2025年3月8日土曜日

エイドリアン・ドッドソン(Adrian Dodson)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

IBOスーパーミドル級王者。ロナルド・ライト戦、イスラエル・ポンセ戦、ラモン・ブリテス戦を紹介します。

エイドリアン・ドッドソン(Adrian Dodson)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

エイドリアン・ドッドソン(ガイアナ)

身長178cm:サウスポー


ロナルド・ライト 7R TKO エイドリアン・ドッドソン

(WBO世界J・ミドル級タイトル戦、1997年)

ドッドソン:右ジャブ、左ストレート、フック   

ライト:右ジャブ、左ストレート、フック   

(感想:ライトがタイトル防衛。ガイアナの首都ジョージ・タウン出身の黒人サウスポー、ドッドソン。ソウル・オリンピック(1988年)にはガイアナ代表としてライトウェルター級で出場し、1992年のバルセロナ・オリンピックには英国代表としてウェルター級で出場。しかし、いずれもメダルは獲得ならず。プロデビュー以来、英国を主戦場にロイド・ハニガンを破ったり、WBOのインターコンティネンタル王座(J・ミドル級)を獲得、連続防衛したりと好調。これまで18連勝(14KO)。「WBO1位」として全勝の勢いでライトに挑戦。ライト(ワシントンD.C.出身)もまた黒人サウスポー。これが三度目の防衛戦。ロンドン・ミルウォールでの一戦。共にサウスポーで似たタイプ。長い右ジャブ、左ストレート、フック。ディフェンスしながら1R開始から手数が多い打ち合い。一進一退の好勝負。しかし、ジャブを食ってドッドソンの左目が腫れていく。それでも前進してフック攻撃をするドッドソンだが7R終了後、ドクターストップ。ライトがジャブで勝利。丹念な攻撃で勝利をモノにした。ドッドソンはよく頑張ったが、王者のしたたかさにやられた。その後のライト。次の防衛戦でWBO王座陥落。決定戦でIBF王者に。IBF王座連続防衛後、シェーン・モズリーとのWBA・WBC・IBF世界J・ミドル級王座統一戦に勝利(2004年)。獲得した王座はJ・ミドル級のみだったが、名のある選手と多くの試合をした。)


エイドリアン・ドッドソン 2R KO イスラエル・ポンセ

(スーパーミドル級6回戦、1998年)

ドッドソン:右ジャブ、左ストレート、フック   

ポンセ:左ジャブ、右ストレート、左フック 

(ダウンシーン)

1R:左ストレートでポンセがダウン

2R:右フックでポンセがダウン

(感想:ライトに敗れたドッドソンの再起二戦目。ポンセはプエルトリコ出身で、7勝(3KO)8敗。デビュー二戦目でフェリックス・トリニダードと対戦し、KOされている。アトランチックシティでの一戦。1R、サウスポーのドッドソン。個性的なトランクス(横に「ヒラヒラ」が付いている)で、ナジーム・ハメドのようなトリッキーな動きから右ジャブ、左ストレート。ポンセはシャープなワンツー、左フックを打つバランスの良い選手だが、左ストレートでダウン。2Rには右フックで二度目のダウン。立てず、KO。階級を上げたドッドソンがハメドっぽく勝利。ポンセは悪い選手ではなかったが、パンチが軽めだった。その後、ポンセはミッケル・ケスラーにKOされるなど中堅どころでキャリア終了。)


その後のドッドソン

ムプシュ・マカンビと空位のIBOミドル級王座を争ったが、KO負け。同王座を懸けたマカンビとの再戦にTKOで敗北。連勝後、英連邦王座決定戦(ミドル級)にも敗北。一定の実力はあるが、それ以上にはなれない状況。決定戦でIBOのスーパーミドル級王座獲得。ラモン・ブリテスと初防衛戦。


ラモン・ブリテス 5R KO エイドリアン・ドッドソン

(IBOスーパーミドル級タイトル戦、2001年)

ドッドソン:右ジャブ、左ストレート、フック   

ブリテス:右ジャブ、左ストレート、フック   

(ダウンシーン)

5R:連打でドッドソンがダウン

(感想:ブリテスがタイトル獲得。これまで25勝(17KO)4敗のドッドソン(30歳)が初防衛戦。挑戦者ブリテス(35歳)はアルゼンチンの選手。30勝(21KO)12敗1分。デビューから二連敗。アルゼンチン王座戦、南米王座戦(いずれもスーパーミドル級)に敗北。勝ったり負けたりの後、アルゼンチン王座、WBOの地域王座(いずれもミドル級)獲得。このところ二連勝でドッドソンに挑戦。英国ウェンブリーでの一戦。共にサウスポー。互いに右ジャブ、左ストレート、右フック。似たタイプだが、違いが。手数のドッドソン。ブリテスはしっかり当てていこうとするスタイルで左ストレートに伸びとパワー。巧さはあるが、パワーに欠けるドッドソン。4Rに左フックを食ってピンチ。5R、大きな右フックを振るうドッドソンだが、ワンツーが効いた。連打でダウンし、10カウント。ブリテスが堅実なボクシングで勝利。ストレートに強さ。ドッドソンは残念。アウトボクシングに徹するべきだった。その後の二人。ブリテスは初防衛戦で1RでKO負け。その後も地域王座戦に出場したが、負けが込むようになっていった。ドッドソンはこれが事実上のラストファイト。後、4回戦でカムバックしたが判定負け。プロはパワーで勝負する世界。パワーがないと相手を止めることができないうえに相手を強気にさせてしまう。巧さはあったが、パワー不足だったのが惜しい。)


①「WBO World Super Welterweight Title

Ronald Wright vs. Adrian Dodson」

②「Super Middleweight 

Adrian Dodson vs. Israel Ponce」

③「IBO Super Middleweight Title

Adrian Dodson vs. Ramon Arturo Britez」


ロナルド・ライト(Ronald "Winky" Wright)のページ 

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