WBCユース・Sバンタム級王者。フェリックス・マナランサン戦、ベンジャミン・フローレス戦、ファン・マヌエル・ロペス戦を紹介します。
バーナベ・コンセプション(フィリピン)
身長163cm:オースドックス(右構え)
①バーナベ・コンセプション 6R 判定 フェリックス・マナランサン
(スーパーフライ級戦、2004年)
コンセプション:左ジャブ、右ストレート、左右フック
マナランサン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右フックでコンセプションがダウン
(感想:コンセプションは「ボクシング兄弟」。一緒に幼い頃からトレーニングをし、16歳でプロデビュー。マナランサン戦はデビュー間もない頃の試合。マナランサンもフィリピン人。勝ったり負けたりの選手。フィリピンでの一戦。共に身長は高くはないが、よく鍛えられた感じの体型。ファイターの二人が全力で1Rから接近戦。コンセプションは左フック、マナランサンは右フックが印象的。2R、マナランサンがローブローで減点。そして、振りの大きい豪快な右フックでコンセプションがダウン。その後も打撃戦。判定は3-0。コンセプションの手数が評価されたか。負けたがマナランサンは結構強かった。しかしながら、記録によるとコンセプション戦以後は一つも勝つことなく引退。腕っぷしが強くても勝てないこともあるのがプロボクシングの世界。)
②バーナベ・コンセプション 10R 判定 ベンジャミン・フローレス
(WBCユース・スーパーバンタム級タイトル戦、2007年)
コンセプション:左ジャブ、右ストレート、左右フック
フローレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:コンセプションがタイトル防衛。連勝を重ね、決定戦でユース王者になったコンセプション。これまで20勝(11KO)1敗1分。フローレスはメキシコの中堅選手で14勝(4KO)2敗。サンアントニオ「アラモドーム」での一戦。似たようなファイタータイプの二人。ジャブで前に出る。コンセプションは右ストレート、フローレスは接近してショートパンチ。振りが大きい分、コンセプションの方が迫力があり、優勢に見える。判定は3-0。ダウンシーンは無し。コンセプションがきびきびしたジャブを打ち、思い切った右ストレート、フックで勝利。フローレスはよく頑張ったが、パワーに欠けていた印象(その後、フローレスはWBC米大陸王座(スーパーバンタム級)を獲得)。ちょっと気になったのは、TV画面に「Super Featherweight」と表記されていたこと。TV局の人からすれば大した間違いではないかもしれないが全然違う階級なので、できればミスのないようにして欲しいところ。)
③ファン・マヌエル・ロペス 2R TKO バーナベ・コンセプション
(WBO世界フェザー級タイトル戦、2010年)
コンセプション:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ロペス:右ジャブ、左ストレート、右フック
(ダウンシーン)
1R:連打でコンセプションがダウン。左フックでロペスがダウン。
2R:左ストレートで2度、コンセプションがダウン
(感想:ロペスがタイトル防衛。王者ロペスはプエルトリコのサウスポー。これまで28戦全勝(25KO)、と立派な戦績。コンセプションはWBO5位。これが同タイトルへの二度目の挑戦(最初は別の王者を相手に反則負け。ゴング後の加撃による)。プエルトリコ・サンファンでの一戦(リングサイドでは「プエルトリコの英雄」フェリックス・トリニダード、ロペスの妻が観戦)。共にピンク色のグローブ、トランクス。1R、ロペスは典型的なサウスポーで、ガードしながら慎重にジャブ、そして左ストレート、右フック。左が効いたコンセプション。連打でダウン。しかし逆に、左フックでロペスをダウンさせる。2R、左ストレートでコンセプションが二度のダウン。カウントの途中でレフェリーストップ。あっという間に終わってしまった。フェザー級はコンセプションにとってベストウェイトだったのだろうか? 結局コンセプションは世界王者にはなれなかったが、ロペス戦後はWBC米大陸王座(フェザー級)を獲得する活躍。「プロボクシングはパワーで勝負する世界」ということを身をもって示す良いファイターだった。)
①「Super Flyweight
Bernabe Concepcion vs. Felix Manalansan」
②「WBC Youth Super Bantamweight Title
Bernabe Concepcion vs. Benjamin Flores」
③「WBO World Featherweight Title
Juan Manuel Lopez vs. Bernabe Concepcion」
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