2021年6月16日水曜日

海老原博幸(Ebihara Hiroyuki)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

世界フライ級王者。「カミソリ・パンチ」の海老原。ポーン・キングピッチ戦(初戦・再戦)、エフレン・トーレス戦(再戦)を紹介します。

海老原博幸(Ebihara Hiroyuki)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

海老原博幸(日本)

身長163cm:サウスポー

海老原博幸 1R KO ポーン・キングピッチ

(世界フライ級タイトル戦、1963年)

海老原:右ジャブ、左ストレート、左右フック

ポーン:左ジャブと右フック

(ダウンシーン)

1R:左ストレートで2度、ポーンがダウン

(感想:海老原がタイトル獲得。埼玉県出身の海老原。本名は松田博幸。ニックネームは「カミソリ・パンチ」。ファイティング原田、青木勝利と共に「フライ級三羽烏」と呼ばれたが「1960年度東日本フライ級新人王決勝」で原田政彦(ファイティング原田)に6R判定負け、初黒星(これが最初で最後の原田戦)。青木勝利には2RでKO勝利(青木は原田にもKO負け)。原田戦後、勝ち続ける海老原。世界初挑戦。王者はタイでファイティング原田からタイトルを奪回したポーン。日本で海老原の挑戦を受けることに。1R、サウスポー、海老原の左ストレートが直撃。サウスポーが最も得意とするパンチをまともに食ったポーンは完全KO負け。後に浜田や平仲が1RでのKOで世界王者になるが、この当時の1R KOでの世界奪取はかなり衝撃的だったに違いない。)


ポーン・キングピッチ 15R 判定 海老原博幸

(世界フライ級タイトル戦、1964年)

海老原:右ジャブ、左ストレート、左右フック

ポーン:左ジャブと右ストレート

(感想:ポーンがタイトル奪回。海老原の初防衛戦はタイで行われたポーンとの再戦。ジャブからの右ストレートが力強いポーン。海老原はパンチのキレと連打の速さで勝負。右フックでグラつくポーン。判定は2-1。ダウンシーンは無し。日本でKO負けして地元での判定勝ちでタイトルを取り戻したポーン(ファイティング原田の時と同じ)。海老原の右で二度ダウンしたポーンだが、二度ともダウン扱いされず。海老原としては「負けた」という感じがしなかったのでは?)


海老原博幸 7R TKO エフレン・トーレス

(フライ級戦、1965年)

海老原:右ジャブ、左ストレート、左右フック

トーレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

1R:左ストレートでトーレスがダウン

7R:連打でトーレスがダウン

(感想:再び世界を目指す海老原。ロサンゼルスでトーレスと再戦(初戦は2-1で海老原)。トーレスは後にWBC世界フライ級王者になるメキシカン。1R、左ストレートでダウンしたトーレス。右ストレートと左右フックで攻める。海老原はジャブと連打。接近戦。前に出るトーレス。ジャブで距離を取りながら試合を進める海老原。7R、左ストレートが効いたトーレス。連打されてダウン。さらに連打でレフェリーストップ。ストップと同時にトーレスは倒れた。全体的に慎重な試合運びだった海老原。しかし、7Rのラッシュはかなりの迫力だった。その後の海老原。オラシオ・アカバリョに二度敗北、世界獲得ならず。連勝後、決定戦でホセ・セベリノ(ブラジル)を下し、WBA世界フライ級王座獲得(1969年)。同年行われた初防衛戦でバーナベ・ビラカンポ(フィリピン)に敗れ、王座陥落、引退。キャリア終盤はコブシの不調に悩まされ続けたという。引退後、若手の指導やテレビの解説を務めたが、過度の飲酒により体を壊す。1991年、51歳で死去。「節制」を重んじたファイティング原田とは対照的な人生だったようだ。)

①「World Flyweight Title

Pone Kingpetch vs. Ebihara Hiroyuki」

②「World Flyweight Title

Ebihara Hiroyuki vs. Pone Kingpetch」

③「Flyweight 

Ebihara Hiroyuki vs. Efren Torres」

ファイティング原田(Fighting Harada)のページ

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ポーン・キングピッチ(Pone Kingpetch)のページ

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