WBOアジア王者(バンタム級)。左ストレートが武器。ラファエル・コンセプション戦、プンルアン・ソー・シンユー戦、アブラハム・ゴメス戦を紹介します。
アレックス・ジョン・バナル(フィリピン)
身長165cm:サウスポー
①ラファエル・コンセプション 10R KO アレックス・ジョン・バナル
(WBAスーパーフライ級暫定王座決定戦、2008年)
バナル:右ジャブ、左ストレート、左右フック
コンセプション :左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
10R:右ストレートでバナルがダウン
(感想:コンセプションがタイトル獲得。アレックス・ジョン・バナルは略して「AJ ・バナル」と呼ばれる男。WBOの地域王座(スーパーフライ級)を獲得するなどこれまで無敗。パナマのファイター、コンセプションは英単語みたいな名だが本名とのこと。WBCの地域王座(スーパーフライ級)、WBAの地域王座(フライ級)を獲得してきた。フィリピン・セブシティでの一戦。ガードを上げてジャブ、ワンツーを使うバナル。接近戦でのショート連打も巧い。コンセプションはジャブを使いながら右ストレートを狙う。接近戦。打たれながらも前に出るコンセプション。バナルは攻撃をブロック。9R、ゴング後のパンチでバナルが減点。10R、バッティングでレフェリーから注意されるバナル。右フック後の右ストレートでバナルがダウン。立てず、KO。資料によるとバナルはKOされるまでポイントでリードしていたらしい。逆転KO負けを喫したバナル。素質は十分だが、相手のしぶとさに根負けしてしまった。)
②プンルアン・ソー・シンユー 9R TKO アレックス・ジョン・バナル
(WBO世界バンタム級王座決定戦、2012年)
バナル:右ジャブ、左ストレート、左右フック
プンルアン:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
9R:連打でバナルがダウン
(感想:プンルアンがタイトル獲得。コンセプション戦後、バナルは勝ち続けて28勝(20KO)1敗1分。二度目の大きなチャンス。タイのプンルアンはWBCユース王座(バンタム級)などを獲得してきており、これまで42勝(27KO)1敗(なかなかの好戦績)。フィリピンでの一戦。左右の違いはあるが、共に強いストレートを打つ。バナルは1Rからローブロー。プンルアンはバナルのローブローに控えめに抗議。互いにボディ攻撃。左フックもパワフルなプンルアン。6R、プンルアンがバナルのローブローに怒り。8R、互いにローブロー。その後、プンルアンのプレッシャーにバナルは押され気味に。9R、連打でバナルがダウン。立ったが背を向けたため、レフェリーは試合を止めた。ローブローは残念ではあったが、実力的にはプンルアンが上。一つ一つのパンチがしっかりしており、力強い攻めを見せた。後、亀田和毅とWBO王座を懸けて対戦。)
③アレックス・ジョン・バナル 3R RTD アブラハム・ゴメス
(バンタム級戦、2013年)
バナル:右ジャブ、左ストレート、左右フック
ゴメス:左ジャブと左右フック
(感想:プンルアンに負けたバナル。フィリピンで再起戦。ゴメスはメキシコの中堅選手。ジャブ、ストレートを基本とするバナル。ゴメスは接近して雑にフック連打。2R、両者もつれ合って転倒。倒れた状態でケンカみたいに手を出すゴメス。バッティングでゴメスが負傷。2R終了後、ゴメスが棄権(RTD)。消化不良な試合(ダウンシーンは無し)。たぶんそのまま続行してもジャブから入るバナルが勝っていたと思うが。その後、勝ち続けたが結局世界王者になれなかったバナル。敗北は世界戦のみ。相手に攻められると下がってしまうところがあったのが残念。)
①「vacant WBA Interim World Super Flyweight Title
Rafael Concepcion vs. AJ Banal」
②「vacant WBO World Bantamweight Title
Pungluang Sor Singyu vs. AJ Banal」
③「Bantamweight
AJ Banal vs. Abraham Gomez」
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