エロイ・ロハス(ベネズエラ)
身長168cm:オーソドックス(右構え)
①エロイ・ロハス 12R 判定 朴永均
(WBA世界フェザー級タイトル戦、1993年)
ロハス:左ジャブ、右ストレート、左フック
平仲:左ジャブと左右フック
(感想:ロハスがタイトル獲得。ベネズエラ・カラカス出身のロハス。アマチュアを経て、プロへ。デビュー以来、KOの山を築き、日本の帝拳ジムとマネージメント契約。東京でも強さを見せ、全勝のまま朴永均の持つWBA世界フェザー級タイトルに挑戦、判定負け。朴は荒っぽい男。ロハスと同じベネズエラのアントニオ・エスパラゴサから王座を奪って王者に。再び韓国で行われた再戦。朴の「手口」をよく知っているロハスが1Rから打って出る。ロハスはボクシングの教科書のようなキレイな打ち方。朴は頭からガチャガチャ突っ込み、ホールドしてパンチを打ち、クリンチしてはラビットパンチを連発する、後ろから殴る、などやりたい放題。乱戦になったが、レフェリーは朴の危険な反則よりもロハスのホールディングの方が許せなかったらしく減点をとる。対戦相手、観客、レフェリーと戦うことになったロハスが最後まで頑張る。判定は2-1。まともなジャッジで良かった、というのが正直なところ。ラフすぎる選手は世界王者にふさわしくない。できればロハスにはKOで勝って欲しかったところ(三度目の対戦も韓国で行われ、ロハスが2-1で勝利)。朴のニックネームは「ブルドーザー」だそうだがそれは違うんじゃないか? 皮肉を込めてそう呼んでいるのならOK。)
(WBA世界フェザー級タイトル戦、1994年)
ロハス:左ジャブと右ストレート
浅川:左ジャブと左フック
(ダウンシーン)
5R:右ストレートで2度、浅川がダウン
(感想:ロハスがタイトル防衛。浅川は日本王座、東洋王座(いずれもフェザー級)を獲得している選手だが、朴永均が王者だったときに挑戦してKO負け。攻撃のセンスは良いが、打たれ弱いところがある。多彩でよく伸び、それでいてパワフルな左を使いこなすロハス。浅川は左フックを決めるなど健闘するが、ディフェンスされ、パンチの正確さに欠ける。5R、強烈な右ストレートで浅川がダウン。さらに左フックからの右ストレートで二度目、KO。ある程度予想された結果ではあったが、ロハスが痛烈なKO勝利。浅川のダウンはかなり強烈でダメージが心配された(これで引退)。)
(WBA世界フェザー級タイトル戦、1995年)
ロハス:左ジャブと右ストレート
平仲:右ジャブと左ストレート
(ダウンシーン)
8R:右フックでロハスがダウン
(感想:ロハスがタイトル防衛。3、4、5、11Rがカットされた映像で観戦。福岡の田川市で行われた一戦。平仲は沖縄の出身であるが、所属ジムは福岡にある。セコンドにはガッツ石松。平仲がサウスポースタイルで積極的に前に出るが、ロハスはフットワークとディフェンスで当てさせない。ロハスの伸びのあるジャブ・ストレートで平仲の右目が腫れていく。8R、右フックでロハスがダウン。勝負は判定へ。3-0。平仲はダウンを奪ったが負けてしまった(ボクシングの基本はやはりジャブである)。その後、ロハスは強打者ウィルフレド・バスケスにKO負け。ブランクを作りながらリングに上がり続けたが、世界王座に返り咲くことはなかった(2005年に引退)。「ボクシングはあまり好きではない」と語っていたそうだが、長いキャリアがそれは本心ではなかったことを物語っている。)
Yong-Kyun Park vs. Eloy Rojas」
②「WBA World Featherweight Title
Eloy Rojas vs. Asakawa Seiji」
③「WBA World Featherweight Title
Eloy Rojas vs. Hiranaka Nobutoshi」
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