦の相手は実力派。挑戦者スピンクスはオリンピック金メダリストでこれまで無敗のボクサー、と言うより、後に世界L・ヘビー級タイトルを統一し、ラリー・ホームズを破ってIBF世界ヘビー級タイトルを獲得し、マイク・タイソンと大一番をやった選手、と言った方がわかりやすい。ラスベガスでの一戦。リングサイドではWBC王者マシュー・サード・ムハマドが観戦。しかしながら残念な内容。ジャブとクリンチの試合。スリムなスピンクスがジャブ連打、得意の右。ムハマドはジャブ、左フックのボディ打ち。次第に右目が腫れてくるムハマド。12R、左フック連打からの右ストレートでムハマドがダウン。スピンクスがロープ際でラッシュ。15R終了。判定で新王者スピンクス。ムハマドのパンチは悪くはなかったが、互いにクリンチが多かった。ムハマドは相手を見ながら試合を進め、相手の隙をつく受け身のスタイルのボクサー。ディフェンスができるスピンクスには隙がなかった、ということか。後に「大物」になるスピンクスだが、地味な初戴冠だった。その後、ムハマドはブランクがちになっていったが連勝。しかし、スロボタン・カッチャーとの空位のIBF世界L・ヘビー級王座決定戦に敗北。それが最後の世界戦に。引退後はトレーナーになり、世界戦のTV中継でもおなじみの顔になった。ロバート・デ・ニーロの映画『レイジング・ブル』(1980年)にも出演している。)

①「WBA World Light Heavyweight Title 

Marvin Johnson vs.Eddie Gregory」

②「WBA World Light Heavyweight Title 

Eddie Mustafa Muhammad vs. Rudy Koopmans」

③「WBA World Light Heavyweight Title 

Eddie Mustafa Muhammad vs. Michael Spinks」

マービン・ジョンソン(Marvin Johnson)のページ

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マイケル・スピンクス(Michael Spinks)のページ 

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