2024年7月19日金曜日

イボ・エルダー(Ebo Elder)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBOスーパーライト級インター王者。カウンターが武器。オスカー・ディアス戦、ウィリアム・ロハス戦、フェルナンド・トレホ戦を紹介します。

イボ・エルダー(Ebo Elder)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

イボ・エルダー(アメリカ)

身長168cm:サウスポー


イボ・エルダー 10R 判定 オスカー・ディアス

(スーパーライト級戦、2004年)

エルダー:右ジャブ、左ストレート、右フック

ディアス:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:エルダーはジョージア州アトランタ出身の白人サウスポー。顔立ちとパンチの打ち方がダニエル・サラゴサに似ている。これまで17勝(11KO)1敗。デビューから連勝でWBOスーパーライト級インター王座を獲得したが、NABAスーパーライト級王座決定戦で1RでTKO負け。これが再起二戦目となる。ディアスはテキサス州サン・アントニオ出身の新鋭で、17勝(10KO)1NC。まだ王座戦の経験は無い。フロリダ州マイアミでの一戦。足で距離を取りながらジャブのエルダー。左ストレートでカウンターを取り、右フックを振るう。ディアスはフットワークの使い方がオスカー・デラ・ホーヤに似ており、ガードを上げてジャブ、ストレートで前進。左フックを時折ヒットさせる。攻めるディアス、応戦するエルダー、といった展開。よく前に出るディアスだが、カウンターを食ってしまう(6Rほか)。10R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。ディフェンスしながらエルダーが左ストレート、右フックでちょっとずつポイントを積み重ねて勝利。派手な勝ち方ではなかったが、活きのいい若手の隙を巧く突いた。後、ディアスはNABA、NABFのウェルター級王座を獲得。しかし、防衛に失敗するなどで世界挑戦はできなかった。)


イボ・エルダー 4R TKO ウィリアム・ロハス

(スーパーライト級戦、2004年)

エルダー:右ジャブ、左ストレート、左右フック

ロハス:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

4R:連打でロハスがスタンディングダウン

(感想:ディアス戦の次の試合。ロハスは負けが多く、ブランクがちな選手。ファン・ナサリオ(後にWBA世界ライト級王者に)、ヘクター・カマチョ・ジュニアに負けているが、1989年にタンデ・フォスターに勝っている。アトランタでの一戦。ジャブ、右ストレート、左フックを丁寧なフォームで打つロハス、しかし、動きのスピードが無い。エルダーはいつものように距離を取りながら左ストレート、接近戦では回転の速い左右フック。4R、連打を浴びてロハスがスタンディングカウントを聞く。さらに連打でレフェリーストップ。エルダーが踏み込みの速いワンツーで勝利。ロハスは基本はしっかりしていたがスピードに難が。昔はもっと速かったのだろうか? 次の試合にも敗れて引退。)


イボ・エルダー 10R 判定 フェルナンド・トレホ

(ライト級戦、2004年)

エルダー:右ジャブ、左ストレート、左右フック

トレホ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ロハス戦の次の試合。トレホはメキシカン。WBCの地域王座(スーパーフェザー級)を獲得したことがあり、セコンドにはナチョ・ベリスタインが付く。アトランタでの一戦。ガードを上げてジャブを打つトレホ。攻めるときはワンツー、振りがやや大きめのフック連打。エルダーはこの試合は攻めの姿勢。左ストレート、右フックで積極的。トレホも激しく攻め、時折左フックをヒットさせるが(6Rほか)、ディフェンスされるシーンが多い。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。パンチの正確さとディフェンスでエルダーの勝利。トレホは良く頑張る選手だが、フックに正確さを欠いたのが惜しかった(後にNABF王座(ライト級、スーパーフェザー級)なども獲得したが、世界には手が届かず)。その後のエルダー。NABOライト級王座を獲得したが、ラクバ・シムなどに敗れて世界挑戦ならず。優れた選手ではあったが、上には上があるのがプロボクシングの世界。)


①「Super Lightweight 

Ebo Elder vs. Oscar Diaz」

②「Super Lightweight 

Ebo Elder vs. William Rojas」

③「Lightweight 

Ebo Elder vs. Fernando Trejo」

 

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