2021年1月20日水曜日

ルイス・ラモン・カンパス(Luis Ramón Campas)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

IBF世界J・ミドル級王者「ヨリボーイ」カンパス。フェリックス・トリニダード戦、ラウル・マルケス戦、オスカー・デ・ラ・ホーヤ戦を紹介します。

ルイス・ラモン・カンパス(Luis Ramón Campas)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ルイス・ラモン・カンパス(メキシコ)

身長171cm:オーソドックス(右構え)

フェリックス・トリニダード 4R TKO ルイス・ラモン・カンパス

(IBF世界ウェルター級タイトル戦、1994年)

カンパス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

トリニダード:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:左フックでトリニダードがダウン

(感想:トリニダードがタイトル防衛。「Yori Boy(ヨリボーイ)」と呼ばれたメキシカン、カンパス。「Yori」とは英語で「white」。何が白いのかは知らないが、ジムで名付けられたらしい。1987年に15歳でプロデビュー。以来、連戦連勝。メキシカンらしい左フックを武器にメキシコ王座、北米王座(いずれもウェルター級)を獲得するが、世界挑戦のチャンスはなかなか回ってこない。これまで56戦全勝(50KO)。IBF1位としてトリニダードに挑戦。プエルトリコの王者トリニダードは23戦全勝(19KO)。これが四度目の防衛戦。直前の防衛戦ではプエルトリコの先輩ヘクター・カマチョに判定勝ちしている。ラスベガス「MGM Grand」での一戦。ジャブ、よく伸びる右ストレート、パワフルな左フックが武器のトリニダード。接近戦での打ち合い。2R、左フックでトリニダードがヨロヨロとダウン。その後は左フック連打で逆にカンパスを痛めつける。4R、ロープ際で滅多打ちにされるカンパス。打たれて顔が大きく上を向いたところでレフェリーストップ。トリニダードは打たれ弱いが凄まじい左フックを打つ。信じられないパワーで勝利。カンパスは負けたがダウンを奪い、倒れなかった。そのタフさは賞賛されるべきだ。)


ルイス・ラモン・カンパス 8R TKO ラウル・マルケス

(IBF世界J・ミドル級タイトル戦、1997年)

カンパス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

マルケス:右ジャブ、左ストレート、左右フック

(感想:カンパスがタイトル獲得。トリニダード戦の再起戦でNABOウェルター級王座を獲得したカンパス。その後、王座を防衛しながら連勝し、WBO世界ウェルター級王者ホセ・ルイス・ロペスに挑戦。しかし、TKO負けで二度目の世界挑戦も実らず。連勝後、アトランチックシティで三度目の世界挑戦。サウスポーの王者マルケスはこれまで全勝。決定戦で王座を獲得し、これが三度目の防衛戦。直前の防衛戦ではキース・ムリングス(マルケス戦の次の試合でテリー・ノリスをKOしてWBC王者に)に勝利している。マルケスが左ストレート、カンパスは右ストレートと左フックを狙う。接近戦。次第にカンパスのパンチが当たるようになり、マルケスの顔が腫れていく。8R、マルケスが連打されてレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。打たれ強さの差が出た。マルケスは自分のパワーに自信があったのかもしれないが、カンパスのようなタフ男と我慢比べのような打ち合いをすべきではなかった。後、マルケスは二度世界挑戦したが、王座返り咲きならず。)


オスカー・デラ・ホーヤ 7R TKO ルイス・ラモン・カンパス

(WBA・WBC世界J・ミドル級タイトル戦、2003年)

カンパス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

デラ・ホーヤ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:デラ・ホーヤがタイトル防衛。IBF王座を三度防衛したカンパスだが、活きのいいチャレンジャー、フェルナンド・バルガスに敗れ、王座陥落。その後、実力者オバ・カーに敗れ、WBO世界J・ミドル級王座決定戦でダニエル・サントスにも敗北。そしてこのデラ・ホーヤ戦。王者デラ・ホーヤは説明不要の有名選手。当時、ハビエル・カスティリェホを破ってWBC世界J・ミドル級王座、フェルナンド・バルガスを破ってWBA王座を獲得し、統一。これが統一王座の初防衛戦となる。ラスベガスでの一戦。前に出るカンパス。距離を取ってジャブ・連打のデラ・ホーヤ。攻めていくカンパスのパンチは当たらず、逆にデラ・ホーヤの連打がヒット。7R、連打を浴びるカンパス。セコンドが入って試合終了。デラ・ホーヤは勝って嬉しそうだったが、二人ともパンチのキレはイマイチ。デラ・ホーヤのパンチは右ストレートは良かったが、それ以外は手打ち気味。大きなイベントではあったが内容はそれほどでもなかった。ダウンシーンは無し。その後、カンパスは世界王座に返り咲くことはなかったが、WBAやWBCの地域王座を獲得するなど、精力的にリングに上がった。ラストファイトは2019年。100戦を超えるキャリアとなった。)

①「IBF World Welterweight Title

Felix Trinidad vs. Luis Ramón Campas」

②「IBF World Super Welterweight Title

Raul Marquez vs. Luis Ramón Campas」

③「WBA・WBC World Super Welterweight Title

Oscar De La Hoya vs. Luis Ramón Campas」

フェリックス・トリニダード(Félix Trinidad)のページ 

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ラウル・マルケス(Raúl Márquez)のページ

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オスカー・デ・ラ・ホーヤ(Oscar De La Hoya)のページ 

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