WBOスーパーライト級インター王者。カウンターが武器。オスカー・ディアス戦、ウィリアム・ロハス戦、フェルナンド・トレホ戦を紹介します。
イボ・エルダー(アメリカ)
身長168cm:サウスポー
①イボ・エルダー 10R 判定 オスカー・ディアス
(スーパーライト級戦、2004年)
エルダー:右ジャブ、左ストレート、右フック
ディアス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:エルダーはジョージア州アトランタ出身の白人サウスポー。顔立ちとパンチの打ち方がダニエル・サラゴサに似ている。これまで17勝(11KO)1敗。デビューから連勝でWBOスーパーライト級インター王座を獲得したが、NABAスーパーライト級王座決定戦で1RでTKO負け。これが再起二戦目となる。ディアスはテキサス州サン・アントニオ出身の新鋭で、17勝(10KO)1NC。まだ王座戦の経験は無い。フロリダ州マイアミでの一戦。足で距離を取りながらジャブのエルダー。左ストレートでカウンターを取り、右フックを振るう。ディアスはフットワークの使い方がオスカー・デラ・ホーヤに似ており、ガードを上げてジャブ、ストレートで前進。左フックを時折ヒットさせる。攻めるディアス、応戦するエルダー、といった展開。よく前に出るディアスだが、カウンターを食ってしまう(6Rほか)。10R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。ディフェンスしながらエルダーが左ストレート、右フックでちょっとずつポイントを積み重ねて勝利。派手な勝ち方ではなかったが、活きのいい若手の隙を巧く突いた。後、ディアスはNABA、NABFのウェルター級王座を獲得。しかし、防衛に失敗するなどで世界挑戦はできなかった。)
②イボ・エルダー 4R TKO ウィリアム・ロハス
(スーパーライト級戦、2004年)
エルダー:右ジャブ、左ストレート、左右フック
ロハス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
4R:連打でロハスがスタンディングダウン
③イボ・エルダー 10R 判定 フェルナンド・トレホ
(ライト級戦、2004年)
エルダー:右ジャブ、左ストレート、左右フック
トレホ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ロハス戦の次の試合。トレホはメキシカン。WBCの地域王座(スーパーフェザー級)を獲得したことがあり、セコンドにはナチョ・ベリスタインが付く。アトランタでの一戦。ガードを上げてジャブを打つトレホ。攻めるときはワンツー、振りがやや大きめのフック連打。エルダーはこの試合は攻めの姿勢。左ストレート、右フックで積極的。トレホも激しく攻め、時折左フックをヒットさせるが(6Rほか)、ディフェンスされるシーンが多い。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。パンチの正確さとディフェンスでエルダーの勝利。トレホは良く頑張る選手だが、フックに正確さを欠いたのが惜しかった(後にNABF王座(ライト級、スーパーフェザー級)なども獲得したが、世界には手が届かず)。その後のエルダー。NABOライト級王座を獲得したが、ラクバ・シムなどに敗れて世界挑戦ならず。優れた選手ではあったが、上には上があるのがプロボクシングの世界。)
①「Super Lightweight
Ebo Elder vs. Oscar Diaz」
②「Super Lightweight
Ebo Elder vs. William Rojas」
③「Lightweight
Ebo Elder vs. Fernando Trejo」
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