2024年6月26日水曜日

アレキサンダー・ディミトレンコ(Alexander Dimitrenko)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

IBF、WBOインター・ヘビー級王者。ウクライナの巨漢。ニノ・フィウマナ戦、ジェフ・ペグース戦、クブラト・プレフ戦を紹介します。

アレキサンダー・ディミトレンコ(Alexander Dimitrenko)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アレキサンダー・ディミトレンコ(ウクライナ)

身長201cm:オーソドックス(右構え)


アレキサンダー・ディミトレンコ 1R TKO ニノ・フィウマナ

(ヘビー級戦、2003年)

ディミトレンコ:左ジャブ、右ストレート、左フック

フィウマナ:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

1R:連打でフィウマナがスタンディングダウン

(感想:14歳でボクシングを始めたディミトレンコ。「ロシア代表」としてアマチュアのリングへ。ドイツのプロモーターと契約し、ドイツでプロデビュー。その体格から世界王者候補として早くから注目され、連勝。フィウマナ戦はデビュー初期の試合。フィウマナはイタリア人。デビューから無敗でイタリア王座に挑戦したが、判定負け。その後はブランクがち。ドイツ・レヴァークーゼンでの一戦。ガードを上げてジャブのディミトレンコ。動きはそれほど速くはなく、フック系のパンチがややぎこちない。フィウマナはスピードもなければ器用さもない。ディミトレンコが相手をコーナー付近に追い込んで連打。スタンディングダウン、レフェリーストップ。フィウマナがギブアップするような形で試合終了。このような相手に勝ったところで自慢にはならないが、ディミトレンコはジャブと左ボディ打ちに威力があった。フィウマナはこれが最後の試合に。) 


アレキサンダー・ディミトレンコ 1R KO ジェフ・ペグース

(ヘビー級戦、2003年)

ディミトレンコ:左ジャブ、右ストレート、左フック

ペグース:左ジャブと右ストレート

(ダウンシーン)

1R:左フックでペグースがダウン

(感想:連勝中のディミトレンコ。ペグースはオハイオ州の黒人選手で中堅どころ。ジョー・ヒップに勝利したが、ブライアン・ニールセン、レイ・マーサー、クリス・バードに敗北。このところ連続KO負け。ドイツ・キールでの一戦。ペグースがジャブで前に出る。ディミトレンコは右ストレート、左フック。斜め下からの左フックでペグースがダウン。立てず、KO。ディミトレンコが相手のディフェンスの隙を突いて楽勝。左ボディ打ちが得意なディミトレンコがその要領で低い体勢になったペグースを左フックで豪快に仕留めた。しかしながら、大きな実力差。この程度の相手と戦うのは時間の無駄だ。その後のペグース。再起戦でシャノン・ブリッグスにKO負けするなど連続KO負けで引退。)


クブラト・プレフ 11R KO アレキサンダー・ディミトレンコ

(欧州ヘビー級王座決定戦&IBFインター・ヘビー級タイトル戦、2012年)

ディミトレンコ:左ジャブ、右ストレート、左フック

プレフ:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

11R:左ジャブでディミトレンコがダウン

(感想:プレフがタイトル獲得&防衛。ペグース戦後も快調のディミトレンコ。IBFやWBOのインター王座を獲得、連続防衛。しかし、WBO王座挑戦者決定戦に2-0で敗北、初黒星。欧州王者になり、大きなチャンスを待つ状況。IBFインター王者プレフはブルガリアの選手。コチラもドイツが主戦場。デビューから全勝。決定戦でインター王座獲得。これが二度目の防衛戦。ドイツ・エアフルトでの一戦(ディミトレンコは欧州王者。しかし、「欧州王座決定戦」と資料にある。王座を返上して、改めて決定戦?)。似たようなところがある二人。ジャブは良いが、共に器用な打ち方ではない(特にフック)。ジャブを連打するディミトレンコ。細かいパンチを入れていこうとする。プレフはブロックしながら一発ずつ強く打とうとし、右フック、左ボディをヒットさせる。手数ではディミトレンコだが、パワーではプレフか。11R、左ジャブがクリーンヒットしてディミトレンコがダウン。両膝をついたままカウントアウト。共にぎこちないところを見せたが、最後は重量級らしい重いパンチでプレフが勝利。東欧の重量級ボクサーは体はデカいが、妙に細かい戦い方をする選手が多い。アマボクシングの影響だと思われるが、プロでは腰の入った豪快な攻撃ができる方が有利。ディミトレンコはそういう点で残念なところがあった。後、ディミトレンコはKO負けもあって世界戦をすることなくキャリアを終えた。プレフは二度世界に挑戦したが、いずれもKO負け。どちらも世界を獲るには器用さに欠けていた印象。)


①「Heavyweight 

Alexander Dimitrenko vs. Nino Fiumana」

②「Heavyweight 

Alexander Dimitrenko vs. Jeff Pegues」

③「vacant EBU Heavyweight Title & IBF International Heavyweight Title

Alexander Dimitrenko vs. Kubrat Pulev」

 

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