2024年7月10日水曜日

ウィリアム・ゲアー(William Gare)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBFスーパーミドル級王者。ワンツー、左ボディ打ちの正統派。コマンドー・カレクジ戦、レス・シェリントン戦、ジンリ・ベレキ戦を紹介します。

ウィリアム・ゲアー(William Gare)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ウィリアム・ゲアー(南アフリカ)

身長177cm:オーソドックス(右構え)


ウィリアム・ゲアー 12R 判定 コマンドー・カレクジ

(WBCミドル級インター王座決定戦、2000年)

ゲアー:左ジャブ、右ストレート、左フック

カレクジ:ジャブ、ストレート、左右フック

(感想:ゲアーがタイトル獲得。南アフリカのゲアー。ニックネームは「ダイナマイト」。デビューから連勝だったが、勝ったり負けたりに。南アフリカ王座戦(スーパーウェルター級)にも敗北。そこから好調。連勝で同王座獲得、初防衛にも成功。カレクジはコンゴの選手で、これまで無敗。これが初のタイトル戦。南アフリカ・ケープタウンでの一戦。右ストレート、左フックで積極的に前に出るカレクジ。ゲアーはジャブ、ワンツーで応戦。しかしながらカレクジ。サウスポーにスイッチしながらボディを攻撃したりするが接近戦はそれほど器用ではなく、クリンチ、もみ合いが多い。12R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。ゲアーが丁寧にポイントを獲得。カレクジはよく頑張り、中間距離では良いパンチ。しかし、接近戦で空回りだった(後にIBFインター・スーパーミドル級王座を獲得。実力はあった)。ゲアーはどのへんが「ダイナマイト」なのかはよくわからなかったが、器用さはあった。)


ウィリアム・ゲアー 12R 判定 レス・シェリントン

(WBFスーパーミドル級タイトル戦、2008年)

ゲアー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

シェリントン:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

5R:右フックでシェリントンがダウン

(感想:ゲアーがタイトル初防衛。カレクジ戦後、ゲアーは多くの苦難。WBU王座(ミドル級)、WBF王座(スーパーウェルター級)を狙ったが、失敗。南アフリカ王座戦でも勝ったり負けたりの不安定さ。決定戦でWBF王者に。初防衛戦に挑む。挑戦者シェリントンはオーストラリアの選手でオーストラリア王座(スーパーミドル級)を獲得したことがある。南アフリカ・クルーンスタッドでの一戦。ガードを上げてジャブを打つシェリントン。ジャブは良いが、左フックはオープンブロー気味の打ち方。ゲアーもジャブ、接近してマイク・マッカラムのような左ボディ打ち、右アッパー(顔はミルトン・マクローリーのようなゲアーだが、打ち方はマッカラムに似ている)。5R、ゲアーがノーモーションでいきなり振った右フックでシェリントンがダウン。7Rにも同じような右フックでシェリントンがピンチに。細かいパンチを多用するシェリントンだが接近戦は得意ではないらしく、クリンチが多い。また時折サウスポーにスイッチするが特に効果はなさそう。判定は3-0。ゲアーが器用さで勝利。シェリントンのパンチはKOを狙うような強いものではなかった。そんなシェリントンだが、後、同王座、WBOの地域王座などを獲得する活躍を見せた。)


ウィリアム・ゲアー 12R 判定 ジンリ・ベレキ

(WBFスーパーミドル級タイトル戦、2008年)

ゲアー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ベレキ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ゲアーがタイトル防衛。二度目の防衛戦。挑戦者ベレキはチェコの選手。WBFのインター王座を獲得したことがある。南アフリカ・ブルームフォンテインでの一戦。ガードを高くしてジャブ、接近してパワーを込めた左右フックで攻めるベレキ。ゲアーはロープを背負いながらジャブ、ワンツー、左ボディ、右フックで応戦。よく前に出るベレキだが、ゲアーが時折素晴らしい連打を見せる(4R、5Rほか)。12R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。ゲアーがブロックしながら正確なパンチで勝利。ベレキは積極的なのは良かったが、ディフェンスの隙を突かれてしまった。その後の二人。ベレキは多くの試合。しかし、どうしたことか負けてばかり。通算戦績は19勝(18KO)62敗1分。ダメージが懸念されるが、KO負けは「17」で少な目だった。ゲアーはWBFやIBOのタイトル戦に出場。結局、メジャーな世界王座とは無縁。派手な倒し屋でもなかったためマイナーな存在だと思われるが、左ボディ打ちの巧さが印象に残る渋い選手である。)

ウィリアム・ゲアー(William Gare)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

①「vacant WBC International Middleweight Title 

William Gare vs. Commando Kalekuzi」

②「WBF Super Middleweight Title 

William Gare vs. Les Sherrington」

③「WBF Super Middleweight Title 

William Gare vs. Jindrich Velecky」

 

0 件のコメント:

コメントを投稿