2025年6月4日水曜日

アントニン・デカリー(Antonin Decarie)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

NABOウェルター級王者。デオン・スウィーティング戦、ホセ・ルイス・アルバレス戦、イバン・オルランド・ブストス戦を紹介します。

アントニン・デカリー(Antonin Decarie)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アントニン・デカリー(カナダ)

身長175cm:オーソドックス(右構え)


アントニン・デカリー 1R TKO デオン・スウィーティング

(ウェルター級4回戦、2005年)

デカリー:フック   

スウィーティング:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

1R:左フックでスウィーティングがダウン

(感想:デカリーはカナダ・ケベック州モントリオール出身の白人。14歳でボクシングを始める(継父がボクサーだった縁から)。これがデビュー戦。スウィーティングはバハマ・ナッソー出身の黒人。デビュー戦はKO負け。これがプロ二戦目。ケベック・シティーでの一戦。距離を取りながらシャープなジャブ、ワンツーを打つスウィーティング。しかし、攻めるときのディフェンスができていない。距離を詰めたデカリーが右フックからの左フック。ダウンしたスウィーティング。立ったが、戦意喪失で試合終了。あっけない結末。デカリーはパンチがあった。スウィーティングは棒立ち状態で連打するなど隙だらけだった。次の試合もKO負けで引退。)


アントニン・デカリー 2R KO ホセ・ルイス・アルバレス

(ウェルター級6回戦、2006年)

デカリー:左ジャブ、右ストレート、フック   

アルバレス:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

2R:左フック、右フック、左フックで3度、アルバレスがダウン

(感想:これまで10連勝(4KO)のデカリー(23歳)。アルバレスは2勝3敗のメキシカン。ニックネームは「コブラ」。どんな毒を持っているのか? モントリオールでの一戦。ゴツい身体をしているアルバレス。接近してストレート、フック(ゴツいパンチ)。デカリーは慎重にディフェンスしながらジャブ、隙を突くパンチ(左ボディ打ちなど)。2R、右ストレートからの左フックでアルバレスがダウン。右フックで二度目。最後はワンツーからの左フックで三度目のダウン、KO。デカリーがディフェンスと正確な攻撃で勝利。アルバレスは動きのスピードに欠け、隙があった。その後、アルバレスは連敗。「コブラ」ではなく「かませ犬」的な存在で終わった。)


アントニン・デカリー 2R 反則 イバン・オルランド・ブストス

(ウェルター級戦、2007年)

デカリー:左ジャブ、右ストレート、フック

ブストス:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

2R:左フックでブストスがダウン

(感想:アルバレス戦の次の試合でカナダ王座(スーパーライト級)を獲得したデカリー。これまで13連勝(5KO)。ブストスはアルゼンチンの選手。直前の試合はWBF王座(ライト級)に挑戦してTKO負け。戦績からすると「中堅どころ」といったポジション。モントリオールでの一戦。共にジャブ。実に素晴らしいボクシングをするデカリー。端正なスタイルでワンツーからの左ボディ打ち。パンチにはキレがあり、当てる巧さがある。ブストスは左フックで応戦するが、1Rから右ストレートを食ってグラり。さらにローブローで減点。2R、見事な左フックでブストスがダウン。立ち上がり反撃するブストスだが、またしてもローブローで減点。再開後、さらにローブローでブストスの反則負け。試合結果はイマイチであったが、デカリーの素質が十分に伝わってくる内容だった。その後の二人。ブストスは中堅どころでキャリア終了。デカリーはNABO王座(ウェルター級)獲得。しかし、WBA世界ウェルター級暫定王座戦で判定負け、初黒星。その後も地域王座戦などタイトル戦に出場したが、世界戦は無し。人気階級であるウェルター級で大きなチャンスを得るのは難しいようだ。)


①「Welterweight 

Antonin Decarie vs. Deon Sweeting」

②「Welterweight 

Antonin Decarie vs. Jose Luis Alvarez」

③「Welterweight 

Antonin Decarie vs. Ivan Orlando Bustos」

 

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