世界J・ミドル級王者。強打者と防衛戦。ミゲル・デ・オリベイラ戦(初戦)、シルバノ・ベルチニ戦、ミゲル・デ・オリベイラ戦(再戦)を紹介します。
輪島功一(日本)
身長171cm:オースドックス(右構え)
①輪島功一 15R 引分 ミゲル・デ・オリベイラ
(世界J・ミドル級タイトル戦、1973年)
輪島:左ジャブ、右ストレート、左右フック
オリベイラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:輪島がタイトル防衛。三度目の防衛戦。挑戦者オリベイラはブラジル人。ブラジル王座(ウェルター級)を獲得するなどこれまで全勝。フック連打で先制攻撃する輪島。しかし、オリベイラはかなりパンチがある。右フックを思い切り振り、ジャブ、ストレートも力強く、打ち方も良い。ディフェンスしながら連打する輪島。2R、オリベイラの強烈な右ストレートがヒット。しかし輪島は連打で反撃(驚異的な打たれ強さ)。その後も輪島はねちっこく接近してオリベイラに距離を与えない。攻める輪島、応戦するオリベイラ。14R、右ストレートで輪島がダウン寸前に。15R終了。レフェリーに手を上げられて「勝った」と喜ぶオリベイラ。しかし、判定は引き分け(ダウンシーンは無し)。かなりキツい試合だった輪島。オリベイラは「カエル跳び」などといった小細工が使えるような相手ではなかった。一発のパワーではオリベイラだったが、輪島が攻める姿勢で王座を死守した。)
②輪島功一 13R TKO シルバノ・ベルチニ
(世界J・ミドル級タイトル戦、1973年)
輪島:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ベルチニ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:輪島がタイトル防衛。五度目の防衛戦。挑戦者ベルチニはイタリアの選手。イタリア王座(ウェルター級、J・ミドル級)、欧州王座(ウェルター級)を獲得してきた実績。リズミカルにフットワークを使いながら速いジャブ、左右フックのベルチニ。輪島はいつものように上体を動かしながらジャブで前に出る。器用なベルチニだが、接近戦ではもみ合うような打ち合い。12R、輪島のフック連打でベルチニがピンチ。ラウンド終了後にベルチニは棄権(ダウンシーンは無し)。距離を取ろうとフットワークを多用していたベルチニ。輪島の粘り強さに根負けしたらしい。パンチの打ち方は悪くなかったが、テクニックで輪島を止めることはできなかった。これが最後の試合に。)
③輪島功一 15R 判定 ミゲル・デ・オリベイラ
(世界J・ミドル級タイトル戦、1974年)
輪島:左ジャブ、右ストレート、左右フック
オリベイラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:輪島がタイトル防衛。六度目の防衛戦。前回の輪島戦後、ブラジル王座(J・ミドル級)を獲得するなど連勝のオリベイラ。再戦は絶対に勝ちたいところ。ジャブ、ストレートが強烈なオリベイラ。輪島は接近して連打。3R、オリベイラの右ストレートがヒット。クリンチでしのいだ輪島は連打で反撃。次第に一戦目と同じようなパターンに。接近する輪島、受け身の形で応戦するオリベイラ。9R、輪島が体当たりでオリベイラを倒し、観客とオリベイラに深々とおじぎ。攻める輪島にオリベイラは消極的。判定は2-0。ダウンシーンは無し。輪島が再び攻める姿勢の超接近戦で勝利。オリベイラ得意の右ストレートは距離を詰められて効果を発揮できなかった。後、オリベイラは輪島が剥奪されたWBC王座を獲得。しかし初防衛戦でKO負けしてしまった。)
①「World Super Welterweight Title
Wajima Kouichi vs. Miguel de Oliveira」
②「World Super Welterweight Title
Wajima Kouichi vs. Silvano Bertini」
③「World Super Welterweight Title
Wajima Kouichi vs. Miguel de Oliveira」
輪島功一(Wajima Kouichi)①のページ
(カルメロ・ボッシ戦、ドメニコ・チベリア戦、マット・ドノバン戦)
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