ロサンゼルスオリンピック、ライトミドル級銀メダリスト。ビント・ハモック戦、ジュニー・ナッシュ戦、サイモン・ブラウン戦を紹介します。
ショーン・オサリバン(カナダ)
身長 cm:オースドックス(右構え)
①ショーン・オサリバン 6R 判定 ビント・ハモック
(J・ミドル級戦、1984年)
オサリバン:左ジャブ、右ストレート、フック
ハモック:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
4R:左ボディフックでハモックがダウン
(感想:オサリバンのデビュー戦。場所はカナダ。見た目の感じが後に世界二階級制覇するダーリン・バン・ホーンに似ている白人選手オサリバン。当時22歳。ややアップライトな姿勢でジャブ、ストレート、左フックをコンビネーションを交えながら使う。中堅選手ハモック(アメリカ)は足を使って警戒するが、次第にワンツーを出す。接近戦でオサリバンがフック連打。4R、左ボディでハモックがダウン。判定は3-0。オサリバンは一撃で相手を仕留めるようなパンチャーではないが、思い切って打つ右ストレートと左フックにパワーがあった。ハモックは次の試合でクリストフ・ティオーゾ(後、WBA世界S・ミドル級王者に)に敗れ、引退)
②ショーン・オサリバン 6R KO ジュニー・ナッシュ
(J・ミドル級戦、1985年)
オサリバン:左ジャブ、右ストレート、フック
ナッシュ:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
4R:ワンツーでナッシュがダウン
6R:右ストレートでナッシュがダウン
(感想:これまで4連勝のオサリバン。10勝2敗1分の黒人選手ナッシュとカナダで対戦。ナッシュはアメリカの中堅どころで、直前の試合では後にWBA世界S・ミドル級王者になるスティーブ・リトルに判定負けしている。上体を忙しく動かしながら速いジャブを連打するナッシュ。オサリバンはジャブ、そして得意の右ストレート、左フック。3R、ナッシュのパンチがヒット。4R、基本通りのワンツー(左ジャブからの右ストレート)でナッシュがダウン。6Rにも右ストレートでダウンを奪ってオサリバンのKO勝利。ナッシュはパンチにキレがあって強かった(しかし、次の試合にも敗れてそれが最後の試合に)。オサリバンはいい勝ち方をした。)
③サイモン・ブラウン 3R TKO ショーン・オサリバン
(J・ミドル級戦、1986年)
オサリバン:左ジャブ、右ストレート、フック
ブラウン:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:デビュー以来11連勝(8KO)のオサリバン。22勝(16KO)1敗の黒人選手ブラウン(ジャマイカ)と対戦。カナダ・トロントでの一戦。共にジャブ、ストレート、左フック。パワフルなフックを豪快に振るうブラウン。オサリバンはコンビネーション。3R、ブラウンが一気に攻撃。コーナーで連打されるオサリバン。レフェリーストップ。ダウンシーンは無し。後に世界ウェルター級王座を獲得して「ウェルター級最強」と呼ばれるようになるブラウンは強かった。白人と黒人ではやはり体が違う。ブラウンのように伸びがあってキレがあるパンチは白人選手にはなかなか打てない(体に固さがあったりするなど微妙にぎこちないのが白人ボクサーにありがちな特徴)。オサリバンは弱い選手ではなかったが、世界王座を狙うレベルの選手には勝てなかった。しかも、北米王座戦、カナダ王座戦(いずれもウェルター級)にも敗れ、王座を獲得することなく引退。メダリストにしては寂しいキャリアになってしまった。)
①「Super Welterweight
Shawn O'Sullivan vs. Vint Hammock」
②「Super Welterweight
Shawn O'Sullivan vs. Junie Nash」
③「Super Welterweight
Shawn O'Sullivan vs. Simon Brown」
サイモン・ブラウン(Simon Brown)のページ
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