キューバのヘビー級、ゴンザレス。マイク・ホワイト戦、リディック・ボウ戦、ティム・ウィザスプーン戦を紹介します。
ホルヘ・ルイス・ゴンザレス(キューバ)
身長201cm:オーソドックス(右構え)
①ホルヘ・ルイス・ゴンザレス 4R TKO マイク・ホワイト
(ヘビー級戦、1993年)
ゴンザレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ホワイト:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
4R:左フックでホワイトがダウン
(感想:キューバのハバナ出身のゴンザレス。この選手の話をする場合に必ず(?)話題になるのがアマチュア時代の実績。テオフィロ・ステベンソン、リディック・ボウ、レノックス・ルイスといった選手を破ったことがある、というもの。プロ入り後にボブ・アラムの「トップランク社」と契約。中堅どころを相手にこれまで全勝。ラスベガス「ヒルトン」で行われた一戦。大型選手のゴンザレス。しかしホワイトはもっとデカく、身長が208cmもある(共にプロレスラー並みの大きさ)。ゴンザレスは変な髪型で、セコンドには元世界王者のリッチー・サンドバルとエディ・ムスタファ・ムハマド。左のガードを下げてジャブを打つゴンザレス。ホワイトはガードを高くしてジャブ。しかしながら、やっぱりと言うべきか、大きい選手ほど「無器用さ」と「スピードの無さ」がある。ホワイトは手打ち気味でジャブを打つぐらいしかできない。「ジャブからの右ストレート」と「左ボディ打ち」がパワフルなゴンザレス。ホワイトはデカい体なのに攻められると後退してクリンチ(打たれるのをかなり怖がっている様子)。ホワイトはサウスポーにスイッチするが意味無し。4R、左フックでホワイトがダウン。立ったがストップ。大きい体をほとんど生かせなかったホワイト。ボクシングは危険すぎるスポーツ。怖いのならリングに上がるべきではない。これがホワイトのラストファイトになった。)
②リディック・ボウ 6R KO ホルヘ・ルイス・ゴンザレス
(WBO世界ヘビー級タイトル戦、1995年)
ゴンザレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ボウ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
6R:右ストレートでゴンザレスがダウン
(感想:ボウがタイトル防衛。アマチュア時代に対戦した二人がプロで対決。ハービー・ハイドを倒してWBO世界ヘビー級タイトルを獲ったボウ。挑戦者ゴンザレスはあれから連勝を伸ばし、23戦全勝(22KO)、WBO1位。ラスベガス「MGM Grand」での一戦。大柄なボウよりも背が高いゴンザレス。しかし、左のガードを下げてジャブを打つゴンザレスにボウが右フック。攻めるボウにゴンザレスが応戦する展開。スピードのないゴンザレスにボウは右フックを叩き込む。6R、右ストレートでゴンザレスがダウン。倒れる途中にボウは連打をフォローしたため、ゴンザレスは立てなかった。ガードを下げたところを打たれる、を繰り返したゴンザレス。何故ガードを上げない? 変なクセがついてしまったら直せない、ということか?)
③ティム・ウィザスプーン 5R KO ホルヘ・ルイス・ゴンザレス
(ヘビー級戦、1996年)
ゴンザレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ウィザスプーン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
3R:右フックでゴンザレスがダウン
5R:右フックでゴンザレスがダウン
(感想:ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」での試合。元世界王者「テリブル」ウィザスプーンは強打者。しかし、彼が世界王者だったのは80年代半ば。どんな動きを見せるか? 上半身を振りながらウィザスプーンがジャブとフックを強打。ゴンザレスはいつものようにアップライト気味の構えでジャブ、ストレート。戦い方は似ているが、ディフェンスと動きのスピードはウィザスプーン。3R、右フックでゴンザレスがダウン。5R、右フック連発でゴンザレスがダウン。カウント中にセコンドがストップを申し入れる形で終了。ゴンザレスは個人的には好みの選手ではないが、ジャブからの右ストレートにはパワーがあり、左フックのボディ打ちも迫力があった。しかし、動き全体がモタついた感じで、流れるような攻撃ができない欠点が。そのため、結局、ゴンザレスは世界王者になれなかった。しかしながら、キラーカーンみたいな髪型と風貌、キューバのボクシング、名のある相手と試合をしてきた、ということから「観てみたい」と思わせる、興味を引く個性派であった。)
Jorge Luis Gonzalez vs. Mike White」
②「WBO World Heavyweight Title
Riddick Bowe vs. Jorge Luis Gonzalez」
③「Heavyweight
Jorge Luis Gonzalez vs. Tim Witherspoon」
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