WBA世界ライトフライ級王者。ハビエル・オルティス戦、メルクリオ・シアラミタロ戦、フアン・カルロス・レベコ戦を紹介します。
ブライム・アスロウム(フランス)
身長165cm:オーソドックス(右構え)
①ブライム・アスロウム 6R 判定 ハビエル・オルティス
(フライ戦、2001年)
アスロウム:左ジャブ、右ストレート、フック
オルティス:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:アルジェリア系フランス人のアスロウム。シドニーオリンピック(2000年)でフライ級金メダル。プロではこれまで三連勝(3KO)。オルティスはプエルトリカン。スラリとした体型で11勝(5KO)2敗。クワテモク・ゴメスのWBA地域王座(バンタム級)に挑戦してKO負け。アスロウム戦はその再起戦となる。マルセイユでの一戦。アスロウムが派手に入場。ダンスしながら観客にアピール。共に速いジャブ、ワンツー。アスロウムは連打の回転の速さで勝負。オルティスは長いパンチが武器で、右ストレート、左ボディ打ちが良い。互いにディフェンス、サウスポーにスイッチ。接近戦では共に手数が多い。2R、オルティスが右ストレート、左ボディで優勢。このままでは負ける、と考えたか、アスロウムが精力的に連打。6R終了。判定はPTSでアスロウム。共に手数が多く、良い打ち方。ダウンシーンは無かったが、6回戦ながらなかなかの好試合となった。アスロウムは足の使い方などが辰吉丈一郎に似ている。踊りながら入場するところは薬師寺保栄か? オルティスは長いパンチを持つ好選手。「アスロウム vs. オルティス」は「辰吉 vs. アブラハムトーレス」のような雰囲気があった。しかし、意外なことにその後、オルティスは全敗。何ら王座を獲ることなくキャリアを終えた。)
②ブライム・アスロウム 6R 判定 メルクリオ・シアラミタロ
(フライ戦、2001年)
アスロウム:左ジャブ、右ストレート、フック
シアラミタロ:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:アスロウムのプロ五戦目。シアラミタロはイタリア人。イタリア王座(フライ、バンタム級)を獲得した実績。しかし、WBUのスーパーフライ級王座への挑戦はTKO負け。パリでの一戦。左のガードを下げた構えからジャブを飛ばすアスロウム。ワンツー、左フックにスピード。シアラミタロはガードしながらワンツー、左ボディ打ち。右フックのボディ打ちも巧い。2R、ラウンド終了後にシアラミタロがパンチ。しかし、丁寧におじぎして謝罪(礼儀正しい)。試合自体はアスロウムがハンドスピード、特にジャブの速さでポイント。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。ディフェンスしていたシアラミタロだが、アスロウムの速いジャブがヒット。シアラミタロの堅実なボクシングも悪くはなかった。その後、シアラミタロは欧州王座(フライ級)、IBFインター王座(スーパーフライ級)を獲得する活躍を見せた。)
③ブライム・アスロウム 12R 判定 フアン・カルロス・レベコ
(WBA世界ライトフライ級タイトル戦、2007年)
アスロウム:ジャブ、ストレート、フック
レベコ:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:アスロウムがタイトル獲得。シアラミタロ戦後、欧州フライ級王座を獲得するなど全勝だったアスロウムだが、初の世界挑戦で判定負け(ロレンソ・パーラ(ベネズエラ)のWBA世界フライ級王座)。二度目の挑戦も判定負け(オマール・ナルバエス(アルゼンチン)のWBO世界フライ級王座)。そしてこの三度目の挑戦。王者レベコはアルゼンチンのファイターでこれまで全勝。決定戦で王座獲得。これが二度目の防衛戦となる。フランスのル・カネでの一戦。すっかり見た目が変わったアスロウム。オルティス戦、シアラミタロ戦では髪を金髪に染めていたが、今回は黒髪。サウスポースタイルでスタートし、右ジャブ、左ストレート、右フック。そして頻繁にオーソドックスにスイッチ。正直なところ、オーソドックスの時の方が力強い打ち方。ガッチリした体型のレベコはジャブ、ワンツー、左右フック連打。特に右フックと左ボディ打ちがパワフル。激しい接近戦。攻めるレベコ、スイッチしながら応戦するアスロウム。激しい攻防のまま12R終了。勝利を確信している様子のアスロウム。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。映像では攻めているレベコが勝ったように見えたが、アスロウムはレベコの攻撃をディフェンスしていたようだ。両者に大きな実力差は感じられなかった試合。できればアスロウムには中途半端にスイッチするのではなく、力強いオーソドックススタイルで通して欲しかったところ。その後の両者。アスロウムは怪我により「休養王者」扱いされ、結局、一度も防衛戦を行うことなく王座返上、引退。レベコはWBA世界フライ級王座も獲得し、日本で井岡一翔と二度対戦した。)
①「Flyweight
Brahim Asloum vs. Javier Ortiz」
②「Flyweight
Brahim Asloum vs. Mercurio Ciaramitaro」
③「WBA World Light Flyweight Title
Juan Carlos Reveco vs. Brahim Asloum」
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