WBO世界ヘビー級王者。ドナルド・メイコン戦、トレーシー・ウィルソン戦、セドリック・フィールズ戦を紹介します。
セルゲイ・リャコビッチ(ベラルーシ)
身長193cm:オーソドックス(右構え)
①セルゲイ・リャコビッチ 2R KO ドナルド・メイコン
(ヘビー級4回戦、1999年)
リャコビッチ:左ジャブ、右ストレート、左フック
メイコン:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
2R:右フック、左フックで2度、メイコンがダウン
(感想:リャコビッチはベラルーシ出身。ニックネームは「White Wolf」。アマチュアで実績。プロデビュー戦でベラルーシ王座を獲得。主戦場をアメリカへ。これまで全勝。バージニア出身の黒人メイコンは中堅どころ。ミシシッピ州トゥニカでの一戦。左のガードを少し下げた構えからジャブを打つリャコビッチ。左ボディ打ちがシャープでパワフル。メイコンもジャブ、連打を打つが、ディフェンスができていないバタバタした打ち方。2R、左フックが効いたメイコン。左フックからの右フックでダウン。立ったが、左フックで二度目のダウン。倒れると同時にレフェリーは試合をストップした。リャコビッチが圧勝。ディフェンスができない相手に勝ったところで自慢にはならないが、左ボディ打ちの巧さ、パワーがあるところを披露した。その後、メイコンは「4回戦ボクサー」としてキャリアを終えた。)
②セルゲイ・リャコビッチ 2R KO トレーシー・ウィルソン
(ヘビー級4回戦、2000年)
リャコビッチ:左ジャブ、右ストレート、フック
ウィルソン:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
2R:左フック、左ボディフックで2度、ウィルソンがダウン
(感想:これまで7連勝(6KO)のリャコビッチ。メイコン戦の次の試合も4回戦。ウィルソンはラスベガスの選手で、3勝(1KO)3敗。ラスベガスでの一戦。星条旗トランクスのウィルソン。身長はリャコビッチの方が高いが、ジャブから入るなど戦い方が似ている。共にジャブ、ストレート、左右フック。1Rに突然停電するハプニング。2R、二度のダウンで終了。体格差とパンチを当てる巧さでリャコビッチが勝利。ただ、動きのスピードはそれほどでもなかったような気がする。ウィルソンは次の試合でもリャコビッチに敗れ、引退。)
③セルゲイ・リャコビッチ 8R 判定 セドリック・フィールズ
(ヘビー級戦、2001年4月)
リャコビッチ:左ジャブ、右ストレート、フック
フィールズ:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:これまで13連勝(9KO)のリャコビッチ。フィールズはバージニア州リッチモンド出身の黒人で14勝(11KO)12敗。デビューから三連敗、オレグ・マスカエフにTKO負け、シャノン・ブリッグスに判定勝ち、オリバー・マッコールに判定負け。中堅どころの選手であるが、粘り強さがある。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」での一戦。互いにジャブ、接近戦でフック、ボディ打ち。1R終了後、リャコビッチがフィールズを小突いてフィールズがエキサイト。ディフェンスしながらの打ち合い。当てる巧さ(特に右アッパーが印象的)でリャコビッチが少し優勢。4R終わりにもリャコビッチがフィールズを小突き、フィールズがリャコビッチに掴みかかるハプニング(フィールズが2ポイント減点されたそうだ)。その後もリャコビッチが連打の回転、動きの機敏さで優勢。8R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。リャコビッチが手数、ガードの隙を突くパンチで勝利。しかし、ラウンド終了後に手を出す反則。クセなのか、相手に原因があったのか? フィールズはゴツいパンチを打っていたが、スピード不足。これまで実力者に及ばなかった理由を物語る動きだった。その後の二人。フィールズは多くの試合をしたが、ピークを過ぎたマイケル・モーラーに判定負けするなど多くの敗北。リャコビッチはNABA王座を獲得したが、KOで初黒星。レイモン・ブリュースターからWBO王座奪取(2006年)。しかし、初防衛戦でシャノン・ブリッグスにTKO負け。その後もリングに上がり続けたが、それが最後の世界戦となった。)
①「Heavyweight
Siarhei Liakhovich vs, Donald Macon」
②「Heavyweight
Siarhei Liakhovich vs, Tracy Wilson」
③「Heavyweight
Siarhei Liakhovich vs, Sedreck Fields」
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