WBC世界ウェルター級王者。アレハンドロ・ナンガレイ戦、オーランド・カンテラ戦、アルフレッド・コティ戦を紹介します。
ビクター・オルティス(アメリカ)
身長175cm:サウスポー
①ビクター・オルティス 4R 判定 アレハンドロ・ナンガレイ
(フェザー級4回戦、2004年)
オルティス:右ジャブ、左ストレート、フック
ナンジャレイ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:メキシコ系アメリカ人のオルティス。つらい少年時代。ボクシングを始め、アマチュアで好成績。17歳でプロデビュー(KO勝ち)。ナンガレイ戦はデビュー二戦目。ナンガレイもアメリカの選手で、1勝(1KO)1敗1分。ネバダ州ラフリンでの一戦。オルティスは攻めるタイプのサウスポー。右ジャブ、左ストレート、接近してフック攻撃。ナンガレイはワンツー、左フック。接近戦。いかにも四回戦といった感じのガチャガチャした打ち合い、クリンチ。判定は3-0。どちらが勝ったとは言い難い内容。オルティスの攻める姿勢が評価されたか。オルティスは勝ったが、粗い攻め。頭から突っ込んでいく危険な行為も気になる試合ぶりだった。ナンガレイはパワー不足。その後、しばらくしてリングを去った。)
②ビクター・オルティス 4R TKO オーランド・カンテラ
(スーパーライト級8回戦、2006年)
オルティス:右ジャブ、左ストレート、フック
カンテラ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
2R:右フックでカンテラがダウン
4R:左ストレートカウンター、右フックで2度、カンテラがダウン
(感想:階級を上げていくオルティス。これまで13勝(9KO)1敗(反則負けで初黒星を喫してしまった)。カンテラは8勝(5KO)4敗2分の中堅メキシカン。アリゾナ州ノガレスでの一戦。左右の構えは違うが、共にガードを上げてジャブ、そしてストレート。カンテラはワンツー、左フックからの右ストレートといった攻撃を見せ、バランスが良い選手という印象。オルティスは経験を積んだためか、距離を取ってジャブ、ワンツーを打つ慎重さを感じる試合ぶり。カンテラは右でカウンターしたり、左フックを当てたりといった当てる巧さを見せるが、2Rに右フックでダウン。4R開始早々、左ストレートカウンターでダウン。再開後、右フックでヒザを着くダウン。レフェリーストップ。オルティスが慎重さとパワーで快勝。タフネスに差があった。カンテラはその後、連敗して引退。)
③ビクター・オルティス 8R 判定 アルフレッド・コティ
(スーパーライト級8回戦、2006年)
オルティス:右ジャブ、左ストレート、フック
コティ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:カンテラ戦の次の試合はテキサス州ダラスでの「年の差」対決。オルティスは19歳。これまで24勝(15KO)12敗1分のコティ(ガーナ)は38歳。元々はフライ級だったコティ。WBO世界バンタム級王座を獲得したことがあるが、王座を失ってからは階級を上げ、それに連れて敗北が増えていっている状況。オルティスがジャブ、ワンツー、右フック。コティもワンツーを使うが、相手のパワー・勢いに押され気味。攻めるオルティス。打たれるコティはディフェンスしながらなんとか耐える。8R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。オルティスにとっては勝っても自慢にならない試合だった。その後のオルティス。NABO王座、全米王座(スーパーライト級)を獲得したが、WBAの暫定王座戦(スーパーライト級)で敗北。そして2011年4月16日、アンドレ・ベルト(アメリカ)を3-0で下してWBC世界ウェルター級王座獲得。しかし、初防衛戦でフロイド・メイウェザー・ジュニア(アメリカ)に妙な負け方で王座転落。プライベートでは暴行容疑で逮捕(子供時代のトラウマも関係があるかも)。ニックネームは「Vicious(凶暴な男)」であるが、リング外でもそうであっては困る。)
①「Featherweight
Victor Ortiz vs. Alejandro Nungaray」
②「Super Lightweight
Victor Ortiz vs. Orlando Cantera」
③「Super Lightweight
Victor Ortiz vs. Alfred Kotey」
アルフレッド・コティ(Alfred Kotey)のページ
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