2020年1月31日金曜日

ロバート・キロガ(Robert Quiroga)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

IBF世界J・バンタム級王者。サンアントニオの人気者。ビンセンツォ・ベルカストロ戦、キッド・アキーム戦、カルロス・メルカド戦ほかを紹介します。

ロバート・キロガ(Robert Quiroga)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ロバート・キロガ(アメリカ)
身長162cm:オーソドックス(右構え)

ロバート・キロガ 12R 判定 ビンセンツォ・ベルカストロ
(IBF世界J・バンタム級タイトル戦、1991年)
キロガ:左ジャブ、右ストレート、左フック
ベルカストロ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:キロガがタイトル防衛。テキサス州サンアントニオ出身のキロガ。子供の頃からスポーツ好き。10歳の時にジムへ。アマチュアで好成績。17歳でプロに。小柄ながらタフなファイターで、回転の速い連打が武器。ファン・ポロ・ペレスを破って世界王者に。これが二度目の防衛戦。挑戦者のベルカストロ(イタリア)は実力者。後に世界王者になるファブリス・ベニシュを破って欧州バンタム級王座獲得。しかし、IBF世界J・フェザー級王座挑戦は2-1の判定で王座獲得ならず。キロガ戦は二度目の世界挑戦。イタリアで行われた試合。キロガが初回から積極的に攻めていき、ベルカストロがジャブで応戦する展開が続く。エネルギッシュに攻め続けるキロガ。ベルカストロも良い選手だが、やや受け身の姿勢。激しく打ち合い、ベルカストロが優勢だったラウンドもあったが、判定は2-1でキロガ。ダウンシーンは無し。キロガは一発で倒すようなタイプではないが、スタミナが豊富。かなりの熱戦となった。後、ベルカストロは再びこの王座に挑戦したが敗北。結局、世界王者にはなれなかった。)

ロバート・キロガ 12R 判定 キッド・アキーム
(IBF世界J・バンタム級タイトル戦、1991年)
キロガ:左ジャブ、右ストレート、左フック
アキーム:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:キロガがタイトル防衛。三度目の防衛戦の相手は強敵。挑戦者アキームはナイジェリアの黒人(本名「アキーム・アニフォウシェ」)。北米J・バンタム級王座を連続防衛中で、これまで全勝。世界王座を獲るのは確実、という評判。キロガの地元サンアントニオで行われた試合。ロジャー・メイウェザーによく似た戦い方をするアキーム。長いジャブを飛ばし、右ストレートと左フックはなかなかの迫力。キロガは細かい連打を休みなく出し続ける。激しい打撃戦が続く。鋭いパンチのアキーム。スタミナのキロガ。ストップされてもおかしくないほど出血したキロガだが、ここはキロガの地元。最終ラウンド終了。パンチの正確さで判定はキロガ(3-0。ダウンシーンは無し)。初回からラストまで激しく打ち合った激戦。試合後、頭の血栓で倒れてしまったアキーム。この試合がラストファイトになり、数年後に亡くなった(1994年)。死因は不明だが、ボクシングの影響が強く疑われる。)

ロバート・キロガ 12R 判定 カルロス・メルカド
(IBF世界J・バンタム級タイトル戦、1992年)
キロガ:左ジャブ、右ストレート、左フック
メルカド:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
1R:左フック、右ストレートで2度、メルカドがダウン
(感想:キロガがタイトル防衛。四度目の防衛戦。コロンビアの挑戦者メルカド。これまで無敗。IBFのインター王座(J・フェザー級)を獲得している。イタリアで行われた試合(なぜ、イタリア?)。1R、端正な構えでキレイなボクシングをするメルカド。キレのあるジャブ、ストレートを打っていたが、左フックでヒザを着くダウン。さらにダウンを追加。メルカドは真っ直ぐ攻めるタイプで、ディフェンスに少し難がある。ダウンの後はキロガが攻めて、メルカドが下がりながらカウンターを狙う展開に。しかしながら結局、倒し切ることができず試合終了。判定は3-0。KOが期待されたが、エネルギッシュなキロガの攻めに会場のファンは満足だったろう(と思う)。後、メルカドは再び同王座に挑んだがKO負け。それが最後の試合となった。)

ロバート・キロガ 12R 判定 ホセ・ルイス
(IBF世界J・バンタム級タイトル戦、1992年)
キロガ:左ジャブ、右ストレート、左フック
ルイス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
3R:右ストレートでキロガがダウン
(感想:キロガがタイトル防衛。これまで19戦全勝(11KO)の王者キロガ(22歳)。これが五度目の防衛戦。IBF11位の挑戦者ルイス(25歳)はプエルトリコの選手(22勝(9KO)3敗)。決定戦でWBO世界J・バンタム級初代王者に。防衛し続けたが、王座陥落。その再起戦でキロガに挑戦。ラスベガスでの一戦(リングアナはビッグマッチでおなじみのチャック・ハル)。似た体格の二人(後ろ姿も似ている)。使うパンチも似ている。共にガードを上げてジャブ。しかし、戦うパターンに違いが。いつものように前進するキロガ。ルイスは距離を取ってカウンター狙い。接近戦。左フックの打ち方はキロガの方が良い。キロガがワンツーからの左フックといった連打で優勢。3R、右ストレートでキロガがダウン。それでも前進するキロガ。左ボディからの右アッパーといったコンビネーションが印象的。ルイスも手数を出す。12R終了。共に自身の勝利をアピール。判定は2-0。攻める姿勢、手数でキロガが競り勝った。ルイスはチャレンジャー。カウンター狙いの受け身の試合ぶりは判定になると不利。その後の二人。ルイスはキロガ戦で引退。その後は何をしていたのかはわからないが悪党とつるんでいたらしく、銃で撃たれて死亡(1997年、30歳)。キロガは次の六度目の防衛戦で自身と同じように回転の速い連打を武器とするフリオ・セサール・ボルボアにTKO負け。ブランク後の再起戦にも敗北して引退。引退後、つまらないトラブルから刺されて死去(2004年)。34歳だった。)

①「IBF World Super Flyweight Title
Robert Quiroga vs. Vincenzo Belcastro」
②「IBF World Super Flyweight Title
Robert Quiroga vs. Akeem Anifowoshe」
③「IBF World Super Flyweight Title
Robert Quiroga vs. Carlos Mercado」
④「IBF World Super Flyweight Title
Robert Quiroga vs. Jose Ruiz」

アキーム・アニフォウシェ("Kid" Akeem Anifowoshe)のページ

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