WBUバンタム級王者。左ストレートで攻める小柄なサウスポー。ヌダバ・ドゥビー戦、フランシス・アンポフォ戦(初戦・三戦目)を紹介します。
ジョニー・アーマー(イギリス)
身長164cm:サウスポー
①ジョニー・アーマー 12R TKO ヌダバ・ドゥビー
(英連邦バンタム級王座決定戦、1992年)
アーマー:右ジャブ、左ストレート、右フック
ドゥビー:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:アーマーがタイトル獲得。英国の新鋭アーマーはこれまで全勝。ブロンドのサウスポーで、ファイタータイプ。黒人選手ドゥビーもまた全勝で、ジンバブエ・バンタム級王者。英国ケンジントン「ロイヤル・アルバート・ホール」での一戦。ジャブを使いながら左ストレートを狙うアーマー。ドゥビーはスラリとした身体からキレイなジャブを打つ。攻めるアーマー、ジャブでカウンターを取るドゥビー。4R、攻めたところに連打を食ってアーマーがダウン(レフェリーはダウン扱いせず)。アーマーは良い左ストレートを打つが、ドゥビーのジャブが印象的。12R、ワンツー(右ジャブからの左ストレート)を食ってドゥビーが後退。ロープ際でアーマーがラッシュしてレフェリーストップ。残り時間、十数秒のところだった。相手のジャブに苦しんだアーマーが得意の左ストレートで勝利。最後まで攻める姿勢が勝利をもたらした。なかなかの実力者だったドゥビー。しかし、次の試合にも敗北し、引退。アーマー戦に勝っていれば違う人生になっていたかも。)
②ジョニー・アーマー 12R 判定 フランシス・アンポフォ
(WBUバンタム級王座決定戦、2000年)
アーマー:右ジャブ、左ストレート、右フック
アンポフォ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:アーマーがタイトル獲得。ドゥビー戦後、英連邦王座を守り続けたアーマー。欧州王座(バンタム級)も獲得するなど全勝だったが、WBUのスーパーバンタム級王座戦でTKO負け、初黒星。再起二連勝でこのアンポフォとの王座決定戦。これまで26勝(17KO)1敗。17勝(12KO)8敗のアンポフォはガーナ出身で英国国籍。英国王座、英連邦王座(いずれもフライ級)を獲得後、ジェイコブ・マトララのWBO世界フライ級王座に挑戦して敗北。バンタム級に転向したが、厳しい戦い。このところ二連敗中。英国での一戦。ドゥビー戦ではブロンドだった髪が坊主になったアーマー。足を使って左ストレート、右フック。アンポフォは背は低いがガッチリした体で、ガードを上げて右ストレート、左フックで攻める。右が強いアンポフォ、ジャブで対抗するアーマー、といった展開。最終ラウンド終了時、アーマーは両手を上げて自身の勝利をアピール。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。アーマーと彼のファンは勝利に大喜び。映像ではアンポフォが攻勢点で勝っていたように見えたが。攻め続けたアンポフォが気の毒に思えた一戦。)
③ジョニー・アーマー 12R 判定 フランシス・アンポフォ
(WBUバンタム級タイトル戦、2002年)
アーマー:右ジャブ、左ストレート、右フック
アンポフォ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
7R:ワンツーでアンポフォがダウン
(感想:アーマーがタイトル防衛。アンポフォとのライバル争いの決着戦。再戦ではアーマーがPTS(ジャッジまたはレフェリーが一人で採点するシステム)による判定で勝利。これが三度目の対決。英国での一戦。基本パターンは同じ。攻めるアンポフォ、応戦するアーマー。ディフェンスに気を使いながらアーマーはジャブ、ストレート、右フックで連打。2R、アンポフォの右がヒット。7R、ワンツー(右ジャブからの左ストレート)でアンポフォがダウン。11R、アンポフォの左右フックでアーマーがピンチ。判定は2-0。またしてもギリギリでアーマーが勝利。一発のパワーに欠けるアーマー。タフなアンポフォに苦戦。アンポフォはこれがラストファイトに。アーマーは次の試合でTKO負けして王座陥落。ブランク後にカムバックしたが、さしたる実績は無し。結局、世界王座はマイナータイトルのみの獲得にとどまったアーマー。地元のファンに人気があったようだから、そのベルトでも十分だったのかもしれない。)
①「vacant Commonwealth Bantamweight Title
Johnny Armour vs. Ndabe Dube」
②「vacant WBU Bantamweight Title
Johnny Armour vs. Francis Ampofo」
③「WBU Bantamweight Title
Johnny Armour vs. Francis Ampofo」
0 件のコメント:
コメントを投稿