2020年9月4日金曜日

ウィルフォード・サイピオン(Wilford Scypion)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ハグラーに挑戦したミドル級、サイピオン。ドワイト・デイビソン戦、マーク・フレイジー戦、マービン・ハグラー戦を紹介します。

ウィルフォード・サイピオン(Wilford Scypion)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ウィルフォード・サイピオン(アメリカ)
身長180cm:オーソドックス(右構え)

ドワイト・デイビソン 10R 判定 ウィルフォード・サイピオン
(ミドル級戦、1981年)
サイピオン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
デイビソン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレートでサイピオンがダウン
(感想:テキサス出身のサイピオン。アマチュアで好成績。プロ入りして連戦連勝だったが、対戦相手が死亡したり、ムスタファ・ハムショにヘンな負け方をしたり。カーチス・パーカーを破って浮上。目標はマービン・ハグラーの持つ世界ミドル級タイトルへの挑戦。デイビソンもまた世界を狙う存在で、一つの負けを除いてキレイに白星を並べてきた男。1R、パワーを込めて打って出るサイピオン。アップライトスタイルでジャブ、ストレートのデイビソン。攻めたところを右ストレートでカウンターされてサイピオンがダウン。これが完全に効いてしまったのか、フックで攻めてはクリンチのサイピオン。デイビソンはジャブ。判定は3-0。パワーのあるサイピオンの方が負けてしまった。しかし、デイビソンは打ち方があまり良くない。アップライトスタイルはディフェンスに重きを置いたスタイルではあるが、腰が入った打ち方ができないので個人的には良いスタイルだとは思わない。後、デイビソンはミシガン州ミドル王座を獲得したが、メジャーな世界王座に挑戦することはできなかった。)

ウィルフォード・サイピオン 10R 判定 マーク・フレイジー
(ミドル級戦、1982年)
サイピオン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
フレイジー:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:白人選手のフレイジーはこれまで全勝。世界を目指すサイピオンに通用するレベルの選手なのか? といったところ。ジャブの打ち合い。サイピオンはジャブ・ストレートに加え、パワーを込めたキレのある左フック。判定は3-0。ダウンシーンは無かったが、サイピオンは力強かった。その後、フレイジーはアレックス・ラモス(世界を目指すホープ)に敗北。L・ヘビーやクルーザーでも戦ったが大きな勝ち星は無し。一定のレベル以上の相手には敵わなかった。)

マービン・ハグラー 4R KO ウィルフォード・サイピオン
(世界ミドル級タイトル戦、1983年)
サイピオン:左ジャブ、右ストレート、左フック
ハグラー:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
4R:連打でサイピオンがダウン
(感想:ハグラーがタイトル防衛&IBF王座獲得。無敵の王者ハグラーの七度目の防衛戦(この試合は新設されたIBF世界ミドル級タイトルの王座決定戦でもあった)。サイピオンはこれが世界初挑戦。直前の試合ではフランク・フレッチャー(世界を目指すホープ)に勝利して全米ミドル級王座を獲得している。1Rから攻めていくサイピオン。しかし逆に左フックを食ってグラつく。ハグラーはしっかりディフェンスしてジャブ・ストレート。4R、グラついたサイピオンにハグラーが一気に連打してKO。サイピオンもパワーのある方だが、ハグラーはそれを上回った。後、ハグラーはレナードに負けたが「倒された」わけではない。ロルダン、ハーンズ、ムガビのようなハードパンチャーでも倒せなかったハグラーは本物の「怪物」。そんな相手を倒すには「並はずれた何か」が必要。これが最初で最後の世界戦となったサイピオン。世界王者ハグラーの分厚い壁に跳ね返されてしまったが、弱い無名の王者に挑戦してもあまり意味がない。ハグラーと戦ったことでファンの記憶に残ることになった。)

①「Middleweight
Wilford Scypion vs. Dwight Davison」
②「Middleweight
Wilford Scypion vs. Mark Frazie」
③「World Middleweight Title
Marvin Hagler vs. Wilford Scypion」

マービン・ハグラー(Marvelous Marvin Hagler)のページ

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