2024年2月21日水曜日

西城正三(Saijo Shozo)②「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界フェザー級王者。世界王座防衛戦&日本人対決。ホセ・ルイス・ピメンテル戦(三戦目)、ゴドフレイ・スチーブンス戦、小林弘戦を紹介します。

西城正三(Saijo Shozo)②「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

西城正三(日本)

身長171cm:オースドックス(右構え)

西城正三 2R KO ホセ・ルイス・ピメンテル

(WBA世界フェザー級タイトル戦、1969年)

西城:左ジャブ、右ストレート、左フック

ピメンテル:左ジャブ

(ダウンシーン)

2R:左フックでピメンテルがダウン

(感想:西城がタイトル防衛。ペドロ・ゴメスに勝利して初防衛に成功した西城。その後、ノンタイトル戦で二連勝し、21勝(5KO)5敗2分。そしてこの二度目の防衛戦。WBA5位の挑戦者ピメンテルはメキシカンでこれまで25勝(23KO)2敗2分。まだ王座を獲ったことがなく、これが初めてのタイトル戦。西城とピメンテルが戦うのはこれが三度目。過去、一勝一敗。いずれも判定での決着。世界王座を懸けた三戦目はどんな内容となるか? 札幌での一戦。1R、共にジャブ。西城の右ストレートがクリーンヒットし、連打。2R、左フックでピメンテルがダウン。立てず、KO。実にあっけない結果。西城が必殺の右ストレート、左フックで快勝。ピメンテルは頑丈そうな体をしていたが1Rの右ストレートが完全に効いたようで、ジャブぐらいしか出せないままKOされてしまった。その後、ピメンテルは四連勝でキャリア終了。王座とは無縁だった。)


西城正三 15R 判定 ゴドフレイ・スチーブンス

(WBA世界フェザー級タイトル戦、1970年)

西城:左ジャブ、右ストレート、左右フック

スチーブンス:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

15R:右ストレートでスチーブンスがダウン

(感想:西城がタイトル防衛。ピメンテル戦後、ホノルルでノンタイトル戦を行って判定勝ちした西城。三度目の防衛戦。WBA1位の挑戦者スチーブンスはチリのベテラン選手。これまで69勝(19KO)4敗3分。チリ王座(フェザー級)を獲得後、南米王座(フェザー級)を獲得して連続防衛。まさに「南米代表」といったポジション。日本武道館での一戦。互いにジャブ。西城はいつものように伸びる右ストレート、キレのある左フック。スチーブンスはややアップライトな構えからパワーを込めた右ストレート、左フック。西城が連打、左ボディ打ち、左フックからの右ストレートといったコンビネーションで優勢。スチーブンスはジャブが正確で良い打ち方をするが、力んでバランスを崩したりする。5R、西城の左フックがヒット。8Rには右ストレート。15R、スリップ気味ながら右ストレートでスチーブンスがダウン。15R終了。判定は3-0。西城がパンチの正確さ、特に右ストレートで勝利。スチーブンスはパワーは感じられたが、力んでスムーズに連打できない欠点があった(それが勝ち星に対してKO数が少ない原因か?)。後、スチーブンスはルーベン・オリバレス、エデル・ジョフレらに連敗。アレクシス・アルゲリョにKOされてラストファイトとなった。)


小林弘 10R 判定 西城正三

(J・ライト級戦、1970年)

西城:左ジャブ、右ストレート、左右フック

小林:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:フランキー・クロフォード相手に四度目の防衛に成功した西城(2-0の僅差)。そして、この小林との「現役日本人世界王者同士のノンタイトル戦」(これは当時、史上初の出来事らしい)。世界J・ライト級王者の小林は初の日本人同士による世界戦で沼田義明から王座を奪った男。これまで59勝(10KO)8敗4分。「10KO」というのが気になるところだが、良いパンチの持ち主。日大講堂での一戦(TV実況席には長島茂雄、大場政夫、海老原博幸)。試合開始。互いにジャブ、そしてディフェンス。小林が接近して左右フック、右ストレート。西城はジャブを時折ヒットさせるが、得意の右ストレートをディフェンスされてしまう。7R、西城の右ストレートがヒット。10R終了。判定は2-1(ダウンシーンは無し)。小林の正確なフック連打が評価されたか。右ストレートでこれまで勝ってきた西城だが、この試合ではそれを封じられた。プロボクシングは「上には上がある」世界。その後の二人。小林は次の試合でリカルド・アルレドンド相手に世界王座防衛。西城はクロフォードと世界王座を懸けて再戦。)


①「WBA World Featherweight Title 

Saijo Shozo vs. Jose Luis Pimentel」

②「WBA World Featherweight Title 

Saijo Shozo vs. Godfrey Stevens」

③「Super Featherweight

Kobayashi Hiroshi vs. Saijo Shozo」

 

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