英国バンタム級のライバル。「ベッツ vs. リング」「ブース vs. ゲロウスキー」、「ベッツ vs. ブース」を紹介します。
ジム・ベッツ(英国)
身長169cm:オースドックス(右構え)
ニッキー・ブース(英国)
身長168cm:オースドックス(右構え)
①ジム・ベッツ 6R 判定 ダニエル・リング
(バンタム級戦、2001年6月)
ベッツ:左ジャブ、右ストレート、フック
リング:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:ベッツは英国スカンソープ出身。デビューから連勝だったが、判定で初黒星。これが再起二戦目。リングは英国ピーターバラ出身。デビューから負けと引き分けが続いたが、このところ二連勝。英国ノッティンガムでの英国白人同士の一戦。共に速いジャブ、右ストレート。リングがアッパー気味の斜め下からのフック攻撃。ベッツはワンツー、左ボディからの左フック。3R、リングの連打にベッツがクリンチ。4R、ベッツが右ストレート、左ボディ打ち。両者譲らずの展開だが、手数でややベッツか? 6R終了と同時にレフェリーはベッツの手を上げた(PTSによる判定。ダウンシーンは無し)。ベッツが手数で競り勝った試合(底力に差があったようだ)。左の使い方が器用だった。リングも意表を突くフックに良さ。しかし、次の試合でTKO負け、引退。)
②ニッキー・ブース 4R TKO ケビン・ゲロウスキー
(バンタム級戦、2001年6月)
ブース:左ジャブ、右ストレート、フック
ゲロウスキー:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
4R:左ボディでゲロウスキーがダウン
(感想:ブース(21歳)は英国ノッティンガム出身。これまで11勝(2KO)2敗1分。英国王者&英連邦王者(バンタム級)であるが、この試合はノンタイトル戦。ゲロウスキー(30歳)は英国レスター出身で、9勝(1KO)11敗。ノッティンガムでの英国白人同士の一戦。共に坊主頭で似た戦い方。ジャブ、ストレート、接近戦ではフック、ボディ打ち。打ち合いが続く。4R、打たれるゲロウスキー。左ボディでダウン。立ったが、レフェリーに止められた。ブースが王者の意地で勝利。序盤から打っていた左ボディ打ちが4Rに効果を発揮した。ゲロウスキーは頑張るタイプだが、相手のパワーに飲み込まれた。その後のゲロウスキー。次の試合で英国のローカル王座(フェザー級)に挑戦したが、判定負け。さらに二連敗で引退。)
③ニッキー・ブース 7R TKO ジム・ベッツ
(英国・英連邦バンタム級タイトル戦、2001年9月)
ブース:左ジャブ、右ストレート、フック
ベッツ:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:ブースがタイトル防衛。ゲロウスキー戦の次の試合でIBOバンタム級王座に挑戦したブースだが、TKO負け。再起戦で英国王座&英連邦王座の防衛戦。ベッツはリングに勝った次の試合がこの初のタイトル挑戦。ノッティンガムでの一戦。開始から激しい打撃戦。ジャブ、ストレート、フック、ボディ打ち。共にパワフル。接近戦が続く。互いのパンチがヒット。しかし、ディフェンス&攻める勢いでブース。右ストレートからの左フックなどで優勢に。7R、左ボディが入ってベッツが前屈みになったところでレフェリーストップ(ダウンシーンは無し)。ブースが攻めの姿勢で勝利。接近戦での当てる巧さで勝負がついた印象。負けたが、ベッツもよく頑張った。その後の二人。ベッツはリングに上がり続けたが、最後は連敗続きで引退。ブースは英連邦王座を失ったが、英国王座を防衛。WBUバンタム級王座に挑戦して判定負け。英国の実力者にとどまった。引退後の2021年に40歳で死去(病死らしい)。)
①「Bantamweight
Jim Betts vs. Daniel Ring」
②「Bantamweight
Nicky Booth vs. Kevin Gerowski」
③「British & Commonwealth Boxing Council Bantamweight Title
Nicky Booth vs. Jim Betts」
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