2020年10月21日水曜日

淺川誠二(Asakawa Seiji)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

二度の世界挑戦で有名なフェザー級、淺川。福田健吾戦(初戦・再戦)、植田龍太郎戦、朴永均戦を紹介します。

淺川誠二(Asakawa Seiji)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

淺川誠二(日本)

身長168cm:オーソドックス(右構え)

淺川誠二 2R TKO 福田健吾

(日本フェザー級タイトル戦、1989年)

淺川:左ジャブ、右ストレート、左右フック

福田:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

1R:右ストレートで淺川がダウン。右ストレートで福田がダウン。

2R:右ストレートで福田がダウン。連打で福田がスタンディングダウン。

(感想:淺川がタイトル防衛。兵庫県神戸市出身の淺川(「浅」ではなく「淺」が正しいそうだ)。「神戸拳闘会」所属。「新開地の貴公子」と呼ばれるファイタータイプ。デビュー以来、連勝で1986年度全日本フェザー級新人王獲得。しかし、加納一也に2RでKOされ初黒星。加納と日本フェザー級王座決定戦で再戦。TKOでリベンジし、王座獲得。福田戦が初防衛戦となる。福田は売り出し中の選手で日本フェザー級1位(映画に出演したことも)。初の日本王座挑戦。フットワークとジャブの淺川。連打の回転も速い。ダウン応酬。最後は福田が連打を浴びてストップ。似た戦い方の二人。パンチと動きのキレで淺川が上回った。)


淺川誠二 3R KO 福田健吾

(日本フェザー級タイトル戦、1990年)

淺川:左ジャブ、右ストレート、左右フック

福田:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

3R:右ストレートで福田がダウン

(感想:淺川がタイトル防衛。淺川に敗れた再起戦で東洋太平洋フェザー級王座に挑戦したが引き分けに終わった福田。再び淺川に挑戦。淺川はその後、二度の防衛に成功し、福田との再戦は四度目の防衛戦となる。ジャブ・ストレートで打ち合い。淺川はどこか余裕があるような雰囲気。3R、右ストレート一撃で福田をKO。「王者」の風格を感じる戦いぶり。パンチのキレは初戦、パワーは再戦の方があった印象。結局、王座を獲ることもなくキャリアを終えた福田。フックには良いものがある選手だっただけに残念。)


淺川誠二 3R KO 植田龍太郎

(日本フェザー級タイトル戦、1990年)

淺川:左ジャブ、右ストレート、左右フック

植田:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

3R:連打で植田がダウン

(感想:淺川がタイトル防衛。淺川の五度目の防衛戦。挑戦者の植田は強打者。杉谷満(世界挑戦の経験あり)をKOしたことで当時、話題になった選手。これが初の日本王座挑戦。リズミカルに連打する淺川。植田は右ストレート・左フックを思い切って打っていく。1Rから得意の右をヒットさせる淺川。3R、右ストレートでグラついた植田に連打してダウンを奪い、KO。必殺の右パンチで快勝だった。植田もまた福田と同様、パンチはあったが王座を獲ることなくキャリアを終えた。)


朴永均 9R KO 淺川誠二

(WBA世界フェザー級タイトル戦、1992年)

淺川:左ジャブ、右ストレート、左右フック

朴:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:右ストレートで淺川がダウン

9R:左フックで淺川がダウン

(感想:朴がタイトル防衛。植田に快勝した淺川だが、次の防衛戦で園寿和にまさかのKO負けで勢いがストップ。その後、日本フェザー級王者に返り咲き、初の世界挑戦にこぎつけた。韓国で行われた一戦。1Rから乱戦に持ち込む朴は頭突きを使いながら突進。応戦する淺川。2Rのダウン。9R、強烈な左フックで淺川がダウンして終了。タフ男と一緒になって打ち合って玉砕した淺川。朴の頭突きを野放しにして反則をとらないレフェリー(ラリー・ロサディリャ)。淺川が公正な勝負に相応しくない扱いをされたのには未だに許せない気持ちがあるが、タフな朴を倒すだけのパワーが不足していたのも事実。淺川は朴からタイトルを奪取したエロイ・ロハスにも挑戦したが惨敗、引退。攻撃のセンスは良かったが、打たれ弱さがあったのが残念。引退後はラジオ番組に出演して人気を得たが、2001年に水難事故で死去(33歳)。寂しい最期となってしまった。)


韓国のボクシング

(かつては世界王者が多くいた韓国ボクシング界。しかし、その後ボクシング人気は急降下。その理由は? ①張正九などの人気選手の敗北・引退。負けてテンションが下がるのは選手だけではない。②不幸な出来事。試合や後遺症で死亡する選手。やはり危険なスポーツなのだ、ということでファンも離れていき、サッカーなどの他のスポーツに関心が向かう。③不祥事。ソウルオリンピックでの不正、IBFタイトル戦での不手際。ボクシング界そのものに不信感が。現状については専門家・専門誌を参考にして下さい。)

①「Japanese Featherweight Title

Asakawa Seiji vs. Fukuda Kengo」

②「Japanese Featherweight Title

Asakawa Seiji vs. Fukuda Kengo」

③「Japanese Featherweight Title

Asakawa Seiji vs. Ueda Ryutaro」

④「WBA World Featherweight Title

Young Kyun Park vs. Asakawa Seiji」 

エロイ・ロハス(Eloy Rojas)のページ

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