2020年1月8日水曜日

ドニー・ラロンデ(Donny Lalonde)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

カナダ出身、「ブロンド・ボンバー」ラロンデ。エディ・デービス戦、レスリー・スチュワート戦、シュガー・レイ・レナード戦を紹介します。
ドニー・ラロンデ(Donny Lalonde)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ドニー・ラロンデ(カナダ)
身長188cm:オーソドックス(右構え)

ドニー・ラロンデ 2R KO エディ・デービス
(WBC世界L・ヘビー級王座決定戦、1987年)
ラロンデ:左ジャブと右ストレート
デービス:左ジャブと左フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレートで2度、デービスがダウン
2R:右ストレートでデービスがダウン
(感想:ラロンデがタイトル獲得。カナダのラロンデ。端正なマスク。しかし、悲しい過去がある男。子供の頃、親に殴られて育ったという。アイスホッケーをしていたが、左肩をケガしてホッケーを諦める(そのケガはボクサーとしてもハンデになるレベルのもの)。ボクサーになり、カナダのL・ヘビー級王座獲得。北米L・ヘビー級王座戦で敗北を喫したが、ベテランのムスタファ・ハムショを破ってWBC米大陸L・ヘビー級王座獲得。そしてこのデービスとの王座決定戦。得意パンチは右ストレート。ただ、ディフェンスに難があるという評価も。デービスはドワイト・ムハマド・カウイ、マイケル・スピンクスの世界タイトルにも挑戦したことがある実力者。全米L・ヘビー級王座を獲得した実績もある。1R、デービスが前に出て、ラロンデがジャブ・ストレートで応戦する展開。ケンカっぽい打ち方もするラロンデだが、得意の右ストレートが決まり、デービスはゆっくりとダウン。かなりのダメージのデービスはラウンド終了間際にもダウン。2R開始早々、右ストレートで完全KO。デービスは気合いは入っていたようだが、ピークを過ぎていたか。これが引退試合となった。)

ドニー・ラロンデ 5R TKO レスリー・スチュワート
(WBC世界L・ヘビー級タイトル戦、1988年)
ラロンデ:左ジャブと右ストレート
スチュワート:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
2R:右ストレートでスチュワートがダウン
5R:右ストレートでスチュワートがダウン
(感想:ラロンデがタイトル防衛。挑戦者のスチュワートはトリニダード・トバゴ出身の黒人選手で元WBA王者。WBC王座を狙う。屋外リングで行われた試合。互いにジャブ、ストレートを打ち合う。スチュワートはキレのあるパンチ、ラロンデは重そうなパンチ。2Rにダウンをとったラロンデだが、真っ直ぐ攻めていったところを逆に右ストレートを喰うなど、ディフェンスに問題アリ。5R、右ストレートでスチュワートをダウンさせ、ロープ際で乱打してレフェリーストップ。スチュワートはキレイなボクシングをするが、ケンカファイトは苦手のようだった。初防衛に成功したラロンデ。次の試合の相手は大物シュガー・レイ・レナード。)

シュガー・レイ・レナード 9R KO ドニー・ラロンデ
(WBC世界L・ヘビー級タイトル戦、WBC世界S・ミドル級王座決定戦、1988年)
ラロンデ:左ジャブと右ストレート
レナード:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
4R:右ストレートでレナードがダウン
9R:左フックで2度、ラロンデがダウン
(感想:レナードが五階級制覇。S・ミドル級のウエイトで2つの異なる階級の王座がかけられた試合。レナードは説明不要の選手。あのハグラーを破って三階級制覇。それ以来、試合から遠ざかっているが、その動向はボクシング関係者、ファンから注目されてきた。ゴング前、両選手がリング中央に(大きな体格差)。体格で勝るラロンデがジャブ、ストレートでレナードにプレッシャーをかける。レナードはフットワークで距離を取ってジャブ。ラロンデのフリッカー気味のジャブは重そうだが、パンチのキレと正確さはレナード(ラロンデは攻めるときも守るときも真っ直ぐな動きで、レナードとしては当てやすかったのではないか)。4R、(当たったようには見えなかったほど速い)ラロンデの右ストレートがかするようにヒットしてレナードがダウン。その後、ラロンデの体力に攻めにくそうなレナード。9R、ラロンデがラッシュ。しかし逆に右ストレートをきっかけにレナードが猛ラッシュしてダウンを奪う。立ち上がったが朦朧とするラロンデに強烈な左フック。ダウンと同時にストップになるほど強烈なパンチだった。五冠王になったレナード。レナード、ハグラー、ハーンズ、デュランの時代の主役。この試合は彼らの時代が終わる頃に行われたもの。かつてはヘビー級よりも人気のあった中量級だが、マイク・タイソンの登場により影が薄くなった。1つの試合に2つの異なる階級の王座をかけたのは話題作りのためだったと思われるが、その効果はあっただろうか? ラロンデはその後、ブランク。カムバックして世界王座にも挑戦したが、王座返り咲きならず。王者であった期間は短かったが、大きな試合に出場したこと、強烈なKOシーンを見せたことで印象に残る選手である。)

①「WBC World Light Heavyweight Title       
Eddie Davis vs. Donny Lalonde」
②「WBC World Light Heavyweight Title       
Donny Lalonde vs. Leslie Stewart」
③「WBC World Light Heavyweight Title and WBC World Super Middleweight Title
Donny Lalonde vs. Sugar Ray Leonard」

レスリー・スチュアート(Leslie Stewart)のページ
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シュガー・レイ・レナード(Sugar Ray Leonard)のページ

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