2022年11月25日金曜日

ネート・キャンベル(Nate Campbell)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA・IBF・WBO世界ライト級王者。長いジャブ、ストレート、振りの大きい左右フックが武器。ダニエル・アリセア戦、ファン・ディアス戦、アリ・フネカ戦を紹介します。

ネート・キャンベル(Nate Campbell)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ネート・キャンベル(アメリカ)

身長170cm:オーソドックス(右構え)

ネート・キャンベル 3R KO ダニエル・アリセア

(NABA・NABF スーパーフェザー級王座統一戦、2002年)

キャンベル:左ジャブ、右ストレート、左右フック

アリセア:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:左フックでアリセアがスタンディングダウン

3R:右フックでアリセアがダウン

(感想:キャンベルがタイトル統一。フロリダ州ジャクソンビル出身のキャンベル。本名はナサニエル・キャンベル。ニックネームは「The Galaxy Warrior」(なかなか仰々しい)。デビュー以来、連戦連勝。NABAスーパーフェザー級王座を獲得し、NABF王者アリセアとラスベガスで統一戦。21戦全勝(19KO)のキャンベル(セコンドには元世界王者のバディ・マクガート)。左のガードを下げてジャブ、ストレートを飛ばし、振りが大きめのフックを振るう(トーマス・ハーンズ系)。アリセアは27勝(20KO)4敗2分。彼もまた接近戦で思い切ったフックを連打する。接近戦での打ち合い。2R、ロープ際でアリセアが左フックを食ってスタンディングカウントを取られる。3R、斜め上からの右フックでアリセアがダウン。ワンパンチKO。大きなパンチで大胆に攻めたキャンベル。「ギャラクシー」は「スケールが大きい攻め」を意味するのかも。) 


ネート・キャンベル 12R 判定 ファン・ディアス

(WBA・IBF・WBO世界ライト級タイトル戦、2008年)

キャンベル:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ディアス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:キャンベルがタイトル獲得。アリセア戦後、様々なことがあったキャンベル。ホエール・カサマヨールに判定負け、初黒星。ロビー・ピーデンとIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦を行ったが敗北。IBOライト級王座への挑戦も失敗。その後、「IBF世界ライト級王座挑戦者決定戦」に勝利して、この二度目の世界王座戦。王者ディアス(アメリカ)はこれまで33戦全勝(17KO)。IBF王者フリオ・ディアスと統一戦を行い、WBA・WBOに加え、IBFも獲得。三団体王者としてはこれが初防衛戦となる。メキシコでの一戦。いつもは左右フックでの先制攻撃で試合をリードするディアスだが、キャンベルも負けじと打ち合う。1Rから接近戦。3Rからキャンベルは距離を取ってジャブを使う。共に手数が多く、力強い互角の展開。6R、クリンチ中に出したキャンベルのパンチでディアスが負傷。終盤はキャンベルが大きなフックで優勢。判定は2-1。ダウンシーンは無かったが、1Rから最後まで熾烈な打撃戦が続いた好試合。しつこい連打が得意なディアス相手にキャンベルはよく頑張った。ディアスは疲労とキズのため終盤に打たれてしまった。いつも精一杯連打する「疲れるボクシング」をするディアス。キズが無かったとしてもやはりこういう結果になっていたのではないか?)


ネート・キャンベル 12R 判定 アリ・フネカ

(IBF・WBO世界ライト級王座決定戦、2009年)

キャンベル:左ジャブ、右ストレート、左右フック

フネカ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:右フックでフネカがダウン

11R:右フックでフネカがダウン

(感想:苦労して世界王者になったキャンベルだが、WBA王座を返上。フネカとIBF・WBO王座の初防衛戦。しかし体重オーバーで両王座を剥奪され、全てを失う。フネカが勝った場合のみ王者が決まる、という条件で行われた一戦。フネカ(南アフリカ)はこれまで30勝(25KO)1敗2分。WBCのインター王座(ライト級)を防衛してきた実績。アメリカで世界獲得なるか? スラリとした長身のスキンヘッドでジャブと連打を使うフネカ。器用なタイプではあるが、一発のパワーに欠ける印象。キャンベルはジャブを使いながら接近して左右フック攻撃。2R、見事な右フックでフネカがダウン。その後、ジャブを多用するフネカ、攻めようとするキャンベル。互いにディフェンス。11R、右フックで再びフネカがダウン。かなり効いていたが、キャンベルは倒し切ることはできず。最終ラウンド終了時、フネカは両手を上げて勝利をアピール。判定は2-0。二度ダウンがあったにもかかわらず勝利を確信したほどフネカはよく手数を出した。ただパワー不足だったのは否めない。何とか勝利したがベルト無しのキャンベル。その後は負けが多くなり、世界王者に返り咲くことはなかった。引退後はトレーナー、TVショーのホストをしているという。)

①「NABA・NABF Super Lightweight Title 

Nate Campbell vs. Daniel Alicea」

②「WBA・WBO・IBF World Lightweight Title 

Juan Díaz vs. Nate Campbell」

③「vacant WBO・IBF World Lightweight Title 

Nate Campbell vs. Ali Funeka」

フリオ・ディアス(Julio "The Kid" Díaz)のページ

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ファン・ディアス(Juan "Baby Bull" Díaz)のページ

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