2024年6月28日金曜日

ジョジョ・ダン(Jo Jo Dan)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBC米大陸スーパーライト級王者。ジョシュア・スミス戦、テリー・ランツ戦、フランシスコ・ギーエン戦、ケル・ブルック戦を紹介します。

ジョジョ・ダン(Jo Jo Dan)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ジョジョ・ダン(ルーマニア)

身長177cm:サウスポー


ジョジョ・ダン 3R TKO ジョシュア・スミス

(ウェルター級戦、2004年)

ダン:右ジャブ、左ストレート、左右フック

スミス:左ジャブと右ストレート

(ダウンシーン)

3R:左ボディでスミスがダウン

(感想:ダンはルーマニア出身のサウスポー。アマチュアで豊富な経験。プロではカナダを主戦場に連勝。スミス戦はデビュー6戦目。スミスはテネシー州ナッシュビル出身の黒人。デビューから連勝だったが、デンマーク・コペンハーゲンで判定負け(初黒星)。スイスでのWBCユース王座戦(ウェルター級)も判定負け。それ以降はミゲル・コット、セサール・バサンらに敗れるなど負けが目立つ。カナダ・モントリオールでの一戦。ダンはアップライトなスタイル。左手を顔の横に付け、右手を下げた構えからジャブ。接近戦では回転の速い連打。ボディ打ちも巧い。スミスは相手がサウスポーということで右を当てようと前に出るが当たらず。あまり器用ではない印象。3R、左ボディでスミスがダウン。立ったが、スミスのセコンドが棄権を申し入れて試合終了。ダンが速い連打と器用さで勝利。攻撃重視の姿勢は良かったが、ディフェンスはどのくらいできるのか? スミスはおそらく試合ができるようなコンディションではなかったのだろう。その後もマイナー王座に挑戦するなど多くの試合に出場したが、何と全敗だった。)


ジョジョ・ダン 5R KO テリー・ランツ

(ウェルター級戦、2005年)

ダン:右ジャブ、左ストレート、左右フック

ランツ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:右フックでダンがダウン、左ボディでランツがダウン

5R:左ボディでランツがダウン

(感想:これまで6連勝(3KO)のダン。ランツはフロリダの選手で4勝(3KO)2敗1分。カナダ・ケベックシティーでの一戦。身長差。背が高いダンがジャブ。ランツ(身長168cm)は右ストレート、接近して左右フックを連打するガムシャラなボクシング。ダンがブロックしながら相手のガードの隙を突く。2R、ランツが思い切り振った右フックがヒットしてダンがダウン。しかし逆に左ボディでランツがダウン。その後も攻めるランツだが、ジャブが少ないためパンチが当たらない。5R、再び左ボディでランツがダウン。立てず、KO。ダンが遠心力を利かせた左ボディで勝利。ダウンを食うハプニングはあったが、そのパンチは凄まじいものだった。KOされなかったタフさを評価すべきだろう。その後、ランツは勝ったり負けたり。タイトル戦を経験することはなかった。)


ジョジョ・ダン 5R TKO フランシスコ・ギーエン

(ウェルター級戦、2005年)

ダン:右ジャブ、左ストレート、左右フック

ギーエン:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:ダンのプロ8戦目。ギーエンはメキシカン。これまで3勝(2KO)5敗。モントリオールでの一戦。慎重な戦いぶりで動きが遅く、右パンチの打ち方が微妙なギーエン。ダンはいつものようにジャブ、左ストレート。3R、ダンが左ストレート、左右フック連打で攻める。とても消極的なギーエン。4R終了後に棄権(ダウンシーンは無し)。ギーエンは一体何がしたかったのか? 何もしたくなかったのかもしれない。その後、二連敗で事実上キャリアを終えた。)


ケル・ブルック 5R TKO ジョジョ・ダン

(IBF世界ウェルター級タイトル戦、2015年)

ダン:右ジャブ、左ストレート、左右フック

ブルック:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:右フック、右ストレートで2度、ダンがダウン

4R:連打、左フックで2度、ダンがダウン

(感想:ブルックがタイトル防衛。ギーエン戦から経験を積んだダン。NABA王座(スーパーライト級)獲得、防衛。WBC米大陸スーパーライト級王座も獲得。セルチュク・アイドゥンとのWBCシルバー王座戦(ウェルター級)で2-1の判定負け、初黒星。アイドゥンとの再戦は3-0の判定負け。IBFインターコンティネンタル王座(ウェルター級)を獲得するなどこれまで34勝(18KO)2敗。王者ブルックは英国人(後にゲンナジー・ゴロフキン、テレンス・クロフォードと対戦)で33戦全勝(22KO)。英国シェフィールドでの一戦。共に速いジャブ、ストレート。接近戦ではクリンチが多い。パンチを当てる巧さがあるブルック。2Rにダンを二度倒す。4Rにも二度。4R終了後にダンが棄権。正確なパンチで王者が勝利。王者に距離を詰められ、ダンの得意技であるアッパー気味の左ボディ打ちは不発に終わった。その後、ダンは勝ったり負けたり。良い武器を持っていたが、世界王者にはなれず。ジャブに相手を突き放せるパワーが無かったのが惜しい。)


①「Welterweight 

Jo Jo Dan vs. Joshua Smith」

②「Welterweight 

Jo Jo Dan vs. Terry Lantz」

③「Welterweight 

Jo Jo Dan vs. Francisco Guillen」

④「IBF World Welterweight Title 

Kell Brook vs. Jo Jo Dan」

 

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